【本の紹介】自信が持てない人の心理学

2021/11/05心理・思想・聖書

「自信が持てない人の心理学」(加藤諦三氏著作、PHP研究所、定価500円)という本を紹介します。前回の記事(悪口を言う家族から離れた方がいい理由でも、この本から一部紹介しました。

どんな人のために?

この本は、他者との関わりの中で、本当は自分の中にどこか違和感を感じているのに、他人に合わせてしまう人に特にオススメしたいです。

自分以外に一人として同じ人間がいない他人と関わる中で、自分の中に違和感を感じることなんて、正直当たり前ですね。自然なことです。違和感とまではいかなくても、単純に、「自分とは違うな」と思うことなんてしょっちゅうあると思います。

それを、「違うんだな」で済めばそれでいいのですが、変に他人に合わせようとしてしまったりするとどこかで問題が出てきます。しかも「合わせないではいられない」人もいます。自分では合わせたいと望んでいるわけでも、意識しているわけでもないのに、気付いたら、やっぱり合わせてしまっている、そしてふと振り返って、反省して、それでも、また合わせてしまう・・・こんな繰り返しの日々になっている人もいます。

他人に合わせながら生きるのは、他人本位の生き方だと頭では理解しながら、「自分らしく生きたい」と思っても、それでも、どうしても、他人に合わせてしまう・・・そもそも、どうして、自分はそうなってしまうのかわからない・・・(←まさにここに引っかかる人に、オススメの本です。)

「こんな生き方をしたくない!」と思っているのに、こうせざるを得ない自分になってしまうのには、一体何があるのか、それを解き明かしてくれるのが本書かもしれません。

既に沢山頭の中には入っている「ああするべき、こうしなくてはならない」などという考えを一旦脇に置いてみてください。そして、頭を空っぽの状態にして、「あーこういうことは、自分にはあったのかもしれない。こういう考えが自分の心の片隅に残っていて、妨げになっていたんだ。」と、ストン、ストン、と心に落としてくれるような気持ちになれたら、儲けものです。

なぜなら、新しい見方ができたり、新しい行動ができるのは、いつも心の中に、今までは死角になっていたものが見え始める時です。そうして心にふと点灯したランプによって、次にどうしていったらいいのか、何ができるかがわかってきます。

この本のまえがきには、

「私に、あなたの望むような生き方をさせようとするのは、やめてください」とハッキリといえるような人間になるには、どうしたらよいか。それが、この本のテーマである。

それらの利己主義者の気を引こうとしなければ、気持ちは晴れてくる。人生を意味あるものにするためには、こわくても逃げてはいけない。逃げていたのでは、いつになっても気が晴れてこない。「なぜ逃げるのか」をこの本では考えた。

と書かれています。

こうしろ、ああしろという自己啓発的な本ではありません。むしろ、自分が自信が持てなかったのは、こういうのがあったからなんだ〜と見えてくる本です。

お時間あったら、ぜひ読んでみてください。

(本をクリックすると、Amazonの画面に飛びます。)