人から悪口を言われた!!3種類の反応の仕方

心が軽くなる考え方

今回は、悪口の対応について取り上げます。

こころの栄養のブログを除いてくださっている方は、
人から言われる悪口なんてほとんどなくて、
あるとしたら、ほぼ「自分が自分に言っている悪口」かなと思います。

それはさておき、まず悪口というのは、

1:1のコミュニケーションではない

ということです。
というのも、そもそも悪口なんて「聞きたくない」「求めてもない」んですね。

なので、悪口は

「鵜呑み」にはしない

ということはすごく大切です。
完全無視はできなくても、鵜吞みにはしないこと。

間違っても、悪口を真に受けて、

「私は全く能力がないのか…」
「私は何もうまくできないのか…」

と真面目に考えないことです。

【地獄の言葉】他人から暴言を吐かれたら?我慢しているあなたへ!

悪口を言われた時の3種類の反応

悪口を言われた時、一番ベストなのは無視です。
スルーできるとすごくいいです。

ただ、そうできなかった場合の受けとめ方を主に3つに分けます。

  • 1)怒りのみが出てくる時
  • 2)悲しみが怒りに豹変する時
  • 3)悲しみが悲しみのままに留まる時

1)は、即座に言い返す状態です。いわゆる喧嘩、口論になりやすい反応です。

2)は、言われた後、反応まで少しのブランクがあります。
人によって、この長さはバラバラです。

悪口を言われ、傷ついている心の逃げ場を探し始めます。
そして、傷ついている自分を見ているうちに、徐々に怒りが出てくるのです。

怒りの理由は様々です。
「なんでこんなことに反応して、落ち込んでいるんだ!」と自分に対するイライラであったり。
「なんでそんなことを言われなきゃいけないんだ!」という相手に対するイライラであったり。

次第に怒りは様々な姿に変わってきます。
相手(もしくは自分)への嫌味や軽蔑、極端な無視、嫌悪などなど。

当然、いい気分であるはずがありません。

3)は、悪口に対し、その時に思いっきり悲しみます。
でもそれ以上でもそれ以下でもありません。

自分に向かって放たれた悪口を、跳ね返すことなく、涙で流してしまうようなイメージです。

人はコントロールされることを嫌う

3つの反応を書きましたが、ここで一つ原則があります。

それは、

「人は自分の意志に関わらず、コントロールされることを嫌う」

ということです。

人は自らの意志に反してやること、
無理やりコントロールされることに不快感を覚えます。

怒りというのは、大きな声をあげたり、傷つくような言葉を言ったり。
もしくは、もっと過激な場合は、モノを投げるなどの演出も混ぜながら、
自分の感情を表明し、相手をコントロールさせようとする行為なんですね。

コミュニケーションをとって、対話で解決をすることを怠り、
力を使って、安易に、早急に、思い通りに他人を動かそうとする意図が隠れています。

人間関係の衝突は、相手をコントロールしようとした時に起きます。
怒りという気持ちは相手へのコントロールを含んだ手段なんです。

先ほど挙げた3種類のうち、1)も2)も実は相手をコントロールしています。

怒りを持った相手に、怒りで応えることは、

今度は、自分も相手をコントロールしようとする行為

なんですね。シンプルに言うなら、復讐です。

当然、人間関係の衝突が新たに生まれます。
その結果、喧嘩は時間を経て再び繰り返され、似たような状況にいつまでも遭遇してしまうのです。

復讐心がすべてを破壊する

唯一、3)だけが、怒りに対して、怒りを生み出していません。
コントロールしていないんですね。

「ただの泣き寝入りじゃないか!」と思うかもしれませんが、
怒りに対して、怒りで応答していません。

ただ、起きた事実だけを悲しみ、それ以下でもそれ以上でもありません。

現実逃避をする必要は全くありません。
悲しいことを悲しいとします。
つらいことをつらいとし、嫌なことをちゃんと嫌とします。
こころの栄養とは?

感情を受けとめるんです。
人によっては数時間、もしくは丸一日、一週間かかるかもしれません。
かかる分だけかけて大丈夫です。

目標達成!「いつまでも始められない」3つの理由と対処法

復讐(なんでそんなことを言われないといけないのだ!)を考えていると、
当然幸せも逃げてしまいます。

敵対心に燃え、イライラし、欲求不満になってきます。

相手を屈服させようとするのは、結果的に何を得られるかに関わらず、
そうしようとしている段階で、本人の幸せを破壊しているんですね。

「何かがきっかけで、傷ついている1人の怒りに便乗して、自らも破滅に導くことなかれ」

というのはとても大切です。

英語では、Hurt People Hurt Peopleと言ったりもします。
訳すと、「傷ついている人は、人を傷つける」ですね。

周りの環境がどうあろうとも、自分の幸せは自分で守ります。
これが自立的な生き方であり、自分を大切にするということなんです。

怒りを怒りで応えない強さは、自分の人生を大切にしようとするなら、必ず発揮できます。

悪口を言われたら、いつもよりももっと意識して自分が自分の味方になってあげましょう。

自己認識コーチング→バーネットなおコーチング
ブログ記事に関する質問やコメント→想いの箱(メッセージ)
こころの栄養ブログのテーマ→こころの栄養とは?
境界線とは何か?→人間関係の境界線について