自分が大切にしている価値観が見えてくる方法(ワークあり2)

自己理解
スポンサーリンク

前回のワーク(他人によって、自分の価値を高めてもらおうとする考え方(ワークあり1)))の続きです。
このワークに、何の意味があるかというと、自分が大切にしている「価値観」が見えてくるんです。

例えば、前回のワークで、

仕事をしてもしなくても、私の価値は変わらない。
結婚してもしなくても、私の価値は変わらない。
子供を育てても、育てなくても、私の価値は変わらない。
電話してもしなくても、私の価値は変わらない。
行っても行かなくても、私の価値は変わらない。

で、多分丸がついたのは、今の現実と反対のことになっているはずです。仕事をしていない人なら、「仕事する」、結婚していない人なら、「結婚する」、子供を育てていない人なら、「子供を育てる」、電話をしている人なら、「電話しない」、行かない人なら、「行く」だと思います。

こころの栄養を読んでいる人は、大抵は自分に厳しい人です。

自分に厳しいから、今ない自分に「何か」やろうとする。よく使う言葉では、「頑張ろう」とするんです。

食べても食べなくても、わたしの価値は変わらない。

いつも食べてしまう人なら、これは、「食べなくても」が望んでいることなんです。残り物を食べようとするし、家族が間違えて沢山注文したものを食べてあげようとします。おかわり自由のバイキングに行けば、食べきれないほどに食べます。

自分の身体が別にもう食べ物はいいんですと悲鳴をあげていても、そのサインを平気で無視したりします。

自分を大切にしないことにすごく慣れているから、自分の身体もゴミ箱みたいに使ってしまうことにあまり抵抗しません。

食べ過ぎた結果、あとから家に帰って、眠くなって、やりたいことやれなかったり、お腹苦しくて、イライラしたりします。

その時は、「もう、食べ過ぎはやめよう。」とか、一瞬は思うけれど、心からは、思わないんです。なので、繰り返します。基本的に、自分を苦しめるのに慣れてますから、自分の身体に優しくない結果をして、結果、ボーッとしてしまう・・・時間が経てば同じことを繰り返します。

そして言い訳も得意です。「でも、あの時は、食べたかったから。」とか、「あれはあれで美味しかったから。」とか。正当化することにもすごく慣れています。基本的に自分を変えたいと、口ではよく言いますが、変えられない理由と変えられない状況を作るのが得意です。自分に優しくないことをするのは、むしろ、自分に厳しい人にとっては、必要な栄養素になっているんです。

もし、「食べ過ぎることが多い」人の場合、自分に優しくなるというのは、身体のセンサーにちゃんと応えてあげるということです。

「もう、お腹いっぱいです。満たされました。」ってなったらやめる。周りの人がどうであろうが・・・です。

あの人のおごり。
ごちそうしてくれた。
わざわざつくった。
せっかくお金を払った。
残すのはなんとなく・・・。

そういう些細なことが、自分に優しくすることをいとも簡単に遠ざけます。TJTの考え方(他人によって自分の価値を高めてもらおうとする考え方)を持っている人は、基本的に自己評価がすごく低いので、結構意識していないと、平気で、自分を傷つける行動を、ほぼ無意識的にしてしまいます。

はっと気づいたら、やめてみる。今までとは違う選択をしてみる。これは、自分に厳しい人が、自分に優しくなるステップです。

さて、前回のワークの中で、自分が何に価値を置いているのか、見えてきたと思います。

そして、頑張る方を選んでいたことも見えてきたと思います。そしてまた、全部、今の自分(現実)と違う方になっているのも見えてきたと思います。

結婚していて、それに満足している人は、そもそも、

結婚していてもいなくても、わたしの価値は変わらない

とは書きません。

これを書く人は、結婚していなくて、結婚したい人か、結婚していて、離婚したい人です。

仕事をしていて、それに満足している人は、そもそも、

仕事をしていなくても、いなくてもわたしの価値は変わらない

とは書きません。

これも、仕事をしていなくて、仕事をしたい人か、仕事をしていて、仕事が嫌な人が書きます。

今の仕事に満足していなくて、〇〇という仕事が本当はしたくてって思っている人は、多分、

〇〇という仕事をしていても、いなくても、わたしの価値は変わらない

と書きます。

ここで出てくるのは、自分に今ないもの、自分の今の状況にはないけれど、自分が望んでいるものが、この文章の形で書くと、くっきり見えてきます。

前回のワークを、頭の中だけでやった人は、ぜひ、紙とボールペンで、活字化することをおすすめします。

頭の中だけでやっていたら、多分、すぐに言い訳と正当化がやってきて、ごちゃごちゃしてきてしまうからです。

自分の中で、今の自分にない何か、もしくは状況に「価値」を置いていること、そして、その何か、もしくは状況を持っていない自分は【価値がない】もしくは、【価値が低い】って思っていることを、まずは認めること。

