【職場上司との関係性の悩み】「上司とそりが合わない」の背後にあるもの

悩みの正体

心に葛藤を感じていることは、想いの箱(メッセージ)から、お送りください。お待ちしています☆

 

今回は、職場上司との関係性において、上司とそりが合わないという悩みについて取り上げます。

上司とそりが合わないことに悩んでいる理由

上司とそりが合わないことに悩んでいるのは、心の中に、

思い込み

があります。

これは、何も現実に対する否定ではないです。

「実際はそこまで問題でもないんじゃないの~?」

とかそういうことではないです。

上司とそりが合わないのは事実ですね。なぜなら、あなたがそう感じたからです。

そして、今そのことに悩んでいるのも事実です。分の感情をいちいち否定したり、小さく見積もったり、人からどうこう言われる必要はありません。

心の中にある思い込みの意味は、上司とそりが合わないという悩みをもたらしている

原因となる考え方

です。

本来は、「そりが合う」いい関係でありたいわけですね。なぜなら、その方が気持ち良く働けるし、その方が自分も気持ちがいいですから。

「そりが合わないの、やったー!」と思っていたら、そもそも悩みにならないですから。

なのに、現実は、そりが合わない。この抵抗感が、とても精神的に重いわけです。

ーー

何が心に、抵抗感をもたらし、悩ませる原因になっているかというと、この悩みの裏には、

「上司とそりが合うことが良いことだ」という考え方

が居座っていることがあるんです。

上司とそりが合わないと悩んでいる人は、

「上司とソリが合えば、もっとストレスなく、もっとスムーズにもっとより良くなるのに。」

と思っていたりします。

そして、その先には、会社で気持ちよく働けて、

自分自身の幸せと満足も得られる

という考えがあります。

でも、現実は、上司とそりが合わない。

つまり、自分の心の中で「良いこと」として、考えていた「上司とそりが合う」ということが現実化してないわけです。

結果、冒頭に書いた、抵抗感が生まれてきて、ストレスにもなったり、会社に対する不満や、自分に対するイライラにつながってくるんですね。

「○○が良いことだ」と思うことは、それと違う現実に対して、

「良くないことが起きた」

と脳は認知します。

現実に対する抵抗感が、心を重くします。

何が自分の心を軽くすることの邪魔になっていたか

を考えると、「○○が良いことだ」と決めた、自分の考えにあったわけです。

そんなあなたに提案したいことは、

「上司とそりが合っても、合わなくてもどっちでもいい」

状態になることです。

自分の中にある固定された考えに、一旦揺さぶりをかけてみるんですね。

人の価値観は自分と違って当たり前だということを忘れない

「上司とそりが合っても、合わなくてもどっちでもいい」

とはどういうことか。これを考えるにあたり、

まず、上司云々を一旦横に置いて、

人とそりが合わないということは、とっても自然なこと

を思い出してください。

そもそも、育った環境も、世代も、性別も、価値観も・・・人によって、当然違うわけで、仕事の姿勢も、働く目的も全然違うわけです。

兄弟であれ、親であれ、それこそ気が合うと思って、好きで惹かれあった妻であれ、そりが合わないことがあるなんて自然なことですよね。

仕事の話に戻しますが、そもそも働く目的も、みんなそれぞれ違います。

同じ会社、同じ環境を共有していますが、一人ひとりのニーズも目的意識も、全然違って、

とっても普通

なんです。

もし、あなたが独身で、キャリアアップを目的に仕事をしていたとします。そして、今いる会社で成果を上げて、次のところにステップアップしたいと考えていたとします。

そのため、思い切った販路拡大や、大幅な投資提案を仕掛けたりするかもしれません。

一方、上司には、高校生の息子が2人いて、上司は2人息子が私立大学に行く可能性があるという現実を日々直面しているとします。

そして、そのお金をどうやりくりするか、これが彼の第一優先だったりします。そのためにも、あまりリスクは取らず、いかに安定して今の会社に留まり、安定した給与をもらい続けるかということだけを考えているかもしれません。

あなたはアグレッシブかもしれませんが、上司は保身かもしれません。

目的が違えば、とる態度も当然変わっていきます。

結果、「なんだか、合わないな。」という感覚が出てくるのも、とっても自然なことです。

自分の幸せ・満足を他人から得ようとすることをやめていく

自分の心の奥底には、実は何が眠っていたのかな〜ということを探ると、

「上司の態度なり、やり方なり、考え方なりが、このように変われば、私はこうなれるのに。」

という自分の気持ちがあったりします。

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でも、これはすごく自分に優しくない考え方でもあります。

なぜなら、あなたは意識してようがなかろうが、心の奥底では、上司の力をものすごく過大に評価しているからです。

上司が変わることが、大袈裟に言えば、自分の幸せを動かす、自分を満足にさせると思っている・・・逆を言えば、そこまで上司は自分の人生をコントロールする絶大な力があると言っているようなものなんですね。

極端に言えば、自分を軽んじていて、自分は自分で幸せになる力などない、上司次第だと、言っているようなものなんです。

そんな扱い方では、自分がかわいそうです。

自分の幸せや満足を他人に依存してしまっています。

自分に優しくない考え方は、結果的に、自分を傷つけてしまうんです。心の中にある抵抗心もその一つです。

ただ、注意したいことが一つあります。

それは、上司とそりは合わないし、合わないなんて自然なことと分かり、「じゃあ、私はどうするのか?」という、「変えられないものではなく、変えられるものにフォーカスしましょう」などという、自分ができることを考えることを薦める自己啓発的なことが重要なわけでもないんです。

こういう考え方だと、「上司とそりが合わなくて私は不幸だ」ということが前提となって、行動してしまっているので、動機は、やはり上司に対する不満、つまり上司が自分の人生をコントロールしている状態になっているんですね。

別に合っても、合わなくてもどっちでもいい。

というのは、上司によって自分はコントロールされないし、自分の心は上司によって、重くならないという姿勢です。

上司の在り方に反応して、自分を変えようとしなくてもいい、ここにたどり着いてほしいなと思います。

退職するにしても、上司とそりが合わないので、退職するではなくて、退職したいから退職する、上司とそりが合うか合わないかという問題をドラマチックに仕上げないということです。

境界線を持つとは、自分の「やりたい・したい」の感情を所有すること

あくまで、合っても、合わなくても、そこはどっちでもいい。

相手のせいでこうなってしまった・・・のような犠牲の気持ちは、心が軽くなりません。許せないとか、あいつのせいで・・・みたいな恨みがましい気持ちもみんな心が重たいものです。

上司とそりが合おうが、合わなかろうが、どっちでもいいんだ

ということも取り入れると、上司がどんな出方をしようが、自分は幸せになれるんですね。

自分の幸せも、満足感も、心の在り方にあるんだということを覚えておいてくださいね。

もし、今上司とそりが合わないで苦しんでいる人、こういう上司の場合はどうすればいいの!?と心に葛藤を抱えていることがありましたら、想いの箱から、メッセージを送って下さい。お待ちしています☆

 

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こころの栄養のメインテーマ:人間関係の境界線について