他人に優しくなる方法
人と喧嘩をするとき、口論になるとき、文句を言いたくなる時・・・相手に対して不満を持っているように思えて、実はほとんどの場合、自分に不満を持っています。
そう、怒っている自分に不満を持っているんです。
人に対して不満をぶつける時、自分を不満にさせずにして相手を責めることはできません。夫に文句を言う時、妻に対して怒る時、子供を無視する時・・・必ず自分がまず不満になっているんです。
自分の不満をどうにかしようとして、他人にぶつけてしまう・・・
それでも変わらない他人にますますイライラしてしまう・・・そして、最後は怒っている自分に嫌気がさして、自分を責めたくなる・・・
このサイクルはとっても、辛いです。
では、どうすればいいのか?
他人に優しくなるためには、自分の不完全さに正直になること。
あっ、私、不満に思っているんだなって。こんな些細なことにも、イラッとしている自分がいるんだなって。忍耐を持てない自分がいるなって。他人をどうにかしようと支配的になっている自分がいるなって。
自分の足りないところを見る代わりに、他人を責めている自分がいるなって。
そうやって、自分の弱さに正直になる時、自分は完全じゃないなってことが少しずつわかってきます。自分も色々なことに葛藤しているんだなってことがわかってきます。
自分自身に向き合えていない課題が実は沢山あるんだなってことが見えてきます。
そうすると、責めていた目の前の人の「できていないこと」にも、少しずつ寛容になれるんです。自分が不完全なように、他人も不完全。
他人に完璧を求めるんじゃなくて、他人に自分の理想を求めるんじゃなくて、お互い不完全同士、励まし合って、助け合っていく。
そういう方向に変わっていくと、気持ちはどんどん楽になるし、他人をもっと大切にできるようになります。
お互い不完全がある中で、お互いになくてはならないものを持っている尊い存在だってことがわかるんです。
自分の弱さに正直になればなるほど、他人の弱さも受け入れられるようになる。
「できていない」自分も他人も愛せるようになるんです。
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