認めることは、すごく大事です。

自分に厳しい人は、認めることをしないんです。自分に厳しい人は、自分をいじめることに慣れています。

認めることは、なぜか敗北みたいに勘違いしているところがあります。でも、こころの栄養では、認めることって、すごく自分に優しいことです。

しっかり現実を【両目】で見ることって、すごく自分に優しいことです。

足から血が出ているのに、大丈夫だって歩く人は、自分に優しくなくて、自分に厳しい人です。足から血が出ている時は、【足から血が出ているんだ】ってことを、【両目】で見ます。

だから、自分に優しくない考え方や価値観を持っているなら、【自分に優しくない考え方や価値観はこれだ】って両目で見ること、これが自分をケアするってことなんです。

でも、このケアというものに不快感と罪悪感を感じてしまう。自分に優しくない人は、そこですぐ逃げてしまいます。

ワークで明確になった価値は、かなりの間、自分を苦しめてきたり、悩みの種になってきたものが多いです。

そして、当然、明確にしたからといって、新しい価値観をいきなり、受け入れることは難しいです。

今、結婚していない人で、結婚したい人は、

結婚していても、いなくても、その人の価値は変わらないのですが、いきなり、結婚していなくても自分の価値は変わらないということを受け入れられなくて大丈夫です。

思ってもないのに、何か無理やり思おうとしたり、本当は違うのに、何か無理やり受け入れること、これも自分に厳しい人は、すぐにやってしまうんですが、思ってもいないことは、思ってもいないわけだし、本当は違うなら、違うんです。

とにかく、根気、根性論でどうにかしようとする方法はやめていくこと。

ここで大切なのは、

【あ、私は結婚に価値を置いていたんだな〜】

ということを、ふむふむと認識することです。

先程、書いた【認める】ということです。

へえ〜自分って、結婚することとか、子供を育てることに価値を置いていたんだな~と【認める】ことです。

いい悪いじゃなくて、【へえ〜そうなんだ】と認めることです。

世の中には、結婚していなくても、幸せに生きている人は山のようにいるし、子供を育てていなくても幸せに生きている人は山のようにいるとか、そういう話じゃないんです。

またそうやって、どっちかに価値を置こうとしない、そうやって逃げない。

大切なのは、【へえ〜そうなんだ】と認めることです。3メートル位後ろに下がって、自分を眺める感じです。

【へえ〜自分って、こういうことに価値があると思っていたんだ】・・・以上です。

【他の誰かが】ではなくて、【自分はこういうことに価値があると思っていた】ここをちゃんと汲み取ってあげるんですね。

それができて、初めて、次に、

【なんで、自分はこういうことに価値があると思っていたんだろう?!】って話になります。

自分に向き合うプロセスって結構面倒臭いんです。ゆっくりなんです。でも自分に厳しくて、早く答えが欲しくて、自分を痛めつけるのに慣れている人は、すぐに逃げたり、正当化したり、適当に認めたり、なんか根性論で押し付けたりしがちなんです。

でも、本当は自分にもっともっとフラットに向き合う。いい悪いとジャッジしない、自分の感じている気持ちや、思い、それを大切に扱ってあげる。水に浮いているホコリを丁寧にすくうかのように、そっと丁寧に扱ってあげる。

自分に、優しくするってそういうことです。そして地味です。

自分に厳しい人は、自分の気持ちをスルーすることにかなり慣れているので、こういうはほとんどしてこなかったと思います。

結婚していない自分➡結婚している自分がいい➡早く、結婚しなくちゃ

という思考回路が常です。

基本的に、すごく焦っているし、急いでいるし、なんかゼイゼイしている感じなのが、自分に優しくない人です。

それでもって、TJTの考え方を持っていると、自分には持っていないものを既にもっている他人が自分の周りに山のようにいるのに【目がつく】から、もっと焦り、そしてもっと自分が可哀想におもったり、自分が何か【足りていない】と思ったりして、ますます自分に厳しくなります。

もうそのサイクルは極度に自分の人生を痛めつけます。

 

ワークを用意しました。前回のワーク1〜3をやっていない人は、あまり意味がないので、ぜひ前回のワークの1〜3に取り組んでみてください。今回は、その続きです。

ワーク4

前回のワークで、自分はこういう価値観をもっていたというのがはっきりできたら、

【なんで、自分はこういうことに価値があると思っていたんだろう?!】

ってことを考えてみてください。

また、頭の中だけでやると、やってるつもりでやっていないというか、ごちゃごちゃしてきますので、ノートとボールペンを持って書いてみることをおすすめします。

ただあまり時間をかけないで、一つの価値観に長くても5分くらいで、さくっと書いてみてください。

写真:山口県 白壁の街並み

コメント

タイトルとURLをコピーしました