前向きになろうとして苦しくなる理由|ネガティブな自分を責めてしまう思考の構造
セッションをしていると、よく出てくる言葉があります。
「ネガティブになってしまう自分が嫌です」
「もっと前向きでいたいです」
「ポジティブでいなきゃと思うのにできません」
こういう言葉を口にするとき、多くの人はすでに一つの“前提”を持っているんですよね。
それは、ネガティブな自分=良くないものという前提。
そしてその前提のまま、自分を変えようとします。
でも実は、これはまさに苦しさの本質です。
問題は「ネガティブであること」ではなく、ネガティブである自分をどう見ているか。
今回はこのテーマについて取り上げたいと思います。
目次
問題はネガティブ思考ではなくて、その次にあるもの
ネガティブな思考そのものは、実はごく自然なもの。
嫌な過去を思い出すことも、不安な未来を考えることも、人間の脳の正常な働きです。
これまでの出来事を振り返る記憶があるからこそ、「あのときこうだったな」と思い出すことができます。それ自体は、良い悪いのない、ごく普通のプロセスです。
多くの場合、苦しさを生んでいるのはここではありません。問題はその“次”に起きています。たとえば…
- 過去を見てしまう自分はダメだ
- 後ろ向きになる自分はダメだ
- 自信がない自分はダメだ
などなど。「そうなってしまう自分」をジャッジしてしまうこと。
つまり、①思考が起きる → ②それをダメだと評価するという二重構造です。
苦しさの正体は、実はこの2番目。つまり、問題は最初の思考ではなく、それを見ている厳しい目にあります。
白か黒か。良いか悪いか。
こういう思考の癖が強いと、
- ポジティブじゃない自分はダメ
- 前向きになれない自分はダメ
- ちゃんとできない自分はダメ
などと、常に、自分を評価し続ける状態になります。一見「頑張っている状態」に見えても、内側ではずっと自分を採点しているような感じです。
「ポジティブでいよう」と頑張る→できない→「やっぱり自分はダメだ」と評価する
このループです。つまり、理想を上げるほど、自分への評価が厳しくなる構造になっています。
必要なのは「変えること」の前に「気づくこと」
ここで多くの人は「変わろう」とするんですね。でも最初に必要なのは変化ではありません。必要なのは、自分の中で何が起きているかを認識することです。
- 自分はどんなことを考えているのか
- どんな基準で自分を見ているのか
- どんなときに自分を責めているのか
これを“整理して見える状態にすること”が先です。私はこれを自己認識と呼んでいますが、自己理解でも構いませんよ。いずれにせよ、自分が良く陥るパターンの「構造を見える化するということ」です。
気づくと、流れが変わる
人って自分の思考なのに、あまり見えていないってことが多いんですね。だから無意識のまま、自分に厳しい評価を向け続けてしまいます。
でもそれに気づいた瞬間から、少しずつ変化が始まります。思考を止める必要はありません。ただ、「今こういう見方をしている」と認識できるだけで十分です。私のセッションでは、「自分自身に戻っていく」というテーマを扱っています。それは、
- 何を大切にしたいのか
- どこに向かいたいのか
- 本当はどう生きたいのか
こうしたことを言語化し、整理していくプロセスなんです。そしてその上で、「どう生きるか」を一緒に整えていきます。
これは、気合いやポジティブ思考の話ではありません。自分の内側の構造を理解し、そこから自分軸に戻していく作業です。
よりよく生きるために、ネガティブをなくすことは目的ではないんですね。むしろ大切なのは、ネガティブな自分をどう扱っているかに気づくこと。
そこに気づいたとき、思考との距離が変わり始めます。そしてその変化の先に、「自分に戻る」という感覚が少しずつ育っていきますよ。
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・考えすぎて頭が疲れている
・何が嫌なのかは分かるのに、どうしたいのか言葉にできない
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