人間関係の境界線

私は、こころの栄養で「境界線を持とう」と伝えています。ただ、境界線っていう言葉は、やっぱり誤解されやすいです。

人間関係の境界線

境界線を持つ=縁を切るようなイメージを持たれやすいですね。

はいはい、関係を断ち切ればいいんでしょう。心を鬼にすればいいんでしょう。と考えている人もいます。

境界線を持つと、冷たい人間になるとか、人間関係が希薄になるとか勘違いしている人もいます。

今回は、境界線に対して、マイナスイメージを持っている人に向けて、境界線ってそもそも何のために持つの?っていう話を取り上げます。

境界線って何のために持つの?

最初に結論からです。境界線は何のために持つのかと言ったら、一言で、

人間関係のごちゃごちゃで、頭を悩ませているのをやめるため

です。

これだけです。

境界線を持つことで、親しい友人ができました!とか、仕事がストレスフリーになりました!とか、夫婦関係がよくなって、喧嘩がなくなりました!とか、子供の問題が解消しました!とか。

そう ...

人間関係の境界線

ブログ拝読しました。
「境界線」について、以前から学ばさせていただいています。
生活の中でも意識し、行動するように心掛けています。仕事の上では特に。
私は、境界線という言葉を知るまでは、少し前のめりぐらいに、人の中へ侵入していました。結果、濃い人間関係が生まれたこともありますし、相手に嫌悪感を与えてしまったこともあります。要は、遠慮というものがなく、グイグイと突き進むタイプでした。
境界線を学んでからは、どちらかというと、受身になり、とても人付き合いが慎重になり、観察するように変化してきました。
刺激や、感動は少なくなりましたが、割りとフラットでいられ、人間関係で悩むことが少なくなりました。
境界線をもちながらも、感動したり出きるといいのですが、私の場合、あまり心に動きが出てしまうと、身体にひびくので、悩ましいところです。
前職では、仕事柄、相手と距離を縮めることを求められるものが多かったですが、(境界線があいまい)、もし、また、そのような職に就くことになったら、境界線を意識してチャレンジしてみたいと思います。そうしたら、も ...

人間関係の境界線

連続して、境界線について取り上げています。特に、3日間、連続で読んでいただいた方、ありがとうございます。

親との距離感:親子の適切な境界線を持つためにできる3つのこと

境界線を認識するには?人間関係の境界線に問題があるかどうかを見極める3つのサイン

さて、今回のテーマは、いい娘・いい息子を演じることをやめるということです。キーワードは演じるです。

私たちはリアルな世界に住んでいます。生活の毎日で、目の前で常にカメラが回っている方はそんなに多くないでしょう。ほとんどの場合は、演じているのではなくて、現実です。

なので、舞台が現実なのに「演じる」ということをしていると、シンプルではないですよね。

正直に生きている?自分の心に嘘をついてしんどい人へ

今回は、親に尽くしている人、尽くしているとまでは言わないけれど、親のことで負担を感じている人、自分の心を重くしてまで、いい娘・いい息子をやっている人に向けて書いています。

親からどう思われたいか気にしていないか?

親から「いい娘」「いい息子」と思わ ...

人間関係の境界線

前回の記事で、境界線について取り上げました。

親との距離感:親子の適切な境界線を持つためにできる3つのこと

境界線の問題というのは根が深いです。なぜなら、境界線というのが認識しづらいからです。境界線の問題があると認識できると、具体的に改善に向けて取り組むことができます。でも認識できないと、そもそも何からしていけばいいのか分かりません。

片付けの場合は、目に見えますよね。例えば、「自分にはものが多すぎる」と認識し、「使わないものが多い」「無駄な買い物が多い」「がらくたが多い」などと認識することも、できるでしょう。

更には、「部屋は散らかっている」「自分が所有しているものは、理想のものじゃない」「自分のクローゼットは使いづらい」などと認識できるかもしれません。

こういう認識があって、はじめて「よし、断捨離をしよう!」となったりします。

ただ、人間関係の境界線の場合は、ものの場合と違って、「目に見えづらい」んです。なので、ものよりももっと認識しづらいものです。認識できないと当然、対策をとることも難しくなります。

人間関係の境界線

こころの栄養で、「境界線を持つ」ということは、主要テーマの一つです。今回は親子関係の境界線について取り上げます。

人間関係の境界線

親子関係で、境界線がうまく機能していないと、ほぼ間違いなく問題が起きます。私も随分と長い間、曖昧な境界線の親子関係でした。私から両親への、「親離れ」と、両親から私への「子離れ」。この両方が問題としてあったと思います。

親離れの方は、私は私。親は親として、ちゃんと自ら、親と自分の間に線を引くってことですね。そして、子離れの方は、単純に、親を自分の領域には入れ込まないってことですね。

いつから子供から大人になるのか、これは各家庭様々ですが、18歳、20歳頃からはもう完全に大人でいいのでしょう。

親子関係に適切な境界線を持たず、いつまでも子ども扱いして、構ったり、いつまでも子供でいることに留まって、親が構ってくるのを受け入れていたりしていると、どんどん、癒着関係が広がっていきます。

なので、30代になっても、40代になっても、境界線が全く機能していない親子関係を持っていない人は、普通に ...

