夫婦関係を改善したい時に着目するべきこと

2021/08/19悩みの正体, 気持ちとの向き合い方

夫婦関係をよくしたいと思っている方は、

良くするための何かをするよりも、
悪くしている何かに着目してみて下さい。
 
どれだけ、良くしようとしても、
身体の中に癌が残っていては、
いつまでたっても健康になれないように、
 
理想の夫婦、仲の良い夫婦を目指しても、
その関係性の中に癌があっては、
いつまでも、夫婦関係は良いものに変わっていきません。
 
夫婦関係の場合、この癌は、
怒り
であると思います。
 
小さな怒り、大きな怒り、イライラ、不満・・・
そのようなものです。
 
相手に対して、何かしら感じている怒りが、心の中に残っていると、
態度、行動、言葉などで、夫婦関係を傷つけてしまいます。
 
この怒りはどこから来ているのかといったら、その一つが、価値観です。
 
こうあるべき、こうあってほしいという理想であったり、
何に時間をかけるべきか、何にお金をかけるべきか、
何をよしとし、何を悪とするか・・・
 
こういう価値観です。
 
結婚というのは、2人の異なる価値観を持つ人が、
一緒に生活しています。
 
だから、衝突やすれ違いが生じることは、そもそも当たり前のことです。
 
そして、価値観の相違が怒りに発展してしまう時というのは、更に一段階深く入り込んでいて、
どちらかが、どちらかに「強制的に」価値観を合わせよう、合わせさせようとしてしまう時です。
 
強制的に・・・やることで、無理が生じてしまうんですね。
時に我慢したり、時に反発したり・・・と、
夫婦関係の中にどんどん怒りを育てていきます。
 
今、夫婦関係に悩んでいる人は、大前提として、
まず、そもそも2人の全く異なる価値観を持つ人間が、一つ屋根の下に、
共同で住んでいることってこと自体が、とてもすごいことで奇跡的なことだと気づく必要があります。
 
きっと真剣に考えているあなたは、とっても真面目な側面を持っていると思います。
 
世の中、結婚している人なんて、沢山いるし、子持ちの家庭だって沢山あるし、
それどころか、親の介護とか、仕事とかもやりくりしながら、みんな一生懸命やっているのだから、
「うまくやっていく」のが当たり前で、
うまくやっていけないのは、何かがおかしいと考えてしまっているんです。
 
それが、心にとっては見えないプレッシャーとなり、自分に知らず知らずのうちに、負荷を与えているんですね。
 
夫婦の中にある違いを受け入れられるようになると、先ほど挙げた、更に一段階踏み込んだ、
「相手への強制や押しつけから離れる」ということが次第に見えてきます。
 
まさに、こころの栄養で大切にしている「境界線」です。
 
境界線を持つというのは、ここまでが私、ここからがあなたというのをはっきりさせて、
他人の領域に入らず、自分の領域に相手を入れさせないことです。
 
これがうまく機能してくると、夫婦関係の癌ともいえる「怒り」の感情が生じにくくさせ、
より良い夫婦関係につながっていきます。
 
 
 

Posted by kokoronoeiyo