【想いの箱】挨拶しても返されない…そのとき心に起きていることとは?

人間関係と境界線

今回は、想いの箱に頂いたメッセージに回答します。

こんにちは
職場の上司に、モヤモヤしています
挨拶をしても、殆ど返ってきません
他のメンバーには、感じの良い対応をしている様に感じます
これも、境界線が曖昧で起こっているのでしょうか?
挨拶は基本だと、私も相手をジャッジしているのでしょうか?

こんにちは。メッセージありがとうございます。

職場の上司に対してモヤモヤを感じているとのこと、
特に、「挨拶をしてもほとんど返ってこない」というのは、
寂しく感じて当然だと思います。


無視されたり、スルーされたりすると、心がザワザワしてしまいますよね。

さらに、他のメンバーには感じの良い対応をしているとなると、
「どうして自分だけ?」という気持ちになるのも自然なこと。
疎外感、孤独感を感じてしまって当然です。

ここで一度、起きている出来事を整理してみましょう。

あなたは挨拶をしている。

挨拶をすれば返ってくるはず、という期待がある。

でも返ってこない。

さらに、他の人にはフレンドリーに接している。

そのギャップに、心がざわつく。

ということが冒頭書いて頂いた、モヤモヤになっているという状態ですね。

モヤモヤの背景にある「価値観」と「境界線」

「これは境界線が曖昧だから起きているのか?」
「挨拶は基本だと、私も相手をジャッジしているのでしょうか?」
という問いに関して、これは、イエスです。

というのも、

あなたの中でどこか、「挨拶はするべきものだ」「挨拶をしないのは失礼だ」などという価値観があって、それを当然のものとして他人にも期待してしまっている。
その結果、返ってこないと傷ついてしまう。

つまり、相手の行動と自分の感情との間に、境界線が引けていない状態なんですね。

ここでとても大事なのは、

「これから、自分はどうしたいか」という視点を持つこと。

たとえば、私自身であれば、上司が返してくれなくても、
私は自分の価値観に従って挨拶を続けると思います。
なぜなら、「私は挨拶を大切にしている人間であり、そう在りたい」からです。

でも、そこには
「相手にも挨拶を返す自由、返さない自由がある」という理解と線引きも必要です。

ここがいわゆる「境界線」であり、これができてくると、
いちいち傷つかなくても済むようになります。

本当のモヤモヤに気づくための問いかけ

また、もうひとつ考えてみてほしいこと。
それは、あなたは「上司が挨拶を返してくれないこと」だけにモヤモヤしているのか、
それとも「他の人と自分への対応が違うこと」に傷ついているのか、
もしくは「無視されたような、存在を軽んじられているような感覚」に辛さを感じているのか。

テーマが「挨拶」で表面化しているだけで、
実は心の中にある本当の葛藤は、別のところにあることも。

たとえば、こんなふうに自分に問いかけてみてください:

  • 「この状況で、本当は私はどんなふうに扱われたかったんだろう?」
    → 望んでいた関わり方や、自分の中の“理想”に気づく手がかりになります。
  • 「その望みが満たされないとき、私はどんな意味づけをしているんだろう?」
    → 自分が“無視されている”と感じる背景にある思い込みや信念を見つめ直すことができます。

自分が何に一番モヤモヤしているのかが明確になると、
必要な対応や、自分にとって健やかな境界線が見えてきますよ。

応援しています。

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