【心理学】箱庭療法ー心のうちを表現する

2021/11/05心理・思想・聖書

心理カウンセリングといえば、カウンセラーとの「対話」を使って自分を見ていく手法が多いですが、実はカウンセリングの種類は広義の意味では本当に様々なものがあります。あまり言葉に頼らないで自分の気持ちを表現していく、「箱庭療法」について紹介します。

箱庭療法とは何か?

箱庭療法は心理療法の一つです。もともとは海外で生まれた心理療法ですが、日本でも広く使われています。ちなみに私自身は実施したことがありません。

箱庭という言葉通りで、箱というよりも、入れ物の中に砂やおもちゃ、装飾物などがあって、それを自由自在に、入れ物のなかでデザインします。山みたいなものを作ってもいいし、砂場みたいにしてもいいし、陸地と海に分けて、砂浜みたいにしてもいいです。

その表現方法は、どのような風でもよく、セラピスト(この場合は、心理療法なので、カウンセラーというよりもセラピストと呼ぶ方が一般的です。ただ、どちらでもいいです。)が見守る中、自由に創作していきます。

表現したものをベースにセラピストと言語化することもあり(しない場合もあります。)自分の頭の中で考えていることが、目に見える形で客観的に理解することを助けてくれます。

深層心理が表現されることが多く、自分でも気づいていなかった自分の考えや思いが作品を通して見ることができるのです。心理療法と言っても、軽い心理テスト的な感覚で、やってみても面白いかもしれません。

心の中から出す

通常の対話によるカウンセリングであれ、この箱庭療法であれ、やはり自分の思いを外に出すという点が、大切ですね。自分のことはわかっているようで実は見えていないところがたくさんあります。その気づいていない癖になっている思考だったり、考え方であったりが実は自分を苦しめているということはよくあります。

箱庭療法の場合は、言葉だけでなく「作品」として、自分の思いを反映させたものを残し、一度作ってしまえば、客観的にその作品を見ながら話すことができます。

話だけだと、どこか自分に嘘をついてしまったり、言い訳してしまったり、そういう心の中であれこれ考えてしまうのも避けられるかもしれません。

話すのが苦手だったりする人にも、今はまだ話したくないという段階の人にも使える療法です。

ご興味があったら、ぜひ箱庭療法についてさらに知ってみてください。