DVを受けた時の相談窓口

2021/11/05勇気と挑戦, 気持ちとの向き合い方

DVを受けた方の中には、これは単なる家族問題として、特に第3者機関に頼ることや実情を公開することを拒み、自分で一人で抱え込んでしまうことがあります。

カウンセリングでは、DVを受けて、心に痛みを抱えている人に寄り添い、本人が再び明るく、希望を持てるようにサポートしていますが、DVは状況においては、すぐに何かしらの対処をしないと、本当に深刻な場合はとりかえしのつかないことになってしまう可能性もあります。身の危険を感じた時、命の危険を感じた時は、相談できる公的な機関がありますので、ここにいくつか紹介します。

DVについて相談できる機関

■政府広報オンライン

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201411/1.html

※DV行為の例、各種相談窓口も一覧で載っています。

■内閣府男女共同参画局

ー配偶者からの暴力被害者支援情報

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/index.html

※相談機関一覧情報が載っています。

ーDV相談

http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/dv_navi/index.html

※全国共通のDV相談の電話番号です。(TEL:0570-0-55210)

警察にもDVの相談ができます。DVは犯罪でもあるのです。(もちろん、家族なので、そう思いたくない気持ちはもあると思いますが、本当に危険な時は、自分の身を第一に守って110番できます。

他に、DV相談に対応できる窓口としては、

✔︎ 保健所

✔︎ 精神保健福祉センター

✔︎ 子ども家庭支援センター

✔︎ 児童相談所

✔︎ 法務局人権相談

✔︎ 弁護士会人権法律相談

などがあります。

上記に挙げた公的な機関や、相談所は、「相談」というよりも、「解決」を急ぐ場合が多いです。ある意味では、救急車を呼ぶ、消防車を呼ぶような感覚です。

心理カウンセリングではないので、自分の気持ちをどうこうするというよりも、「お子さんの保護はどうしましょう・・・」とか、「あなたの身の安全を守るためにこうしましょう・・・」とか、「離婚するなら、このような手続きで・・・」と、早急に解決をしようとする傾向があります

相談することに躊躇しない

これらの公的な情報を知っていても、いざ、電話をするというのは、少し気が重くなるかもしれません。自分は本当に第3者に声をあげて、助けを求めないといけないまでの状態なのか・・・と心が葛藤することがあっても自然なことです。

そんな時に思い出して欲しいのが、別に電話をしたからといって、何か恐ろしいことが起こるとか、ついに本当に恐ろしいことが起きたことを認めてしまったんだ・・・というのは錯覚に過ぎません。

相談窓口のサポートでは、これからの提案や別機関の紹介など、何かしらの知恵を得られると思います。でも、それを実際に受け入れて、行動するのは、また自分自身が決めればいいことです。

何にも恥ずかしいことではありません。誰も何も、自分の意志に反して、電話をしたという事実から、強制的にどうこうされるということはありません。

怖い思いを沢山してきた今、いざとなれば、自分が経験した怖いことから守ろうとしてくれている機関は存在しているんだ、まずはそのことだけ知っていてください。

そして、緊急性が高い時は特に、一人で悩まず、一人で我慢せず、他の誰かに自分の状態を伝えてみることをしてみてください。

どんな機関でも大丈夫です。自分以外の誰かと話すことで、自分の頭以外が考えてくれた意見なり、声なり、話なりが入ってきます

それだけでも、自分だけでぎゅっと縮こまって苦しんでいたことから、少しずつ解放されていくのです。

DV

Posted by kokoronoeiyo