いい人過ぎてむかつく・決断できない上司にイライラする自分は冷たい!?
今回は、想いの箱から頂いたメッセージに対して、回答します。
決断できない上司がいます。チームメンバーから言われたことを、何でもはいはいやってしまうんです。リーダーの意味があるのかと思ってしまいます。
決断しないから、何かあっても、どうでもいいことでも、チームメンバーに細かく確認したりして、本当に仕事の進め方にイライラします。
自分の見方がおかしいのかなとも思ってしまいます。というのも、大多数の人が、上司は優しい人、気配りができる人と思われているからなんです。チームメンバーもみんな、上司のことはいい人と思っています。
確かに、上司は優しい人ではあるけれど、優しすぎることがいいわけじゃないという思いも持っています。でも、そう考える私がすごく冷たいのかな、間違っているのかなと思ってしまうと色々ぐちゃぐちゃしてきて、ストレスになるんです。
「いい人」すぎて、むかつく、「いい人」すぎて、馬鹿みたいと思ってしまうんです。どうしたらいいでしょう。
(30代 こむぎ)
こむぎさん、こんにちは。
メッセージありがとうございます。
上司にイライラしてしまって、でも一方で、上司は、優しい人だし、いい人だからこそ、そういう人に対して否定的な感情を持ってしまう自分自身に、どこか葛藤を覚えられているのですね。
まず最初に、否定的な感情を持っても、全然大丈夫です。というよりも、感情は感情です。ふわっとわいてきたもの、それをどうこうコントロールできません。
一瞬ですから。自分の理性なんかに関係なく、人は自由に、「いいな。」「嫌だな。」って、みんな自由に好きなように感じています。
さて、決断できない上司と書かれています。
というのは、上司に対し、こむぎさんの中にすでに「このように決断すべきだ」という考えがあって、でも上司は、みんなに言われたことに流されたり、また細かいこともいちいち確認されたりと、こむぎさんが「こうするべきだ」と思っている考えややり方とは、違ったやり方で仕事を進められるんですね。
仕事の進め方がどうもこむぎさんとは違うようです。
そこに、心のぶつかり合いが生じて、
「なんで、そういうやり方をするのか?なんで、そう考えるの?」
とこむぎさんの心が反発されている気持ちがあるようです。
仕事ですから、当然、上司のやり方に従わなくてはいけない、上司の決断によって、色々なことが進むという現実もあると思います。これまで、こむぎさんは自分が持っていた思いを我慢したり、妥協をしたり、打ち消したり、とこむぎさんが感じる心を閉じ込めることも、きっと沢山あったかもしれません。
色々と、積み重なっていくと、ストレスに感じても当然ですよね。
今回の葛藤の原因となっている部分は、
確かに、上司は優しい人ではあるけれど、優しすぎることがいいわけじゃないという思いも持っています。でも、そう考える私がすごく冷たいのかな、間違っているのかなと思ってしまうと色々ぐちゃぐちゃしてきて、ストレスになるんです。
この部分がメインかなと思われます。
“自分はAと思うけれど、周りはAと思っていなくて、Bと思っている。Bと思えない自分は、ダメなのではないか。”
という悩みです。
ここで、自分がAと思う→先ほども書いたように、全然OKです。とっても普通です。
周りがAと思わない。Bと思っている→これも全然OKです。自分と違う人間が自分と違うことを考える。とっても普通で、当たり前です。
Bと思えない自分は、ダメ!?→これですね。今回のテーマ。
答えは、もちろんダメなわけがないんです。
Aと思うのがこむぎさんですから、自分を否定しなくていいんです。チームメンバーみんなが上司のことを「いい人」と思う点を、こむぎさんは同意しなくてもいいんです。
むしろ、そこを無理やり自分も同意させようとはしない・・・ことが大切です。それが自分が思っている思いを所有するということです。
境界線を持つとは、自分の「やりたい・したい」の感情を所有すること
こむぎさんが冷たいわけでも何でもなくて、上司の優しさは、とても認めていらっしゃるからこそ、優しいだけではなく、決断してほしいという、仕事に対する思いを持っていらっしゃるのです。
こむぎさんが、どのように感じるかはこむぎさんの自由です。
こむぎさんの思う理想のリーダー像は、こむぎさんの大切な価値観ですから、大切にしてください。そして、勿論、上司に提案したり、言ってもいいんですよ。
「そこ、決めちゃってください。」とか。
「決めてくれると、進めやすいです。」など。
自分の思いと全然違う方向に上司が進んでいったとしても、全然違うことを考えていたとしても、自分が間違っていると思う必要はないんです。
意見や思いを持たれてる方だからこそ、今回、上司のやり方や考え方を見て、自分が否定されたような錯覚も持ってしまいました。でもこれは錯覚であって、自分が否定されたわけでも何でもないんですね。
上司の考えが「適用」されて、仕事が進められた・・・それだけなんです。
こむぎさんは、とっても真面目で、仕事に対しても、色々な考えがあるからこそ、起きてしまう衝突です。
ただそのことで、心が重くなってしまうのは辛いですから、自分の思いと現実を一致させようととか、現実に自分の思いを変えて、合わせよう、合わせなくてはとすることを手放していくことは大切です。
人を変えないけれど、自分も無理やり合わせようとしない・・・ですね。
こむぎさんの思いは思いとして、しっかりと所有された上で、それでも現実は、上司のやり方で物事が進んでいく際に、こむぎさんの思いと相違が出るのは「むしろ当然」を認める。
時には、責任を取るのは上司だからと割り切ったりと、適当に流したり、もっと肩の力を抜いて、ただ受け流してみるのもよし、ただここはという時、これはこだわりたいという時は、ちゃんと上司にコミュニケーションをとって、主張してみる・・・そんな感じで大丈夫です。
間違ってない、冷たくない、とっても普通ですよ!
応援しています。
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