本物の強さ(こころが強い人間の特徴)

勇気と挑戦

夫がイライラしている。
妻がイライラしている。
娘がイライラしている。
親がイライラしている。

イライラが一人でもいると、あっという間に伝染する。

伝染力はコロナより強い。

家の雰囲気が途端に悪くなる。

イライラを見ることで、イライラしてくる。

大声をあげる。
金切り声を上げる。
鬼の形相。
今にも殴りかかってきそう。

そんな状況の時、思い出して欲しいこと。

彼らは、自分に怒っている。

自分にめちゃくちゃイライラしている。

あなたに怒っていない。

誤解がないように言うと、
あなたに怒っている以上に、自分に怒っているから、
あなたへの怒りがメインじゃない。

メインじゃない!!

あなたに大声を上げることで、
あなたを睨みつけることで、

わずかながらに、自分自身への攻撃から逃れようとしている。

彼らの怒りは彼ら自身への防衛反応。

怒りは確かにあなたに向かってきているように見えるけれど、違う。

彼らのこころの奥底にある毒を、
彼が必死で、外に外に放出しようとしているだけ。

そして、彼らの肉体の外にいるあなたが、その空気に飲み込まれそうになっている。

怒りがやってきた時は、あなたの身を守らないといけない。

どう守るのか?

それは、とてもシンプル。

正常を保つこと。

ガンディーになることじゃない。
非暴力、不服従になることじゃない。

何もこれは大きな戦いじゃない。
何かの理念を掲げた何かの話じゃない。

全然大きな話じゃない。

家庭内で起きている、

職場内で起きている、

日常の街角で起きている、

些細なこと。

些細なことに、些細に反応する。

それは、正常を崩さないということ。

弱い人間は、状況に飲み込まれる。
そして、状況に反応する。

強い人間は、おおごとにはしない。

周りの人によって、怒りはおおごとにされる。

怒られ、傷ついたと感じた人は、傷つけ返す。怒り返す。

次第に些細なことだったはずが、大きなことに変わっていく。

こころがどんどん重たくなっていく。
ボロボロになっていく。

食器の割れで始まったことが、こころの割れに変わっていく。

夫が暴れ出した。
娘が壁を殴った。
親が暴言を吐いてきた。

“そんなこと”に動じるな。
“たいしたことない”ように扱うことを拒むな。

些細なこと。

あなたが、正常でいる限り、相手は正常になるしか道がなくなる。
なぜなら、異常ははじき出されるから。

他人の怒りがきっかけで、自分の冷静さを失ってはならない。
自分の正常さを失ってはならない。
些細なことを、人生最大の不幸と思ってはいけない。

正常を保つ。

その時、あなたはとてつもなく力を得ている。

周りが地獄のような状況の中で、正常を保つこと、これが強い人間の特徴だ。