悩みは決心で止める
悩んでいる人に多いのが、いつまでも決心を避けているということ。悩むというのは、自分の中に、「あっちにしようか」「こっちにしようか」そういうことをグルグル考えているんですよね。全然悪いことではないです。悩んで、考えて、そういう時期を通らないとどうしようもない時だって、もちろんあります。
でも、悩みたくないのに、悩んでいるってのはやっぱり辛いですよね。そういう時には、ふと我に返って、「自分は一体何をしているんだろう?」と冷静にならないといけない。「悩んでいる自分」を見ないといけない。そうすることによって、悩みから抜け出すために、どうにかしようと動き始めることができるんです。
悩むということは、結局、選択肢が2つ以上あるんです。道が一本しかなければ、悩みたくても悩めません。2つ以上あるってことは、1つは本当はいらない道なんです。通らなくてもいい道なんです。
なのに、両方残しておいて、「あっちにしよう」「こっちにしよう」と言っているからおかしいことになってくる。逃げ道を用意しているんですね。それはなぜかというと、自分の決めたことを信頼できないからなんです。
信頼していないから、言い切れない。決めきれない。これが悩みの種です。人から信頼される・されない云々の話じゃなくて、まずはこの「自分」が信頼していない。だから悩んでしまうんです。
選択肢は多ければ多いほど、良いってものでもありません。逆に多ければ多いほど、悩みの種は増えてしまいます。
高学歴の人に限って、職業のことで悩むのもそう。結局、働き先が沢山あって、能力もそれなりにあるから、やれることが沢山ありすぎて、悩んでいるんです。そうやって悩んでいると、今度は「あっちの方が得か」「こっちの方が得か」とか、そういう風にどんどん打算的にもなって、ますます苦しくなってきます。
キチガイみたいに怒り出す夫と別れようかどうか悩んでいるのもそう。結局、いっぱい問題がある人だけど、この人を「愛する」っていう決心ができていないだけ。この場合は、人を変えたところで、問題が解消するんじゃなくて、本当の問題は、自分が「愛する」決心ができていなかったからなんですね。
決心してしまうといいですね。決心すれば楽になります。人はみんな心では「何が正しいか」「何が良いのか」なんてことは、それぞれで自分の心でわかっているんです。それを「あの人が傷つくんじゃないか」とか、「自分が我慢すればいいだけじゃないか」とか、「もっといい選択肢があるんじゃないか」とか、あれやこれや考えるから、どんどん目の前の決心を先延ばしにして、先延ばしにすればするほど、苦しくなってしまいます。
決心して、進んで、またちょっと違うなと思えば、また決心して、そして、また進んで・・・この繰り返しの中で成長していきます。
悩んで悩んで、悩み続けて、「これだ!」なんて、一大決心をする方が、よほどプレッシャーも大きく、負担になってしまいます。
もっと気軽に考えることができたらいいんですね。「間違えないように」とか、「絶対に」とかそういうことを考えちゃうと、決心のハードルが上がってしまいます。
悩んだら決心して、悩んだら決心して・・・これを繰り返すんです。3歩進んで2歩下がるようなことがあってもいいんです。それだって、ちゃんと前進しているんですから。
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