アルコール依存症は病気?
アルコール依存症は病気です。
でも、あなたの家族が依存症で、「病気」と思うのが苦しいなら、病気と思わなくたっていいんです。悪霊に取り憑かれていると思いたければ、そう思ってもいいし、病気じゃなくて、辛いことがあったからだと思いたければそう思えばいいし、本人の意志でやっていると思いたければ、そう思えばいいんです。
日本も、諸外国も、公的には依存症は病気と定義されています。最初は、様々な理由でお酒を始めました。でも抜け出せなくなった時点で病気になりました。本人がやめたくても、やめられない状態で、意志のコントロールができないとみなされる精神疾患です。
日本だったら、依存症の問題は、内科でも、脳外科でもなく、精神科がメインです。
これが世の中の一般的な考えです。
でも、そう考えることで、家族であるあなたが余計に苦しいなら、別に考えなくたっていいんです。そう思い込もう、思い込もうとして、自分にまじないみたいに言い聞かせていなくてもいいんです。
誰も、あなたの思考まで変えようなんてしていません。受け入れたくない事実があるなら、受け入れなくたっていいんです。それを依存症の人と同じ「否認」だと言われようが、受け入れたくないものは受け入れなくたっていいんです。
これは、何も、本当は正解は「病気」だけれど、病気と思わなくてもいいよと言っているわけではありません。そもそもこのことに正解はありません。所詮、人が定義したものです。アルコール依存症という名前も、一昔前まではありませんでした。そういう言葉を作ったんです。
そして、依存症という名前の病名にして、病気に任命したんです。そうしたのは他でもない人間が定義したものです。
あなたと同じ人間が定義しました。でも、あなたがそれは受け入れたくないと心から思っているのに、専門家がそういているからとか、政府がそう認定したとか、医者にそう診断されたという理由で、信じ込もうと頑張らなくてもいいんです。
なぜなら、あなたが信じ込もうが、頑張って病気だと受入れようが、相手をどうすることもできないから。
あなたはあなたがなりたいようになって、あなたがしたい選択をこれからもとっていくんです。あなたが依存症者をどうこうできないように、他の人だって、あなたが思いたくないことを思わせるようなことはできないんです。
だから、堂々と自分の思いたいことを思ってください。
あなたが何をどう考えるかなんて、どこまでも自由なんです。
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