今に満足できない原因
今に満足できず、悩みから抜け出せない人は、
自己批判が強い
可能性が高いです。
多分、理想とかも持っていると思います。「あるべき姿」とかがあると思います。「本来」とかそういうワードとかも結構意識していると思います。
得体の知れない、よく分からない「基準」に雁字搦めになると、その基準と照らし合わせて、「現実」を見るので、現実に満足できません。
しかも、もっと悪いことに、この手の場合、「基準」は青天井に上がる可能性があるので、たとえ「現実」が少し「基準」に近づいたとしても、瞬時に「基準」を引き上げるので、そのギャップの虚しさをいつまでも抱えることになってしまいます。
そんなあなたへ。
人間関係のこと、仕事のこと、家族のこと、様々な悩みを抱えていて、でも、悩んでいてもしんどいから、できるだけ「気にしない」ようにしようと思っても、なかなかうまくいかない時があると思います。
「気にしない」ようにしようとすればするほど、「気にしてしまう」みたいなジレンマに悩むんです。
自分は、HSPではないのかとか、どうしたら、もっとリラックスできるかとか色々考え始めるんです。そうすると、「気にしない」でありたかったのに、めちゃくちゃ悩みのループに入っていったりするんですね。
そういう時は、「気にしない」ようにしようと、強制的に蓋をするのではなくて、
自分は一体、何を気にしているのか?
ということを、文字に起こしてみるといいです。3つくらいのテーマで出てくると思います。細かいレベルではなくて、ざっくりテーマごとに書いてみてください。
こんな感じです。
・今の仕事を続けていて大丈夫なのか?
・家族の〇〇は改善するのか
・過去の自分の選択は正しかったのか?
心のつっかえになっていることを、はっきり明確にすることで、自分を外から見てあげることができるんですね。
「あ〜自分は、こういうことをいつも気にしているのね!」と。
自分が自分を上から見る感じです。自分が自分のカウンセラーになる感じです。
そうすると、問題を一旦自分の外に出すことができます。そして、色々なテーマで気になっていたとしても、結局全ては、
このまま進んで大丈夫なのか?
に悩んでいるんですね。
つまり、
私、このままの感じで生きていて大丈夫ですか?
という質問に、自分が「イエス」と言えていない状態なんですね。それが「気になる」状態を生み出し、悩みを生み出し、葛藤を生み出し、「変わらなくてはいけない」と思わせるんです。
何かどこかを変えなくてはいけない、どこか、このままじゃダメだと思っている自分がいつも、自分にプレッシャーを与えている感じなんですね。
だから、気になってしまうんです。
こういう不安を抱えている人は、「今」を生きることがとても難しくなります。現状に何か問題があると思っていますから、「今」を肯定できず、「今」のままでいることに抵抗しようとするんです。
「今」に不満を抱き、結果、毎日が面白くなくなってしまうんですね。
そうなった時に、考えることは次の2つです。
1)何かを「変える」ことで、「今」が良くしようとすること。
2)「今」を「今のままで大丈夫だ」と肯定できるようにすること。
恐らく1)はずっとやってこられたと思います。注目してもらいたいのは2)の方です。
というのも、1)で、何かを「変えて」得た次の「今」に対しても、2)の土台がないのなら、また、何かを「変えなくてはいけない」と思ってしまう可能性が高く、いつまで経っても「今」に満足できない日々を送ってしまう・・・ということになってしまうんですね。
つまり、「今」に満足する練習を先にしない限り、どれだけ人を変えても、環境を変えても、何かすごいことをしても、やっぱり気になってしまう・・・ということが起きるんです。
じゃあ、「今」をどのようにしたら満足できるのかといえば、色々な方法がありますが、その一つが冒頭に書いた自己批判を止めることです。
それは、過去のこと全てをオッケーとすることなんです。
例えば、食べ過ぎた〜あれやっておけばよかった〜この予定入れなければよかった〜言えばよかった〜言わなければよかった〜行けばよかった〜行かなきゃよかった〜
などなど。
そういう昨日以前に起きた、全てのことに、オッケーとしていくことです。
先ほど出てきた、
このまま進んで大丈夫なのか?
私、このままの感じで生きていて大丈夫ですか?
というのは、未来のこととか、先々の心配とか不安を考えているようですが、実は、過去の後悔をいつまでも引きずっているからなんですね。
未来とかこれからじゃなくて、「過去」なんです。
過去の自分の選択に全然信頼していないから、これからの自分もきっと、問題を起こすだろうな〜って思っているんです。
要は、これまでの(このままの)自分ダメだよ!という自己批判なんですね。
自己批判が強いと今に満足できません。次回の記事では、「自己批判のやめ方」について考察していこうと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません