ロシア ウクライナに軍事侵攻から
まさか、2022年に世界でまた戦争が始まるとは、本当に人というのは何年経っても、変わらない、学ばない、同じことをして、同じ後悔をして、同じ反省をして、そしてまた同じ過ちを繰り返すものだと感じます。
私は短気な人間です。物事を素早く解決したいという思いを持ちやすい人間です。戦争という手段を考えると、これもまたとても短気な行動に見え、まさに物事を素早く解決したいという思いの表れではないかと思うと、決して戦争は自分とは全く無縁のものとは思えません。
よく怒る人がいます。すぐに怒る人がいます。暴言なり、暴力なり、怒るというものの目的に、相手を屈服させようというものがあると思います。要は、手っ取り早いんです。怒ってしまった方が。人とちゃんと向き合って、コミュニケーションをとって・・・というのはとても時間がかかるプロセスなので、それらをすっ飛ばして、自分の言いたいことを言う、相手を押さえつけるんですね。
咄嗟に怒ってしまう、カッとなって声を荒げる・・・どれもとても動物的なものだと思います。頭で考えて、人の気持ちになって、自制を働かせて、言葉を使って、丁寧に、相手を見る代わりに、一気に相手に冷水をぶっかける・・・。その方が早く自分の思い通りを実現できる。相手を屈服させることが目的の怒りという行為は、甚だとても未熟で、幼稚な行為だと思います。
戦争もまさに怒りが具体化したもの。過去の歴史を振り返ってもそう。そこには必ず、不満、怒り、屈辱、赦せない思いなどが、背後にあります。その溜め込んだ思いを、爆発させる手っ取り早い手段が戦争なんですね。
国家間の大きな戦争だから、今世界がとても揺さぶられていますが、ここまで至るには小さな怒りが沢山積み上げられてきたと思うんです。
地球という大きな絵で見た時に、実はこころの戦争は日々起きている・・・家庭内で、職場で、社会で、国家で・・・小さな争いが毎日のように勃発している・・・そうして怒りを抱えた人がこの社会も、世界も構成しているんですね。
世界平和を軽々しく言う人がいます。私にはとても軽々しく言えません。世界平和を本当に求めるなら、家庭平和に徹底するべきです。家庭平和を作れない人が、世界平和なんて作れません。家庭平和をできる人は、職場平和もできるかもしれません。職場平和ができる人は、地域平和もできるかもしれません。地域平和もできる人は、社会平和、国家平和へと繋がっていくかもしれません。
一番身近な一番小さな組織。一番小さな人間関係。その平和づくりにまずは真剣になる。これが世界平和への第一歩。
ロシアの攻撃はとても悲しいです。それは、結局のところ、この地球は本当に怒りと憎しみに包まれているということを、改めて証明されたからです。そんな世界の中に私たちは生きています。闇があります。
そんな世界の中で、自分の心をちゃんと守っていく。自分の心に花を咲かせようと努力する。平和を大切にする。家族を立て直していく。自分を赦していく、自分を愛していく。小さな一歩に見えて、地球への最大の貢献だと思うのです。
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