間違い探しをやめる(その2)

2021/08/19悩みの正体, 気持ちとの向き合い方

前回の間違い探しをやめる(その1)の続きです。

「間違い探し」を、やめたほうがいい理由は、2つあって、1つ目は、間違い探しをしている時って、自分の間違い探しはしない。つまり改善しない。ってこと。これは前の記事で書きました。今回は、2つ目の「間違い探しすると、間違い探しされる」ってことについてです。

人の間違い探しをする時って、自分の考えに反している時。でも、ここで大切なのは、あくまで「自分の考え」に反しているだけであって、自分の行動レベルにおいても絶対にしないとは限らないんだよね。

簡単な例で言うと、よく遅刻する人。身の回りに一人や二人必ずいるよね。びっくりするほど遅刻するし、言われても全然直らないし。で、そういう人を前に、あなたは心の中で「遅刻とかありえない。」って思うわけ。多分、そういう時は💢このマークがついているかも。つまり、これが間違い探し。

人を見て、心の中で、これは正しい、あれは間違いとか決める。

「遅刻とかありえない。」って思いを、相手に伝えようが伝えまいが、思った時点で、もう間違い探しをしている。だから、間違い探しはいつも一瞬。

1日の中で、どれくらい「間違い探し」しているかなんて数えてみると、実は知らない間に結構している。特に、家族に対してね。

おそらく呼吸のようにしているから。何で電気つけっぱなしなの?何で冷蔵庫にしまわないの?何でそこ座ってるの?・・・とかそんなレベルで。

間違い探しをするのを何でやめた方がいいかと言うと、あなたが「間違い」を探したところで、それはただ「あなたの価値観」との差異を探しているに過ぎないから。

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涙。

間違いと認定する基準は、「あなたの考え」に照らし合わせてるだけなの。でも、他人は他人で「他人の考え」があるわけで、自分の価値観に照らし合わせて、考えを持って、間違い認定をしたところで、な〜んにも変わらないよっていうのが落ち。

だから、間違い探ししても、そのゲーム、残念ながら、全然意味ないよ〜っていうのが一つ。

でも、もっと重要なことがあって、人の間違い探しをすると自分を縛るの。つまり、苦しくなるの。つまり不幸になるの。

どういうことかというと、「遅刻なんてありえない」と思っていると、本当に自分が遅刻できなくなるの。でも生きていれば、遅刻してしまいそうになったり、本当に遅刻してしまうこともある。そうなったら、今度はそういう自分が許せないの。

なぜなら、遅刻=自分の考え(思い)と反する行動ってなるから、もう全身で拒否しちゃうわけ。そして、もっと言うと、他人が遅刻した時に、「遅刻なんてありえない。」とあなたが思ったように、他人もあなたを見て、「遅刻なんてありえない」と思われているだろうな〜と思うの。

もちろん、あなたを見て、誰かは「遅刻なんてありえない」って思っているかもしれない。多分、ほとんど誰も思っていないけどね。でも、あなたは、それをめちゃくちゃ敏感に感じとるわけ。つまり、めちゃくちゃ気にするの。

なんでかっていうと、当の本人であるあなた自身が、これまでずっとそうやって他人をジャッジし続けてきたから。

だから苦しくなる。

他人の間違い探しをすることって、自分の中にルールを持つこと。一つ間違い探しをするなら、一つルールを持っちゃう。自分の身体がルールだらけになると、もう縛り過ぎで、苦しくて、本当に生きづらい。

間違い探しをすればするほど、相手が自分をどう間違い探しするかにも、めちゃくちゃ気になるから、結果的に他人からもすっごく間違い探しされるようになる。(されていなくても、そう感じてしまう。)

で今度は、自分にあまり問題がないこと正当化するかのように、また他人の間違い探しに奔走するわけ。これはもう悪のループ。家族の中の言い合いなんて、ほとんどこんな感じ。

本当に、自分をすごくガチガチに縛る生き方。辛いよね。

だから、間違い探しをやめるしかない。間違い探しをやめることが、自由に生きることにつながるから。

間違いは確かに間違いとして存在する。これは前回の『間違い探しをやめる(その1)』でも書いた通り。でも、そこでジャッジして、自分をガチガチに縛るんじゃなくて、「そうだよね、間違えることもあるよね」って流すことも必要。

私たちは何も裁判官じゃないんだから。人間関係で起きる一つひとつのことにいちいち有罪か無罪かなんて判断していたら、本当に苦しくなっちゃう。

だから、間違い探しはやめよう。そうすると、間違い探しもされないから。されても気にならなくなってくるから。逆に自分も間違えられるから。そして自分が間違えても、そこまで気にならなくなって、また立ち上がれるから。そしたら、気分が良くなって、また自由に毎日を歩めるから。

Posted by kokoronoeiyo