体重が減らなくてイヤな思いをしているあなたへ

気持ちとの向き合い方

体重を減らしたいのに、全然減らなくて、
減らないどころか、増えて・・・そのことにイヤな思いをしているあなたへ。

こころの栄養ですから、身体的なことには触れません。

ただ、体重を減らしたいのに、減らないことで、感じる「イヤな思い」が厄介ですよね。

結局は体重云々よりも、この「イヤな思い」がイヤで、体重が減ることでこの「イヤな思い」を消去できると言う期待があるんですね。

だから、なんとかしたい・・・心は焦ってきます。

もう既に、対策として、色々と運動を始めたりとか食事を変えたりとか、努力されていることもあるかもしれません。

行動しているからこそ、今度は結果に焦る・・・。自分が思っているスピードで変わっていかない・・・イヤですよね。

何キロになりたいという思いがあるかもしれません。
その数字には、以前は何キロだったとか、10年前はこうだったとか、そんな過去の自分が基準になっているかもしれません。もしくは、人と比較しているかもしれません。あの人は、あんな見た目だから、私もなりたいとか・・・。

自分の中で何となくで決めた目標に、随分と左右されてしまっているかもしれません。

ここで注目したいのは、誰でも体重の減らし方を知っていると言うことです。
なぜなら、増やし方がわかっている人間は、減らし方もわかっているんです。

誰でも、理想の体重へのなり方は知っているんですね。
やめたほうがいいこと、始めたほうがいいこと、知っているんです。

こころの奥底では、知っているんです。
別に最新のすごいダイエット法なんかを研究しなくても、痩せ方は知っているんですね。

それは、

食べ物を見直し、運動をすること。

言われなくてもわかっています。

今食べている食べ物を変えたり、時間を工夫したり、量を変えたり・・・。また同時に活動量を増やしたり。

科学的にも証明されているし、医者も保健師も、ジムのトレーナーも同じようなことを言う・・・。

やることは、頭ではわかっているんです。

でも、欲があるんですね。

美味しいものを食べたいし、食べたい時に食べたいし、食べたい量を食べたいし、座っていたいし、くつろいでいたいし、のんびりしていたいんです。

堂々と認めてしまいましょう。したいんです!

その気持ちが、体重を減らすためにやる行動より、よりよく見えちゃうんですね。魅力的に見えちゃうんです。そして、やっぱり、本当は体重云々よりも、欲してしまっているんです。

だから、頭の中でどれほど、痩せたい!なんて思っても、なかなか行動を変えることが難しくなってしまうんです。

人間は快楽の方をつい選んでしまうもの。
みんな、したいことをしたいんです。

この原点にしっかり立ち戻ることは、すごく大切です。

体重を減らしたい!の前に、自分は、

好きなことを好きなようにしてきた〜(過去)

ということ、そして、

今も好きなことを好きなようにしているな〜(現在)

ってことを。

その結果の今があるということを、他の誰でもない自分自身がちゃんと受け入れてあげることは、とっても大切です。

もしかしたら、食べ物によって、心が満たされてきたのかもしれないし、座っている時間が長く、くつろぐことによって心が満たされてきたのかもしれません。

生きていく上で、心が満たされていくことってとても大切なことですから、そう思うと、食べ物なり、くつろぎも満たしを与えてくれた感謝なものです。

だから、何キロ痩せたい!の前に、自分のこれまでの行動があってこそ、今日まで生きてこられたのだな〜と自分の身体を、心を、思いやってあげて、ちゃんと肯定してあげることは、心にとってはとても大切です。

満たされていないままで、何か新しいことを始めようとしても、結局リバウンドしてしまいますから。

運動しても、ドカ食いになってしまったり、ダイエットしても、力が出なく、気力がなくなってしまったり・・・その結果、一時的に体重が減っても、毎日に面白みがなくなってしまったら、本末転倒ですよね。

だから、痩せられないと自分を責めるのをやめて、今まで自分が、満たされてきたこと、結果的に身体は「今の自分」が望むものではなくなってしまったかもしれないけれど、「その時その時の自分」は必要だと思うことを、日々、満たしてきたんだな・・・と認めてあげて下さい。

その上で、これから変化を起こそうとするわけですから、これまでの代わりになる何かで、ちゃんと心を満たしてあげられるものを用意してあげるんです。

食べ物を減らすのであれば、食べる絶対時間も減ってしまうかもしれません。その結果、時間が増えるかもしれません。これまで食べることに使っていた時間を何に使っていくのか・・・。これまで座って、くつろいでいた時間を何に使っていくのか。人間は、退屈さが生まれれば、何かで満たそうとします。

また、時間は変わらなくても、食べる内容を変えるのであれば、これまで美味しいと感じていた食感や味が得られなくなるかもしれません。私はとてもグミが好きですが、それはあのくにゃくにゃとしたゼラチンの食感そのものが好きなんですね。もしお気に入りの食感や味を手放すなら、代わりに何で補っていくのか・・・。噛むことでストレス発散していたなら、何でストレス発散するか・・・。

長年の週間で染み付いた「好き」を変えていくことは容易なことではありません。まして、何かの行動をやめていくことで、心の満たしにも影響が及ぶようなことがあれば、心は飢餓状態になってしまいます。

だから、何かを変えるときは、代替を用意する時です。

たとえば、しばらく離れていたピアノやギターを再開するとか、お花、観葉植物を始めるとか、また身の回りのもの変えていくとか、これまで使っていたお菓子代を、自分が欲しかったお気に入りの服を買うのに使うとか、ちょっといつもより高めの化粧品を買うとか、欲しいと思って我慢していたものに手を出してみるとか・・・。

心が満たされていくなら、体重そのものに注目することも次第になくなっていきます。

どんな自分であっても、好きであること・・・こころの栄養にとってとても大切なことです。ネガティブな思いからではなくて、自分のやりたいことのために、体を引き締めようと思うなら、運動だって、食事改善だって、喜んで取り組む心に変えられていきますよ。

体重が減らない自分に対する「イヤな思い」に注目するのをやめて、心を満たしていくことにフォーカスを当てていきましょう。