家族に「死ね」と言われた人へ

気持ちとの向き合い方

家族から「死ね」と言われた。暴言を言われた。

相談の中でこのようなことはよく聞きます。家族に何かしらの病名がついている、ついていないに関わらず、このような言葉を言われたら、頭だけでは理解できない苦しみがあります。

まず、家族から「死ね」と言われたからと言って、その言葉を真に受けないでください。

「死ね」と言われていい人は誰もいません。きっとあなたは家族思いの優しい人ですから、「死ね」と言われるようなことをしたのか?自分はそんなにも相手を苦しめたのか?私に問題があるのか・・・?など色々な考えが頭の中に浮かんでいるかもしれません。

「私さえああしなければ」「こうしなければ」と思うかもしれません。

絶対に間違ってはいけないことは、自分は「死ね」と言われるのに値する人間だと思うことです。もし、あなたが、相手が「死ね」のような暴言を吐くことを許し続けるなら、相手はあなたをどんどん軽視し始めます。

あわよくば、本人が猛省して、反省して、心底ごめんなさいと謝ってくることを期待するのは早いです。

それどころか、「死ね」を受け入れるなら、相手はあなたの存在をますます軽視し始めます。精神疾患や鬱、依存症の場合、病気の症状がこのような言動をもたらしていることがほとんどです。

しばらく経てば、本人も反省して謝ってくるかもしれません。でも、「死ね」と言われたのは事実です。言葉に傷ついたのは事実です。それについて、どうするかはあなたが自由に決断していいんです。

「病気だから、そんなことばかり言う・・・普通の時は大丈夫なんだけど・・・」と思い続ける必要もありません。

傷ついたことは、傷ついた、悲しかったことは悲しかったでいいんです。あなたの大切な心が砕かれた・・・それは決して軽んじられるものではありません。

それを、「相手は病気なんだ、病気なんだ」と呪文のように言い聞かして、相手が何をしても受け入れ、自分がゴミのように扱われても受け入れる必要はどこにもありません。

あなたは尊い人です。たとえ家族が病気であろうが、あなた尊さの価値に何も変わりはありません。そして、どんな人からも、あなたは軽視されてはいけない存在です。

あなたは生きて、人生を楽しむことに値する人です。他の誰も、その権利を奪うことはできません。

「死ね」と言われてもいいんだ・・・そんなことはどうでもいいんだと、自分に嘘をついて、正当化し続けなくていいんです。

何を言っても、相手はわからない。ますます病気の進行を進めるだけだ・・・と思って、自分が虫けらのように扱われることを受け入れなくていいんです。

あなたは、幸せになって下さい。相手は決して、あなたによって変わることはありません。あなたが泣き叫んでも、怒鳴り散らしても、無視しても、懇願しても、変わりません。

相手は自分で変わると決めて変わります。あなたによって変わるのではありません。

自分に愛があれば・・・と思わないでください。

人の傷を完全に癒す愛など、人間にはありません。人はそれぞれどこか闇を抱えながら、助け合って生きています。人の努力、知恵、力、思い、愛によって、他人の心が完全に癒されるなど決してありません。

間違った希望を抱き続けないでください。「私さえこうすれば・・・」なんて思い続けないでください。あなたは十分頑張ってきました。心がボロボロになるまで頑張ってきました。

もし、相手が変われば、また人生を楽しむことができると思っているのなら、それは来週に裏切られるかもしれません。来月かもしれません。2〜3ヶ月後かもしれません。1年後かもしれません。

感情のジェットコースターに乗り続けるのはやめましょう。相手は、自分で決断して変わるのです。

今、沢山の恐れ、不安、心配、恐怖があると思います。自分の幸せを堂々と優先してください。相手の出方、相手の行動の仕方によって、あなたがコロコロ変わる必要は全くありません。

あなたは誰の奴隷でもないのです。とても尊い人です。

あなたが歩む道を、勇気を持って、あなた自身があなたのために作っていってください。

心から応援しています。

Posted by kokoronoeiyo