何をすればいいのか分からない・・・のは嘘!
悩みの中で、「何をすればいいのか分からない!」とよく聞きます。今回はそういう状態から脱出するためのヒントです。
目次
本当は何をすればいいかわかっている
「しなくてはいけない」とか、「したいな」と思っている何かがあるとします。例えば、「外掃除をしないと!」とか、「小説を書きたい!」などです。
思いはあるけれど、同時に、「外掃除をしないと!」と思った途端に、「外に出てしなくてはいけないから、寒いな。」とか思ったりします。また、「作家になりたい!」と思っても、「すぐに収入が得られるわけではないし、ひとまずバイトでもして・・・」と思ったりします。
思うのはいつでも自由です。そして、そうやって思うことで、掃除をせずに、暖かい家の中で過ごしたり、文章を書き進めることをやめて、一生懸命バイトに精を出したりするのです。
当然、なかなか掃除は進まないし、小説も書き進めません。頭の中では、「しよう!」と思っているのに、様々な理由ですることから逃げているのです。
そうすると、「本当はしたいこと」が宙に浮いたまま、他の何かで忙しくなります。そうすると、したいけれど、するキャパはなくなるので、頭の中で混乱状態を生み出し、「何をすればいいのか分からない!」ということが起きてしまうのです。
人が最も恐れていること
人が最も恐れていることは、自分の「感情」に正直になることです。自分の感情に正直になることは、実はとっても怖いことです。
正直になるとは、つまり、「掃除はしたいけれど、でも寒いから逃げているんだよね。」「小説を書きたいけれど、忍耐して自分を信じ、待つのではなく、すぐにお金が欲しいから(バイトという形で)逃げているんだよね。」・・・と、自分の本当の気持ちに直面することです。
正直になるというのは、言われたら、ちょっと痛い言葉に対して正直になることです。
向き合ったら最後、逃げ場がなくなるようなことです。逃げる材料として、「寒いし・・・」「お金が得られるか分からないし・・・」という理由を使っていたのに、その理由に、強烈なスポットライトを当てられると、行き場を失ってしまいます。
人生、徹底的に逃げ場がなくなるところまで自分を追い込んでしまったら、もう言い訳がなくなってしまいます。これを、人は「どん底」と言ったりもします。依存症の人なら底つき体験とか言ったりします。
逆に、変化していないことを許容できているなら、ある意味では、落ちるところまで落ちてなくて、気持ちが中途半端なところでフワグワしているから、「何をすればいいか分からない」という答えが出てくるのです。
どん底回避の道が実はどん底だった!?
じゃあ、どん底に落ちれって言うの?・・・というわけではもちろんありません。
誰だって、どん底体験をしたくありません。最悪な状態を経験したくありません。ここで大切なことは、まずは、実生活として、行き場を失うほどのどん底体験を本当は「しなくていい」ものがほとんどなんです。
「自分がしようとしていること」があるのに、実際に「選んでいること」は、実は「逃げだったんだ・・・」とわかれば、何もリアルなどん底体験までしなくても変えていくことができます。
先ほどの例でいえば、自分が気づかなかっただけで、寒いから部屋でぬくぬくしていたこと、小説を応募するのが怖いから、特に情熱もないバイトで満足しているこの現実こそが、実は「どん底」だったんだ!と気づくことです。
気持ちに正直になることで、現実世界からのどん底を避けられる
どん底に落ちないように(自分が嫌な気持ちにならないように)選んでいたことが、実は仮面をかぶっていた嘘で、自分を守ってくれていたものではなかったことに気づくことです。
結局、掃除もしないで、望んでもないないバイトだけし続けて、生きながらえることはできたとします。そして何年も経った後に、やっぱり幸せではなかった・・・と気づくんです。そこから修正していくのは、時間もかかり、お金もかかり、色々嫌なこと尽くしです。
だからこそ、自分の気持ちに、早く正直になることです。そうすれば、リアルな体験までして、実生活を通して学ぶことを避けられるかもしれません。「失敗しなきゃわからない」から「失敗する前にわかる」ようにするんです。
逃げたって、幸せにはなれません。自分の心はそうやって、逃げたところで幸せになるようにはできていないんだと開き直って、割り切って、逃げている自分を正直に見ます。
そうやって、等身大の自分を真正面から見るとき、その一時期は、猛烈な痛みや逃げ出したくなる気持ちに襲われるかもしれませんが、初めて「変化する」というよりも、「変化せざるをえない」状況になれるのです。
追い込んだもん勝ちです。
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