【家族との些細な喧嘩をなくす】コミュニケーションの方法
「アイメッセージ」と「ユーメッセージ」というのを聞いたことがありますか?
アイメッセージの「アイ」とは、「I」つまり英語の「私」を意味していて、ユーメッセージの「ユー」は「You」つまり「あなた」です。
アイメッセージとは「私」を主語に話します。「私は嬉しい。」「私は悲しい。」「私は嫌だ。」「私は辛い。」「私は寂しい。」・・・全部私の気持ちです。
ユウメッセージとは「あなた」を主語に話します。「あなたはすごい。」「あなたはいじわる。」「あなたは〜すべき。」「あなたはおかしい。」「あなたは優しい。」・・・私が思う「あなた」を表現します。
家族関係で衝突が起きるきっかけは、コミュニケーションによる口論がほとんどです。ほんの些細な口論から始まり、それが大きな喧嘩、長引く喧嘩、次第には心が離れてしまいます。
では、なぜ、コミュニケーションで問題が起きてしまうのでしょうか?それは、ほとんどの場合、ユウメッセージを使ってしまうことにあります。
喧嘩の場面を思い出してください。
そして、家族から、「あなたは〇〇だ。」と言われているシーンを想像してみてください。どんな気持ちになりますか。
たとえば、
あなたは帰りが遅い。
あなたはやる気がない。
あなたは片付けをしない。
あなたは言葉使いが悪い。
・・・
どんな気持ちになるでしょう?
決していい気持ちはしませんよね。なぜなら、あなたは〇〇という表現は、他の人が自分のことを評価しているんです。喧嘩の場面であれば、その評価は悪いものがほとんどです。
人は評価されるのが嫌いです。評価されるというのは、値段を定められているような感じです。自分の価値を他人の主観によって決められるようなものです。それが否定的なものであれば、あまり心地よいものではありません。
では、どうすればいいのでしょう?
それは、相手のことを言う代わりに、ただ自分の気持ちを伝えることです。
つまり、アイメッセージに切り替えることです。私は〇〇、と自分を主語にして言います。でも、この時、「私はあなたの帰りは遅いと思う。」などと言っては意味がありません。
アイメッセージの時は、自分の気持ちを素直に伝えることが大切です。
たとえば先ほどの例をすべて、アイメッセージに置き換えてみるとこんな感じです。
私は寂しい。
私は一緒に頑張りたい。
私は綺麗な状態が好き。
私は言葉を大切にしたい。
・・・
どれも、私の気持ちを言っています。自分の思いを素直に口にしています。自分が感じた思いには、偽りがありません。嫌味もないんです。
自分の気持ちを正直に話すことは時に怖いです。拒絶されたらどうしようと思ってしまうこともあります。
好きと言って、嫌いと言われたらどうしよう、寂しいと言って、どうでもいいと相手にされなかったらどうしよう・・・そう、自分の気持ちを正直に話すことは勇気がいります。
だから、その勇気を出す代わりに、自分の気持ちを正直に話すのをやめて、相手を責めたり、相手を指摘したりしたりしてしまうのです。
もしくは、自分の気持ちに蓋をして、何にもなかったかのように振る舞い、時限爆弾をこころの中に埋めるのです。そうして、溜まりに溜まった不満を相手にぶつけてしまうのです。
喧嘩が続く時、「あなたは〇〇」というユーメッセージを出していないか観察してみてください。そして、もしあなたは〇〇と言いそうになったら、勇気を出して、アイメッセージで自分の感情を伝える時です。
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