心が割れそうなほどに苦痛と感じている理由

2021/08/19悩みの正体, 気持ちとの向き合い方

今、もし、こころの底から、

苦しい!

と感じているなら、何かがおかしい。

あなたが苦痛と感じる理由。

それは、

硬直化しているから。

もっと平たく言うなら、

ガチガチになっているから。

何がガチガチになっているかというと、
考え。思い。

今苦痛に感じていることに対して、
きっと、

こうならなくてはいけない!
こうなるべき!
こうであるはずなのに!

っていう、硬直化した考え方を持っているはず。

 

視点が一方にしかない。

そして、今いる現実は自分が見たかった現実と違う。

 

頭の中では「こうあるべき」で、
「こうあるべき」をずっと考えているのに、

あなたのいる世界が「こう」なっていない。

そりゃあ、おかしくなるよ。
苦痛に感じるよ。

 

苦痛の原因はシンプル。

考えていることと、
現実が違う。

でも、⬆︎こんなこと、生きていればよくあることなんだけど、
「苦痛」にまで発展しちゃったのは、

あなたが、頭の中である「こうあるべき」を、
どこかで神格化してしまって、
完全にそれに目が釘付けになっちゃって、
囚われてしまっているから。

〜〜

だから、ここまで分かると、
苦痛から解放される方法もシンプル。

それは、素直に、

物事には必ず2つ以上の見方がある

ということに気づくこと。

 

同じ絵を見ても、10人いれば、10通りの解釈がある。

あなたは今、自分自身を「苦痛」に陥れる「こうあるべき」
を選んでいるだけ。

他の人は違う解釈をする。

だから、あなたも「苦痛」から離れるためには、
違う見方を、違う解釈を選んでいかないと。

選んでいく。

これがポイント。

 

 

何をどう考えるかなんて、
所詮こころの中で、頭の中で、

当人が自由にやっていること。
本当に自由。

誰も制限しない。
できない。

 

アウシュビッツの収容所の中で、
1日の終わりに、「月が綺麗だ。」と思った人もいれば、
「殺される。」ことだけを思った人もいる。

この例は、極端だけど、心でどう考えるかは、
本当に、誰も介入できない。

 

 

何かに対して、苦痛に感じるているなら、
思考が硬直化している。

固くなっている。
だから、柔らかくしていかないといけない。

 

どうやって、柔らかくするのか?

例えば、壁が左右にある。

「こうあるべき」と考えている人は、
「右」に行くべきなのに!!!!

という思いから離れないから、右の方ばかり向いている。

壁がある。

進めない。

「この壁さえなければ!!!」と思い、
壁にぶつかったり、壁を叩いたり、
壁を引っかいたりし続ける。

ずっと、右側の壁だけを見ている。

一方しか見ていない。

まずは状況を把握する。

「あ〜自分は一方しか見ていないんだな。」

って認める。

それだけでいい。

ここがスタート。

 

「あ〜自分は一方しか見ていないんだな。」
と認めたら、少し目線がずれてくる。

すると、

左側にも壁があることに気づく。

「あっ、あっちにも壁があったんだ」と、
振り返って見る。

 

そうこうしているうちに、
左を見たり、右を見たり、
左右をうろうろし始めて、

 

そして、

「あ、左でも、右でもなく、
目の前に、扉があったんだ」と気づく。

頭をまっすぐにすることを忘れていたから、
出口はいつも目の前にあったのに、

ずっと自分が右側ばかり見ていただけだったんだと気づく。

こんなイメージ。

 

 

苦痛に感じている時は、
見落としているものがある。

それを認める。

苦痛の時は、
自分の「こうあるべき」を疑ってかかる。
「こうあるべき」の価値を意図的に落としてみる。
「こうあるべき」を無視してみる。

苦しくてたまらないのに、
無理やりに、「こうあるべき」に進もうとせず、ただ休もう。

 

 

長い間、ずっと右側の壁を見続けてきたから、
左側の壁に気づいた時、
まして、正面に出口があったことに気づいた時は、
ショックは大きいかもしれない。

今までずっと囚われてきたんだから。
自分の信念がぶち壊される瞬間だから。

ちょっと、抵抗したくなるかもしれない。
正当化したくなるかもしれない。
「そんな〜」って否定したくなるかもしれない。

 

でも、ショックがあるくらいに、
硬直化した思考をぶち壊せたら、
本当に苦痛から解放される。

 

ガチガチになっていた思考が、
柔らかくなった証拠だから。

柔らかくなったら、
自ら苦痛に留まるようなことはもうしない。

幸せを、笑顔を、勇気を、
選んでいける。