【心の栄養】「他人によって自分の価値を高めようとする考え方」を手放し心軽く生きる
今回は、こころの栄養にならない「ある考え方」についてお話しします。
それは、他人によって自分の価値を高めようとする考え方です。
この考え方を、ここでは略して「TJTの考え方」と呼びます。
T=他人によって、J=自分の価値を、T=高める。
少し強引な略ですが、
「他人によって自分の価値を高める考え方」と毎回書くのが長すぎるので、ここではTJTと呼ぶことにしますね。
目次
「TJTの考え方」があると、人の評価を追い続ける
TJTの考え方を持っていると、
私たちは無意識のうちに、他人の反応に自分の価値を委ねてしまいます。
褒められると安心し、認められると「これでよかった」と思う。
そしていつのまにか、もっともっと褒めてもらえるように頑張り続けてしまう。
この安心感は、こんな気持ちから来ていることがあります。
良かった!私が私でいて、大丈夫なんだ!
でもそれは「重たい安心感」です。
誰かに認められないと、安心できないという状態は、自分に優しくありません。
「自分の価値は0か1」──変わらない価値という視点
ここで、大事なことをお伝えします。
あなたの価値は、0か1。
この数字は、成績や点数ではなく、存在の数字です。
存在していなければ0。存在していれば1。
つまり、あなたが「いる」だけで、もう1の価値がある。
誰かに褒められたからといって、それが1から11になるわけではありません。
逆に、誰かに否定されたからといって、1から0になるわけでもない。
価値は上がりも下がりもしない。変わらない。
この考え方がしっかり根づくと、心がとてもラクになります。
TJT思考は、「上がれば下がる」怖さを抱えている
TJTの考え方で生きている人は、
誰かに褒められて「自分の価値が上がった!」と思うと、
その瞬間、意識的であれ、無意識であれこうも思ってしまいます。
「ということは…誰かに否定されたら、私は価値が下がるのか?」
これが、自分を不安にさせる仕組みです。
価値が「他人からの評価」で変わってしまうなら、
安心したいのに、いつもビクビクしながら生きていくことになります。
でも、忘れないでください。
あなたの価値は、0か1。 存在している限り、あなたはすでに「1」なのです。
誰かに好かれても、好かれなくても。
誰かの役に立っても、立たなくても。
何かを成し遂げても、成し遂げなくても。
あなたはずっと「1」のまま。価値は変わらない。
この「変わらない価値」の上に自分の生き方をのせていくと、
やりたいこと、選ぶことが変わってきます。
たとえば、こう言ってみてください。
- 仕事をしていても、していなくても、私の価値は変わらない。
- 結婚していても、していなくても、私の価値は変わらない。
- 掃除してもしなくても、私の価値は変わらない。
- 親に連絡しても、しなくても、私の価値は変わらない。
それが自分の価値を上げるための行動ではなく、
「自分の心からの選択」に変わっていくからです。
◆ ワーク【所要時間 約5分】
ここで2つのワークをご紹介します。
紙とペンを用意して、ぜひやってみてください。
ワーク1
「○○しても、しなくても、私の価値は変わらない」という形で、
以下のように、自分が「価値を置いていた行動」を3つ書き出してみましょう。
例:
- 仕事をしても、しなくても、私の価値は変わらない。
- ○○に電話しても、しなくても、私の価値は変わらない。
- ○○に行っても、行かなくても、私の価値は変わらない。
ワーク2
ワーク1で書いたそれぞれの文に対して、
どちらの行動に「価値を感じていたのか」を振り返り、
自分が信じていた側に〇をつけてみてください。
たとえば:
(〇)親に連絡する / ( )親に連絡しない →「親に連絡すること」で自分の価値を保っていたと気づく
こうして、「自分の価値を上げるためにしていた行動」に気づくことが大切です。
おわりに:あなたは、何もしなくても1のまま
このブログでお伝えしたかったのは、
「あなたの価値は、他人によって上げられるものでも下げられるものでもない」
ということです。
どんな日でも、どんな状態でも、 あなたは「1」のまま。
変わらず、価値ある存在です。
どんな日でも、どんな状態でも!です。
そのことを思い出せると、無理に頑張らなくても、
他人の目を気にしなくても、もっと自然に、自分らしく、
生きていけるようになりますよ。
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