年末年始の帰省が少ししんどいあなたへ ― “心の重たさ”をそのままにしないために

心軽く生きるヒント

境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。

今回は、年末年始に、
「家族に会いに行く」「実家に帰る」ことが、
なんとなくしんどい……と感じている人に向けて書いていきます。

一年に一回、あるいは二回。
節目ごとに家族と会う予定がある方は多いと思います。

でも、もしあなたが少しでも気乗りしない感覚を抱いているなら、
その気持ちを無視しないであげて、ぜひ一度立ち止まってみて下さい。

「なんで私は、この予定に気が重くなってるんだろう?」
と自分に問いかけてあげる時間をとることは、
自分に対してとても優しい姿勢なんです。

「重たさ」を感じる自分の感情を素直に認める

私たちは、文化や習慣、家族の“いつもの流れ”に合わせて、
心が追いついていないのに「まぁ、そういうものだし」と、
自分を説得して動いてしまうことがよくあります。

特に大人になると、それがさらに当たり前になっていきます。

でも、そういう小さな“自分の気持ちのスルー”の積み重ねは、
やがて自分らしさや、本当は望んでいた過ごし方や関係性から、
離れてしまうきっかけにもなってしまうんです。

もしかしたら、本当はもっと良い関係性を築けるタイミングだったのに、
「まぁそういうもんだし」と心の重たさを無視してしまうことで、
そのチャンスを逃してしまうことだってあるんです。

12月はまだ始まったばかりで、年末年始までには十分時間があります。

もし今、少しでも「気が進まない感じ」があるなら、
まずはそれを感じてOK。否定する必要は全くありません。

時に、家族に対して重さを感じることも、
気が乗らないことも、自然なこと。

「感じている」という事実があるなら、それを無理に打ち消さない。
ここが、すごく大事なスタート地点です。

何があなたの心を重くしているのか?

ここからやってほしいのは、
“重たさの正体を明確にすること”です。
同じ「重た」「しんどい」でも、切り口は様々です。

期間の問題なのか?

たとえば、4日間の滞在予定だったとします。

本当は他にもやりたいことがあるのに、
4日間まるっと家を空けるとできなくなる。

・家の片付けをしたかった
・自分の時間を大切にしたかった
・年末に片付けておきたいことがある

こういう「自分の予定」との葛藤が重たさになっている場合もあります。
つまり、休暇の時間を使って他にやりたいことがあるんです。
この場合の本質は“帰省そのもの”ではなく、期間が長すぎること。

お金の問題なのか?

旅費、交通費、滞在費…。
「ここにこれだけお金を使うのは違う気がする」と感じている場合もあります。

・本当は別のことにお金を使いたい
・年末の支出を抑えたい

などなど。この場合は、重さの原因は家族そのものというよりも、
「お金の使い方とのズレ」になっています。

そこで過ごす“内容”がしんどいのか?

一緒に過ごす中で、毎回モヤっとする関わりがある。
疲れる関係性がある。言われたくないことを言われる。

この場合、問題は“関係性”にあります。
自分が本当はどう感じたいか、どういう距離感でいたいのか。
曖昧になっている境界線に線引きしていくことが大切になってきます。

重さの正体が分かると、解決策も自然と見えてくる

原因があいまいなまま「行くものだから」と気持ちを切り捨ててしまうと、
自分の中にある大事な感覚が全部混ざってしまい、何も見えなくなってしまうもの。

でも、重さの正体を丁寧に切り分けてあげると、
対応の方向性が次第にクリアになってくるんです。

期間が長い → 日数を短くする

「ちょっと短いかもしれないけど、今年は思い切って2日だけにする」
「いきなり変更するのも気が進まないから、ひとまず去年より1日短くしてみる」
と、相手のニーズではなく、自分にとって無理のない期間を改めて設定し直します。

お金が気になる → 支出の優先順位を見直す

「本当はこれにお金を使いたい」をまず明確にする。
そして、支出の優先順位、予算設定、選択を変えていきます。

内容がつらい → 境界線をつくる/やりたくないことはしない

できる範囲で距離感を調整したり、
避けたい関わりはせず断る選択を始めていきます。

こうやって心の重たさの正体を明確にしていくと、
「あ、私、本当はこうしたかったんだな」
「こう過ごせたら心が軽いな」
という感覚がふっと出てくるんです。

「あ、このプランならいいかも」
というその“軽さ”が、あなたの本音です。

もし今、なんとなく気乗りしない、なんとなく重いと感じているなら、
どうかその気持ちをスルーしないであげてください。

小さなサインを拾うことは、自分を大切にする大事な一歩。
心地よい形で休暇をお過ごしくださいね。

◎対話室からの質問

年末年始の帰省、どこに一番引っかかっていますか?
あえて、「本当はこうしたい」を言うと、それは何でしょう?

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想いの箱