「迷ったらやめるもの」と「迷ってもやるもの」

2021/11/12勇気と挑戦, 気持ちとの向き合い方

迷ったら、やめる。
迷っても、やめない。

この2つの基準がはっきりしていると、迷っている時間を短縮できそうですね。
迷っている時間というのは、心が落ち着かない時間にもなり得ます。

もし、迷っている時間を短縮することで、心が落ち着かない時間も短縮できたら、心にとって、とてもいいことだと思います。

私が考える「迷っても、やめない」つまり、「迷ってもやるもの」は、

1、取り返しのつかないもの

2、躊躇したり、判断を迷っている心の奥底に、恥・プライド・見栄・恐れ・自己中心さが隠れていると気付いたもの

です。

まずは、1について。

取り返しのつかないものは、もし、迷った結果、一方を選ばないことで、健康を害することとか、事故とか、大きな危険に遭遇しうるかもしれないようなものです。こういうものは、迷おうが、やることです。

例えば、「あ〜ガソリン少ないな、でも急いでいるしな〜まあ、いっか、とりあえず乗っちゃおうかな。なんとか持つな・・・。」これは、迷っても、ちゃんとガソリンを入れることですね。もし高速走行中にエンジン機能が低下したら、ただごとじゃ済まない事故になりかねないですから。

もし、最悪な結果になった場合、取り返しのつかないことは、その瞬間、迷おうが、やるべきことをやることです。そういう時、心は本来、選ぶべきものをちゃんとわかっていますから、それを選択するんです。

幸いなことに、日常で起きることは、ほとんどのものが、取り返しのつくものです。例えば、日常の消耗品、ファッションなど、どの色の服にするか、家電や家具、車などの購入の際も、勿論迷うと思いますが、迷っても、選んでも、選ばなくても、取り返しがつきます。

取り返しがつくものは、迷うくらいなら買わない、それでも必要ならレンタルにしたり、とりあえず安物でその場をしのいで、捨てても平気なものにする・・・など、迷うくらいなら先延ばしくらいの潔さがあってもいいですね。

本当に必要で、絶対に必要なものなら、先延ばししたところで、真剣に探しますし、多少時間はかかっても、目的のものを必ず手に入れますから。

だから、色で迷う、サイズで迷う、価格で迷う時は、一旦保留にしてしまうというのも、とっても効率の良い時間の使い方だと思います。

人との約束についてもそう。

あの人との食事に行くか、行かないか・・・単発のアポイントで、どうしても断りたくなった時、代替えが効くようなものは、別の日や時間を提案してみたり、それも難しかったら、お断りしましょう。

タイミングが整えば、自然と、決断できるし、もしかしたら、次は二度と来なくて、消えてなくなるかもしれません。でも、消えてなくなるくらいのような関係性なら、それはそれで、流してしまう・・・尚更、慌てて決断しなくて良かった〜くらいに思ってもいいと思います。

 

次に、2について。迷って躊躇している理由の裏には、恥・プライド・見栄・恐れ・自己中心さが隠れていると気付いたものについては、少し扱いを変えた方がいい場合があります。というのも、やることを放棄し、「迷ったらやめる」と同じジャンルに入れてしまうと、それはただの逃避になってしまう可能性があるからです。

逃避が悪いわけではありませんが、逃避し続けているのは、どこか隠れながら生きているような、心がずっしり重くなってしまうことにもなり得るからなんです。そうなると、常に、落ち着けない、不安定さにも繋がってしまいます。

その一瞬、その場では、とりあえず楽にできたり、問題を見て見ぬふりができるかもしれませんが、後味が悪くなるようなもの・・・こういう類は、迷ってもやるものです。

仕事のことで、ちょっとした確認とか、不正について、ちゃんと正直に報告するとか、その場で、面倒臭いな、嫌だな、まあいっかと思っても、ちゃんと向き合うことが、結果的には良い道につながるということが多いものです。

また、お金の不安とか、自信のなさとか、そういうものから躊躇している時にも、必ず必要なものは与えられると信じること、また自分自身を信じること、とても勇気あることですが、道を切り拓いていく力となります。

目的は、あくまでも、迷うことで、心が落ち着かない状態を減らすということですから、迷うことで、色々なことがしっかり考えられて、心が整理できて、スッキリする時は、思う存分、迷えばいいと思います。うまく使い分けて、毎日を充実させていきましょうね。

 

 

♢♢♢

★今回の内容について、もし感想やご質問などがございましたら、記事下にある、ディスカッションのコメント欄にぜひご記入ください。

★こころの栄養は、日常の悩み、葛藤、苦しみを【想いの箱】こころを送るから届けることができます。心軽くないな〜と思っていることがあれば、思うままに書いていただき、渡してくださいね。このウェブサイトに取り上げて、メッセージします。【想いの箱】(悩み相談)から過去のメッセージを見ることができます。ニックネームで構いません。心の声、お待ちしています。

★人間関係の境界線について、より深く、1:1で定期的なトレーニングご希望される方は、境界線問題回復プログラムのフォームをお送りください。境界線は日常の中で体得していくものです。自分の行動のどこが境界線侵入になっているのか、この場合は、どう対応対応した方が良かったかなど、日常に起きているエピソードをもとに、一緒に取り組んでいきます。境界線の問題に焦点を当てて、メッセージのやり取りを繰り返していくことで、少しずつ、自分の境界線を取り戻していくことができます。トレーニングの内容は全て守秘義務があり、秘密は守られます。

 

Posted by kokoronoeiyo