家族の中に敵・味方を作らない方法:怒っている当人と話す!
怒りを感じたなら、怒っている当人と話す!
勇気がいるかもしれませんが、これだけで、悩みはどんどんシンプルになっていきます。
母親にキレているなら、母親と話してください。
父親にキレているなら、父親と話してください。
嫁にキレているなら、嫁と話してください。
・・・
・・・
とはいえ、なかなか難しいんです。
なんでかと言うと、境界線がうまく機能していないんですね。
境界線がうまく機能していない人は、
母親にキレているのに、兄弟に話したりします。
父親にキレているのに、母親に話したりします。
嫁にキレているのに、黙って我慢し続けたりします。
心あたりありませんか。
私も、母から兄弟の不満を聞かされたことがあります。
私が、母に祖母に対する不満を言ったことがあります。
当事者間A→Bに対する不満や怒りに対して、第3者を巻き込むんですね。
すると、3角関係になります。
本来は、あなたはAさんで、怒っている相手は、Bさんっていう、2者完結の話なのに、わざわざCさんを呼んでくるんです。
Aさんが、Cさんに話すことは、本当は、Cさんには関係ないことなんです・・・。
でも、Aさんは、Bさんには何にも言わずに、Cさんにばっかり話すんです。
これ、家族間で起きると、簡単に家族関係が歪み始めます。
ちなみにやり続けると、本来、そもそも全く関係のなかったAさんとCさん、BさんとCさんの関係まで、歪み始めるんです。
怒っている時に、第3者の他人に不満を話す時というのは、
大抵、「私、こんなに辛い。聞いて。聞いて。」
の状態になっています。
つまり、欲しいのは、相手からの承認とか、慰めとか、同意とか、もしくは一緒になって不満を言ってほしいみたな気持ちです。
そうやって、関係のないCさんを、
どんどん巻き込んで
いきます。
Aさん、Bさん、Cさんとか言っていますが、家族の場合は、「母、姉、妹」とか、「祖母、母、孫」とか、「夫、妻、義理の母」といった関係のことです。
なぜ、この3角関係が、起きるのでしょうか。
それは、Aさんが、そもそも、
ちゃんと自分の「怒り」を所有していない
ことから起きています。
Aさんが、「あ〜私怒っているんだな。」「Bさんに対して、こういう気持ちになっているんだな。」と、
自分の気持ちに直面するのを恐れている
んですね。結局の所、自分に向き合うところから、逃げちゃっているんです。
これが、境界線の欠如です。
境界線を持つというのは、
どこまでが自分の感情なのか
というのをちゃんと把握して、「所有」することから始まります。
自分が何を感じて、誰に対して、どういう気持ちになっているのか
をちゃんと所有できている時、境界線がうまく機能しています。
自分の気持ちをしっかり「所有」して、
当の本人としっかり話をする、改善したい人間関係に向き合うとはこういうことです。
これは何も、「よし、思い切って、Bさんに自分の思いをストレートに言おう!」
とかそういう話ではないんです。
「あ〜。私はBさんにとても怒っているんだな〜」とまずは把握すること。
そして、その次に、「なんでなんだろう?」って考えるんですね。
Bさんに期待しすぎているのか?それとも、Bさんからどう思われるかを気にしているのか?Bさんに軽視されたのか?Bさんからの評価は、自分の思いに反しているのか?など色々出てくるはずです。
Bさんの領域に踏み込んでいたり、逆にBさんに自分の領域まで踏み込ませたりしているところがないか
を探してみるんですね。
Cさんに愚痴を言う代わりに、自分とBさんの関係において、立ち入り禁止区間超えたところが、どこなのか?を見つけて、そして、その部分にちゃんと境界線を引くことを始めていきます。
もしかしたら、自分の中で、Bさんに対して勝手な理想像持っていただけかもしれません。Bさんがどう思おうが、Bさんの勝手です。だから、そこは線引きしないといけないんですね。
自分が勝手に作っていた他人への期待だったり、他人からの期待だったりに右往左往していることって多いですから。
整理できたら、ちゃんと当人と話しましょう。冷静に、落ち着いて話していくんです。
人間関係を構築していくってこういうことですね。
境界線のテーマって、「こころの栄養」においては、メインテーマなので、これからもどんどん取り上げていきます。
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