精神科に通っている?ーそれは勇気の証
もし、ある人から、家族が精神科にかかってると聞いたら・・・
どう思いますか?
「あ、大変なんだね・・・。」
「なんか、色々あったんだね・・・。」
って思うかもしれません。
では、もし自分の家族が精神科にかかっているとしたら・・・
精神科にかかっているっていうことをあんまり公開したがりません。
友達との待ち合わせで、「午前中眼科に行っていたんだけど・・・」なんて会話はスムーズにできるのに、
「午前中、精神科にかかっていて・・・」なんてあんまり言いませんね。
そう、隠すんです。
今でこそ、理解が進んでいるものの、それでもちょっと遠回しにしてしまう文化があります。だから、家族に精神科通いのメンバーがいると、心が重くなるし、精神科に通っている本人も、どこか社会からの孤立感を感じてしまうんです。
でも、人って、そもそも、自分に問題があることを認めたがりません。
自分は問題だって認めることってすごい勇気なんです。
すべての人は、みんな本当はどこかに病気を抱えています。完璧な人なんていません。
アルコール依存症の妻の人、うつ病の家族の人、浮気をした夫・・・精神科にかからない側の家族も、問題を抱えています。
でも、これを認めるのは大変です。彼は依存症だから、彼女はうつだから、彼女は浮気されて落ち込んでるから・・・人の問題については、いとも簡単に理由をつけます。
精神科に行った人は、「自分には問題がある。」と勇気を持って認めた人たちです。
仕事ができなくなって、家でゲームばかりしているのと、仕事はバリバリして、家でもテキパキ働くけれど、怒鳴りまくっている人。
前者に問題があって、後者は前者のせいで大変な思いをしている・・・
果たして本当にそうでしょうか・・・?
本当はどっちもどっち、どこかは問題ありな部分があります。相手のせいでこうなった・・・あの人のせいで迷惑・・・こう思い続けている限り、大変なことになっている「かわいそうな自分」がいつまでも続いてしまいます。
人間関係って複雑に影響しあっているんですね。いじめる人がいるから、いじめられる人がいて、いじめられることを受け入れる人がいるから、いじめることをエスカレートさせる人がいる・・・。
傷つけて、傷ついて、傷つけ返して。そんなことを繰り返しています。
精神科に通う家族を抱える人へ。
確かに、家族のことで辛い思いをしている。大変な状況になっている・・・。
でも、精神科に通うことを受け入れた本人には、通ったことのない私たちが一度たりとも持たなかった、自分の問題を「病気」と捉えて真剣に向き合う勇気を持っているんです。
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