家族のことで葛藤している「家族大好きな人」の注意点
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家族大好きな人
私のところへ家族相談へ見える方は、「実は家族大好きな人」ばっかりです。
もちろん、親をめちゃくちゃ憎んでいる!!!と言って、相談に見える方もいます。
でも、そういう思いを抱いてしまったことを何とかしようとしている時点で、めちゃくちゃ家族のこと大切にしているんです。
本当に、「家族なんて、どうでもいい!!!」なら、悩むことすら放棄します。相談なんかわざわざしにきません。
まして、共依存状態になるほど家族のことを気にかけているなら、本当に家族のことがめちゃくちゃ好きなんです。これを認めましょうよ。何の後ろめたさもない、素晴らしいことですから。
自分の行き過ぎた発言のせいで、やり過ぎた行動のせいで、家族をたとえ傷つけてしまっても、それは、表現方法がちょっと悪かっただけで、「家族が大切」な事実は何も揺るがないんです。
既に一生懸命頑張っているから!
「実は家族大好き」な人たちは、基本的に家族のことで一生懸命です。一生懸命だから、時に空回りしてしまいます。良かれと思ってやったことが家族を傷つけたり、怒りを招いたり、関係性を悪化させたりすると、「もうなんで!!!」って、何とも耐えがたい気持ちになってしまいますよね。
そして、この気持ちがどんどん大きくなってくると、次第に心も重たくなって、次第に「自分がすべて悪い」みたいに今度は自分をどんどん、責めてしまいがちです。目の前の家族の問題と一緒になって、自分まで気持ちを真っ暗にさせてしまうんです。
でも、これって、よく考えたら、ずいぶん極端なことなのです。
「実は家族大好き!」だけど、自分がいいと思う方法で、家族を助けようとしても、どうにもならない・・・それどころか問題になってしまう・・・なら、「自分が全部悪い」んだって。
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つまり、自分のやり方でうまくいかなかったら、もうダメだ。私が悪いんだ、私のせいだってこと!?
なバカな・・・。発想がすごく極端になってしまっています。
でもね、発想が極端になってしまうことも、これまた仕方がないんです。もともと「家族大好き」な人は、大きな愛情もあるし、自分の頑張りによって、家族がますますよくなっていくという期待も夢も持っているからなんです。そして、「家族のために!」っていう正義感とか責任感も人一倍あります。
だから、他の人がなかなかできないようなことを、一生懸命頑張って、努力しているんです。
まずは努力を認めてください。
そうか、自分は必死になっていたんだなーって。
そして、その上で、家族のためにと思って、色々言ったり、行動しているのに、自分のやり方でうまくいかなかったら、他のやり方に変えてみることです。柔軟に。
今は、そのやり方が自分の中では見当たらないだけです。もしくは何となくわかっているけれど、どこか受け入れられない、そうはできない自分が戦っています。
今までのやり方を捨てることは負けを意味するわけじゃない!
あなたがどう思おうとも、別のアプローチはいつも存在しています。だからタイミングが来たら、うまくいかないやり方には未練を残さず、さっぱり捨てて、新しい家族との関わり方をしてみるんです。
他に方法がない、私はベストをやっているのに!って思って絶望的になって、もうダメだ私の責任だ!なんて思って苦しむ必要なんて、本当は全然ないんですね。
そもそも、世の中、そんなに単純に出来ていません。人の数だけ、たくさんの考え方があるように、あなたが家族にしている今の努力がたとえうまくいかなくても、他の方法はいっぱいあるんですよ。
だから、こうなれば幸せ、こうなれば不幸みたいに、簡単に結論を出さないこと。答えを急いだり、何とかして理想に近づけようともがいてしまうと、同じところを何度も行ったり来たりしてしまったりして、疲れちゃいます。
今までのやり方を捨てることは負けを意味するわけではないんです。そんな勝ち負けはわかりっこないっていうのが本当のところです。
あなたはすでに「家族大好き」で、一生懸命頑張っていますから、そのエネルギーを少し別のベクトルに向けて、あなたもそして家族も幸せになれる道を探していくだけです。
そのためには、まずは「私がやっていることは、もしかしたら間違っているかもしれない。そして、たとえ間違っていたとしても、他に方法はあるはずだから、柔軟に変化していけばいい。」くらいの軽い気持ちを受け入れてみてください。
これがスタートです。
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