【課題の分離】:鬱の家族への対応法
鬱の人には、安易な励ましや指示、アドバイスは控える方が良いと言われています。
というのも、鬱の人は生きるための前向きな意欲が低下している上に、他者への気遣いが強いので、他者から励まされ、慰められる好意に応えられない自分を責めてしまうから。
でも、鬱の家族を腫れ物に触るかのようにしていても、疲れてしまうのが家族。
言いたいこといっぱいあるのに言わないでおこうと、何度も出そうになった言葉を心の奥に引っ込んだり、「自分を変えるしかないんだ」と呪文みたいに唱えて、日々自己研磨するのも、正直疲れてしまうはず。
今回伝えたいのは、もしあなたが、鬱の家族に疲れていて、どうしても鬱の家族に言いたいことあるなら、普通に伝えよう。感情的にならず、落ち着いて普通に伝えよう。ということです。
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あなたが正直な自分の気持ちを言うことによって、相手が気分を害するかどうかは、
相手の課題
です。
鬱を理由にいつまでも病人扱いして、すべての我慢をあなたが背負っていたら、本当にあなたまで病気になってしまうから。
そこは対等になろう。
相手が鬱を理由に、あなたが言いたいことも言えず、小間使いのように働き、我慢しているなら、それはもうやめよう。
鬱の人だから、確かにあなたの言葉を敏感に受け取るかもしれない。
でも、それは、
相手の課題。
鬱の家族に何かを言う言わないで、大切なことは、「相手を変えよう思って言う」をやらないこと。
鬱の家族を相手に、「相手を変えようと思って言うことやること」はすべて跳ね返されます。
変わるか変わらないかはすべて、
相手の課題。
だから、そこは切り離す。
あなたが言いたいことを言うのは、
あなたの課題。
(自分の課題)
その言ったことに対して、相手がどう反応するかは、
相手の課題。
しっかり切り離そう。
相手を変えようとして言ってしまうあらゆることは、境界線の侵入。
だから、相手の課題には立ち入り禁止。
これが分かってくると、何なら言ってよくて、何なら言っちゃダメかというのがすんなり判断がつきます。
無駄に我慢したり、無駄に怒りを溜め込んだり、不満をため込んだりして、苦しい状態を続けているのは、課題の分離がどこか機能していないからです。
課題の分離を心がけていくと、「向き合わない技術」「程よく無視できる力」がどんどん養われていきます。適切な境界線を持って、健全な人間関係を築くためには、とても大切です。
言いたいことは適切に言おう。
相手がどう思うかどうかまで延々と考えてあげるのはもうやめよう。
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