「〜すべき」が強くて、気持ちがついてこない!の対処法

悩みの正体

やるべきことはいっぱいあるのに、
気持ちがついてこない!
と悩んでいる人へ。

真面目な人ほど、よく陥りがちなのがこれ。頭ではわかっていたり、To Doリストを書こうと思えば、次から次へと出てくるのに、いざやるか?ってなったら全然進まない・・・ってこと、ありませんか?

そんな時の対処法です。

まず、第一に、全然進まない〜ってことは、

進まなくても大丈夫なもの、
特にこれといった問題が生じないもの

です。

以上。

これを認められるか、認められないかってすっごく大切だと思います。
というのも、何か問題があって、課題があって、それを解決したいって思った時は、なんでもそうなんですが、まずはそれが「問題だ!」とか、「課題だ!」って認識しないと始まらないじゃないですか。

だから、自分に厳しい人や、真面目な人ほど、
「いやそうじゃない、やりたい!進みたい!そういう思いでいっぱいだ!」

とか言うんですけれど、現実がそうでないなら、一旦、嘘でも、開き直ってでも、

自分がやろうとしていることは、
進まなくても大丈夫なもの、
特にこれといった問題が生じないもの

になっちゃっているんだ〜って認めること・・・は、

めちゃくちゃ大切だと思います。

「こころの栄養」はいつも軽く考えることを大切にしています。

だから、そもそも最初の「〜すべき」って考え方とか、
「〜しなくてはいけない!」とか、
「〜やるべき!」って言う見方は、既に、
めちゃくちゃ重いんです。

どっしりくるんですね。重い考え方は、基本、全部悩みに変わっちゃいます。

だから、まずは、

進まなくても大丈夫なもの、
特にこれといった問題が生じないもの

なんだ〜って、認めちゃう・・・認めたって大丈夫です。何も起きませんから。
スタート地点に立つだけです。

強制力のない、ありとあらゆる自発的な行動は、「〜すべき」になりがちです。
感情的なものでもそう。
ムカつく人に対して、怒らないでちゃんとした対応をとろう!・・・とか・・・。

こういう感情レベルのものだって、自発的な行動です。
だから、「ちゃんとした対応をとらなくては!!!」「とるべき!!!」とかなった時点で、
多分失敗しますし、第一、長続きしません。

「〜しなくてならない」「〜すべき」って本当に重い!!

「〜すべき」って思いが強い人は、基本的に真面目です。

そして、ここが大切、めちゃくちゃ「結果」を求めています。
結果を求めているから、それに伴って「〜すべき」って逆算してしまうんですね。

でも、求めている結果がめちゃくちゃ大きかったりとか、
ある程度年月を必要とするものだったりとか、
コツコツと積み重ねが必要なものだったりするんです。

だけど、「〜すべき」思考の人は、「結果」をいつもいつも頭の片隅にチラつかせているから、
「しなきゃ、しなきゃ!」って基本はなっているんですね。

でも、大きすぎたり、短期間すぎるんです。求めている結果が。

そのため、こうなります。

できない・・・やれない・・・

そうすると、基本、根がめちゃくちゃ真面目ですから、「ありえない〜!!!」ってなるんですね。
心のアラームが鳴り響く感じです。
できていない自分、やれていない自分が受け入れられないんです。

逃げに走ったり、代替のものを探して、それに満足したり・・・とか色々なことを始めます。

甘えや怠けが出てくるんです。

そうしている間は、「〜すべき」って思っている、「〜」のことは全然進んでいきません。

そして、もっともっと、最初よりもさらに「〜すべき」が強くなっちゃうんです。
全然、進んでいないからこそ。
現実の自分に満足できないから、また最初に戻ってもっと大きな「結果」を求め始めるんです。
これって普通に考えて、悪のスパイラルですよね。

こんな感じです。

→結果→できない、やれない→甘え・怠け→もっと〜すべき→不満足→大きな結果→

これが続くと本当にしんどいです。

悩んで、鬱になって、すべてを諦めたり、すべてをやめたり・・・とかおかしく方向にだってなりかねません。

だからもっと軽く考えましょう。

そのためには、「〜すべき」を「〜したい」に変えていく。

「〜すべきが減る」と、「〜したいが増え」ていきます。

「〜すべき」っていう考え方は、ありとあらゆる純粋に「〜したい」って考えを抑制していくんでね。押さえつけていくんです。

そうじゃなくて、純粋にしたいことをもっと大切にする。前に出していくんです。
最初に、「〜したい」が出ても、一瞬で「〜すべき」で消す癖が染み付いちゃっています。

「休みたい」「でも行くべき」
「行きたい」「でもやめるべき」
「言いたい」「でも黙るべき」

こんな感じです。条件反射みたいに一瞬で、反応しちゃうんです。

そうじゃなくて、

「休む」「でも行きたい」
「行く」「でもやめたい」
「言う」「でも黙りたい」

とか、
「休みたい」「うん、やっぱり本当に休みたい」
「行きたい」「うん、やっぱり本当に行きたい」
「言いたい」「うん、やっぱり本当に言いたい」

とか。

「〜したい」って思いを残していく。
「〜したい」って思いを前に出していく。
そうやって、「〜したい」を増やしていきます。意識的に積極的に。

別に心にふと湧いた「〜したい」が全部本当にしたいこととも限りません。

だから、「〜したい」からって全部一気にしようとしなくてもいいし、
逆に「〜したいはずなのに」って、「〜したい」思いが強まらない!って、
焦る必要も、責める必要も、悩む必要もない。

「〜したい」って思いだから、増減があって、めちゃくちゃ高まれば、やっぱりするんですね。
だから、「〜したい」が純粋に高まってくるまで待てばいい。

だから、「〜したい」思いを大切にする。これだけです。
これまでも長い年月で、「〜すべき」に抑制されて、感覚が麻痺してしまったものが、「〜したい」を大切にすることで、徐々に取り除かれていって、純粋で、磨かれた「〜したい」が出てくるから。

「〜したい」出てこないことに悩んだり、「やりたいことがない」って言って、
すぐに「〜すべき」に走ったりしない。

「〜したい」は絶対にあります。人間の根源的な欲求だから。
今は、考えすぎて、悩みすぎて、色々と感情を押し殺しすぎて、
「〜したい」うしろに行きすぎてしまっているだけ。

「〜したい」を大切にする。
「〜したい」を増やしていけば、「〜すべき」はどんどん減ってくる

ってことです。

なので、最初に書いた

やるべきことはいっぱいあるのに、
気持ちがついてこない!
と悩んでいるを逆転させたのがこれ。

やりたいことがいっぱいあるけれど、
絶対時間がなくて、ついていけない!

こうなれば最高です。
理由が時間になれば、
いくらでも「〜すべき」で囚われているのを減らして、
作っていけるから。

時間はただの置き換えだけの話だから。時間は実はたっぷりあるから。焦らず進んでいきましょう。