家族との関わり方
心が苦しい時、何時もコラムを読ませて頂き心の支えにしています。
2年程前に夫の浮気を知りそれ以来ずっと苦しんでいます。夫とは25年間の結婚生活でとても楽しく過ごして来ました。浮気がわかったあと夫はもう大丈夫だと言いますが隠れてメールをしていたり嘘をついている様子もあり今でも夫を疑ってしまいます。発覚以来夫を責めてしまい夫にも辛い思いをさせてしまった事を反省し、その事に対して夫に謝罪もしました。
夫を信じたい、自分の苦しい気持ちを手放したい、なのにいつも夫を疑っている自分がいて苦しくてどうしていいか分かりません。他人の境界線だと頭ではわかっているつもりです。
でも、苦しくて心がついていけません。どう考え、どう行動したら自分を救えるのか、この苦しい思いを手放せるのか分からず2年も経つのにまだ暗闇の中で一人で泣いている自分がいます。
長文、読んで頂きありがとうございます。何かメッセージを頂けると有り難いです。
なこさん、こんにちは。
ご主人の浮気を発覚して以来、本当に苦しい思いを抱えていらしたのですね。
とってもお辛かったと思います。
そんな中でも、自分が今も疑ってしまっていることに反省され、ご自身に向き合おうとされているんですね。
まず最初に、あまり自分に厳しくならないようにしてくださいね。事実としての過去があるわけですから、疑いの気持ちになることは自然です。時間がどうしてもかかるものです。そして、ご主人は長い時間をかけて、信頼回復に努めていかないといけない…何か隠れている様子や嘘をついている様子があれば、疑ってしまう…当然ですよ。まずは、よく今日まで、頑張って来られたと、ご自身を労ってください。
なこさんは、今ご主人と一緒に暮らしている中で、ご主人を信じたいという思いがあるんですね。でも、信じることによって、苦しい気持ちから解放されるものでもないんですね。
人を信じることは、勿論私たちの選択です。でも、あくまでも信じる相手は他人であり、自分ではないんですね。つまり相手の行動は、自分の信じる思いに関わらず、相手が決めるんですね。そこに自分のコントロールは及びません。
一方、「苦しい気持ちから解放される」ことは、自分にコントロールがあるんですね。それは事実に対し、自分がどう反応するか、起きている現実をどう受け止めるかにかかっているんです。これは自分のコントロールなんですね。
今現実問題として大きなことは、「隠れてメールをしていたり嘘をついている様子もある」という事実ですね。当然この現実を見ると、信じられない思いが浮かび上がってきます。「信じたい」という思いと「信じられない」思いは対立する思いですから、この2つが心の中でぶつかり合うと、それが苦しみの原因になります。
水に流したいけれど、一方の手で全力でせきとめているようなイメージです。
信じたいけれど、信じてもまた傷つくのが怖いから、手放しで信じちゃダメだと、一方では警告のアラームも出ているのかもしれません。そんな2つの対立する思いの中で・・・一体どうしていけばいいの・・・と1つの心が引き裂かれるような、そんな葛藤と叫びが、今の心の状態かなと思います。
まずはこの2つの想い、対立しているように見えて、どちらもなこさんの味方です。
信じて、夫とこれから明るい未来を創っていきたいという想い、これは明日への希望になりますし、一方の警告アラームは、気を付けてね、転ばないようにね、傷つかないでね、となこさんを必死で守ろうとしているんですね。
どちらもなこさんを幸せに、そして守るために感じているものです。
夫を疑う自分が苦しい、これは、警告アラームが鳴り響き過ぎているわけなんですね。こういう時は、現実をよく見る時です。
例えば、家の火災報知器が、天ぷらをしている最中に、一時的に煙が上がってしまって、けたたましく鳴り響いているとします。起きている状況が明確で、煙が強く上がってしまっただけで、大丈夫な状態だったら、アラームを止めますよね。けれども、火が大きく台所に燃え移って、アラームの対処どころか、すぐに消防車を呼ばないといけない状況と当然対応が変わるわけです。
同じように、心のアラームも、「信じていいの!?本当にいいの!?」と責め立ててくるような時、自分が苦しくなるほどに疑いが強くなっている時は、まさに現実をよく見る時です。
今起きていることは何なのか?直近で、何か、すごく大きな問題が起きているのか?夫の帰宅時間は今何か問題があるのか?夫に今現在この時点で、女性の影があるのか?ちゃんと現実を見るということが大切です。
そして、相手とちゃんとコミュニケーションをとることも必要です。夫婦ですから。聞きたくない事実を知りたくないという思いや恐れから、小さなコミュニケーションをとることを怠れば、事態はどんどん大きくなってしまいます。
ご主人に確認して、ただの誤解だったらそれはそれでいいわけです。状況に応じては、過去の記憶から、自分の中で守りが強くなって、疑いが強く出てしまっているだけであれば、今は現実は大丈夫なんだと再認識できて、手放すことができます。
浮気問題は夫婦間の関係に重大な影響を及ぼすことですから、疑う自分を責めたり、他人の境界線なんだ!などと思う必要はなく、自分を守るための行動をとっていいんです。
今の現実がどうなのかを勇気をもって直視してみてください。苦しい思いが強まったら、ちゃんと目を開いて、現実チェックをする時と思っていただけたらと思います。もし状況によっては、なこさん自身がこれからどうするべきかを考えて、自分を守る行動の選択をとることができます。
なこさん、ご自身の気持ちを大切にしてくださいね。そして責めないこと、厳しくならないことです。
現実に向き合うというのは確かに勇気がいるし、怖い気持ちもあって当然です。でも、一人ではありませんよ。応援しています。
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