「我慢ばかりしている」と感じたら ― 境界線がうまく機能していないサイン
「我慢ばかりしている気がする」
そんなふうに感じるとき、それは境界線がうまく機能していないサイン。
境界線とは、「自分は自分、他人は他人」と線を引くこと。
けれども、現実の人間関係の中では、相手の意向が優先されたり、
自分の思いが却下されたりと、我慢せざるを得ない場面もたくさんありますよね。
「心軽く生きたい」「境界線を持ちたい」と思っていても、
現実の“我慢”とはどう向き合えばいいのか。
今回は、「境界線」と「我慢」の関係について取り上げたいと思います。
我慢を“線”ではなく“点”で考える
まず「我慢」という言葉。
辞書では「耐え忍ぶこと」「こらえること」とあります。
この言葉に「無理にこらえる」「自分を閉じ込める」
というイメージを重ねると、どんどん苦しくなっていきます。
ここで伝えたいのは、我慢を“線”ではなく“点”で考えてほしいということ。
たとえば、家族と何かを決めるときに、
自分の意見が通らず、夫や親の意向が強行された。
その瞬間に「ずっと我慢しなきゃいけない」と思ってしまう。
これが“線で考えてしまっている”状態です。
思い通りにいかないとき、
「ずっと」「もう二度と」「一生」「金輪際」などの言葉が頭に浮かぶなら、
それは我慢を“線”でとらえてしまっているサイン。
「ここはこうだった。でも、ここからはこうしていこう」
境界線を持つ機会は、人生の中で本当にたくさんあります。
人と関わる以上、日々の一瞬一瞬が、
「ここはどう反応するか」「どう線を引くか」を問われる場面の連続です。
我慢だと思ったそのあとにも、
自分でできること、自分の思いを大切にする選択は、いくらでもあるんですね。
それが、まさに“点で考える”ということ。
「ここは、確かにああだった。でも、ここからはこうしていこう」
そうやって、我慢を長い線にせず、点で切っていく。
人に合わせたら、ずっと合わせ続けなきゃと思う。
そんなパターンを手放すこと。
自分は自分。自分の信念、自分らしさにいつでも戻るんです。
“点で考える”癖をつけていくと、我慢は長引かなくなります。
境界線もどんどん持ちやすくなり、
「自分の人生の主役」に、自然と戻っていけますよ。
◎質問
今我慢を長引かせているものはないですか?
もし、今の我慢を一時的な点として捉えるなら、次にできるアクションは何でしょうか?








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