「あいつ(他人)にイライラする」理由

悩みの正体

あいつにイライラしているのは、あなたの中に、
あいつへの「こうあるべき」という思いが持っていて、その思いが現実になっていないから。

 

 

もし、あいつにイライラしているのなら、
何か問題がある。

イライラするくらいの相手だから、「あいつ」と呼ぶことすらはばからない。

そのことに既に問題がある。

こころの中で、他人を「あいつ」呼ばわりしたくなるほどに、イライラしている。

多分、そのイライラは行動にも出てくる。

その日はやけ食いするかもしれない。
その日は何も関係のない子供にきつく当たるかもしれない。
その日は街を歩いている人が敵に見えてくるかもしれない。

あなたがイライラしていい理由は、恐らく沢山あるだろうけど、イライラして得なことはない。

 

なぜイライラするのか?

そのことに真剣に向き合ってみる。

「だって、あいつが・・・」と言いそうになるなら、もっと深掘りする必要がある。

なんで「あいつ」にそんなに構うのか?
なんで「あいつ」がそんなにもあなたのこころを支配することを許すのか?

あなたにとって「あいつ」は何なのか?

 

「あいつ」にイライラしている人は、「あいつ」の行動を良いと思っていない。
「あいつ」の行動を否定している。

なぜ?

それはあなたの「こうあるべき」からかけ離れているから。

「あいつ」の行動は自分の思いを反映していない。
自分の希望を反映していない。

だから、「あなた」はイライラする。

「あいつ」はあなたの支配下にいない。

問題は明確。「こうあるべき」を持っていて、「こうあるべき」になっていないから。

柔軟に考えることを放棄して、「こうあるべき」を持ってしまうと、すぐにイライラする。

 

 

コントロール欲が強いことをまずは潔く認める。
他人にイライラするのは、その他人を、自分のコントロール下に抑え込みたいのに込めないという葛藤がどこかにある。

他人には他人の自由がある。
他人は好き勝手に振る舞える自由がある。
でも、あなたのこころに影響を与える他人を「他人は、他人」と放っておけない。

 

恐らく、「こうあるべき」によって、他人に変化をもたらせるものなら、もたらしたかった。
自分の存在によって、他人が変わることをどこか求めていた。

だから、あなたのコントロール外の他人の態度にキレる。

こころの奥底で、「こうあるべき」が否定された瞬間。

どこか傷ついている。
「こうあるべき」と自分があまりにも一体化し過ぎて、「自分の存在、意味ないじゃん!」って思っているのかもしれない。

支配欲が強い人間は、相手が自分の思い通りに動かないことに、自分の力不足を感じたりする。
どこか自分に劣等感を覚える。

 

他人を動かすことで、自分の存在を確認しようとしている弱さがある。
だから、他人を通して、自分の思い描く「結果」が得られないと、腹立たしい。

自分の力量不足を認めることは辛い。

 

 

もともと、自分自身をあまり受け入れていなくて、劣等感を持っているから、他人を自分の思い通りにできた、「結果」「成果」を通して、
自分を評価しようとしているところもある。

 

部下のパフォーマンスに苛立つ上司、
依存症の夫にキレる妻、
生徒に満足しない先生、

みんな、他人の結果を通して、自分を見ようとしている。だから、思い通りにいかないとイライラする。

自分の力が他人には及んでいないことを突きつけられたような気持ちになるからだ。

 

そもそも、他人をどうこうできると思っている時点で、どこかズレがあると気づかないといけない。

他人の結果を見て、自分の感情を支配させている時点で、どこか間違っている。

 

他人には誰一人として、支配力はない。
他人はあなたに同意するか、しないかも含めて、全て他人の選択だ。

他人によっての自分を見るんじゃなくて、
自分が自分であることをただ良しとする。

他人の行動と自分をどんどん切り離していく。
あなたが自分自身になって、自分に留まる時、
他人の行動と自分のこころを切り離されていく。

他人に「こうあるべき」を押しつける必要もなくなってくる。

心が軽くなってくる☺️

Posted by kokoronoeiyo