他人のイライラに振り回されないための、自分の心の守り方
境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。
今回は「他人のイライラとの向き合い方」について取り上げたいと思います。
テーマはあくまで 他人 のイライラ。
自分のイライラではなく、相手の感情に自分が揺さぶられてしまう時のことです。
「なんであの人イライラしてるんだろう?」
「なんか嫌な感じだな…」
そんなふうに思うのは自然なこと。
でも過剰に反応したり、振り回されたり、
まして深く悩んだり、心が乱されたりする必要はありません。
今回は、
- 他人のイライラに強く反応してしまう
- 相手の不機嫌によって、自分の平静が保てなくなる
そんなタイプの人に向けて書いています。
目次
まず知っておきたいこと:「相手のイライラの原因はあなたではない」
トラブルや喧嘩があって相手がイライラしている場合、
それは分かりやすいですよね。
でもここで扱いたいのは、「原因がよくわからないのに、相手が不機嫌そう」というケース。この時に起きがちな思考が、
「私が悪いのかな?」
「私のせいでイライラしてるのかも…」というもの。
でも、これは真実ではありません。
そもそも、家族の中でピースメーカーだったり、調整役だったり。
誰かが不機嫌にならないように気を遣ったり、空気を読んで場を整えようとしたり。
こうした役割を担ってきた人は、
他人のイライラに必要以上に敏感になりやすい傾向があります。
私もまさにこのタイプでした。
たとえば昔、家族のなかで関係がギクシャクしている人がいれば、
自分が何とかしなきゃと思って「関係を丸くする役」を勝手に担っていました。
祖母と親戚との関係が悪くなっていた時にも、
自分の役割でもないのに間を取り持とうとして動いてしまったことがあります。
こういう「優しさ」は悪いものではありません。
でも同時に、他人の不機嫌に過剰に反応するクセをつくってしまうんです。
相手の問題は “あなたが解決すべきもの” とは限らない
「相手のイライラは私のせいじゃない」。
この認識はとても大切。
というのも、あなたが原因ではないなら、
あなたが解決する必要もないし、
そもそも解決できる問題でもない可能性が高いから。
これは「見捨てる」ということではなく、
ただ単に、「自分の階段を一段降りる」ということ。
相手がどんな一日を過ごし、どんな感情の波があり、
どんな背景があって今イライラしているのか。
それって、本人以外(時に本人ですらも)分からないんです。
「わからない」 を認めると、不要な罪悪感や、
過度な巻き込まれから解放されます。
ワンステップ下がることで、人間関係全体が滑らかになる
相手がイライラしている時にワンステップ下がる。
この「クッション」を持つだけで、反応が大きく変わってきます。
たとえば、仕事で疲れて帰ってきたパートナーが、
いつもならスルーするようなことにいちいち、
トゲトゲしい言い方をしてきたとします。
そこで反射的に反応すると、
あっという間に火が燃え広がる。 ほんとは小さな火種だったのに。
ということがあるんです。
でも、相手のトゲトゲしい言い方も、
「これは私のせいで起きているイライラじゃない」
と理解できれば、
- 必要以上に巻き込まれない
- 相手のイライラに飲み込まれない
- 自分の平静を保てる
こうした余白を持てるようになります。
これは相手を突き放すことではなく、 むしろ優しい境界線。
自分もイライラする時があるように、
相手にもそういう日があるよね、と寛容になれるんです。
こういう小さな火種に反応しなくなると、
毎日のストレスがどんどん減っていきます。
そして、
- 本当にやりたかったこと
- 本来使いたかった時間
- 自分が大切にしたいエネルギーの向け先
こうしたものに、ちゃんと力を使えるようになります。
もしあなたが、
「私、もしかして他人のイライラにすごく反応してるかも」
と感じるなら、ぜひ、今回の記事を思い出してもらえたら嬉しいです。
◎対話室からの質問
次に誰かがイライラしている場面に出会った時、
あなたはどんな反応を選びたいですか?








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