人間関係の境界線

小学生の娘が、夏祭りに一緒に行く約束を随分前に、2人の同級生としました。その後、もう1人の同級生が、娘と一緒に行きたいと言ってきて、娘は承諾しました。そして、先週、もう2人の同級生が一緒に行きたいと言ってきて、娘は承諾しましたが、最後に約束した子は、娘が最初に約束をした友人とあまり仲がよくないことが発覚して、困っています。

今回は、育児をしているお母さんの立場の方から相談を頂きました。メッセージありがとうございます。今回は、こちらに回答します。

人間関係の境界線というのは、こころの栄養では、メインテーマの一つです。

今回は、最初は娘さん込みで3人で行く夏祭りが4人になり、そして、6人になったんですね。みんな仲良し6人ならいいけれど、その中で少し人間関係のトラブルがあったようですね。

まず、最初に、約束というものは、口約束であろうが、紙約束であろうが、守ることはとても大切なことですよね。なので、娘さんが、結果的に5人の同級生と「一緒に行く。」という約束をしたなら、約束を守るということはすごく大事で、そうしようとしているからこその悩みで ...

人間関係の境界線

夫婦間における適切な距離感は、とても重要です。今回は、夫婦関係の境界線について取り上げます。

人間関係の境界線

夫(妻)を所有物化しているとは、どういうことか?

夫婦関係において、境界線が機能していない関係性は、どこか、相手を、所有物化している部分があるんですね。「自分のもの」みたいに扱ってしまっているんです。でも、実際は「自分」ではないから、「自分」のもののようにすると、当然、問題が起きてきます。

所有物化しているか、していないかの判断は以下のようなサインがあるかどうかです。

✔︎夫・妻のやることなすこと、気になってしまう、
✔︎夫・妻にこうなってほしいという願望を強く持ってしまう、
✔︎夫・妻にこうするべきだとつい命令してしまう、
✔︎赤の他人だったら、ありえないことをしてしまう(勝手に携帯を覗く、勝手に財布を触るなど)

心当たりあるものはありますでしょうか?

適切な距離を持って、問題を切り離す

夫婦は他人です。夫婦は男と女の一個 ...

人間関係の境界線

境界線の問題を抱えている特徴に、「本当はしたくないのに、する」という考え方があります。これは、

自分の「したい」という感情をしっかり所有できていない

ために起きます。

「自分が何をしたいのか」「したくないのか」を持たないので、他人の行動によって、他人の出方によって、自分を変えていきます。

休日のプラン一つすらも、「何がしたいのか」がわからず、結果的に、なんとなく、家族の意向に沿って、同意したのに、一度自分に耐えがたいことが起こると、一気に大きな喧嘩に発展したりするんです。

「本当はそんなことをしたくなかった」っていう自分が見えていなくて、とりあえず、流れで同意した結果、我慢ができない状況になって、ようやく、やっと、「したくなかった気持ち」に直面したからです。

自分が何をしたいのか、はっきり持っていないと、簡単に他人に流されます。もしくは、簡単に他人に流されることを好みます。そして、流されていった先に、自分を見失い、我慢をし、その結果、何かしらの形で怒りや嫉妬、恨みや蔑み、被害妄想や自己憐憫といったものとして出 ...

人間関係の境界線

境界線を持つとは、自分の「やりたい・したい」の感情を所有することについて、
この「やりたい・したい」という感情をしっかり所有できていないのは、自分の感情を表現するのが苦手であったり、怖かったりするからです。

自分の正直な感情を表現しないから、いつまで経っても、心の中に本当の思いが残ることになります。

(ちなみに、こういうことをずっとやり続けていると、次第に、何が自分の思いなのかも分からなくなってきて、自分の気持ちというものが把握し辛くなり、自分が何がしたくて何を望んでいるのか、自分ですら、分からないという状態になっていきます。)

もし、家族の中で、職場の中で、何か所属しているコミュニティの中で、自分の正直な思いを表現したら、どうなりますか。

もしかしたら、

人間関係がぐちゃぐちゃになってしまう

と恐れているかもしれません。

頭の中では、

正直に本音を言う→関係が悪化する→だから言わない→言わないから、偽りの思いを表面的には演じることになる→偽りの思いを前提に進む関係は、益々自分 ...

人間関係の境界線

シリーズの最終回です。

「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること①・・・「自分になっていくこと」について
「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること②・・・「自分の万能性を否定すること」について

「私さえ我慢すれば」の思いを捨てること①の記事で、

人が脱いだもの、
人が食べたもの、
人がやるべき仕事、

本当は、心がついてきていないのに、
「私さえ我慢すれば」でやっていませんか?

本来守るべき、自分自身の境界線を放棄してしまうことは、
相手を無防備に、自分の中に受け入れることを意味します。

これは、愛でも思いやりでもないんですね。

どちらかというと、相手の境界線をも崩すお手伝いをしてしまうようなことなんです。
相手も本当は入ってきちゃいけないはずのあなたの領域に知らず知らずのうちに入りこんじゃうんですね。
ただ、これは別のトピックになりますので、また次の記事で書いていきたいと思います。

と書きました。

今回は、ここで書いた「別 ...