憎くて仕方なかった人ー気持ちの変化は、境界線が引けたということ?

今回は、こころ往復便から、頂いたメッセージに回答します。
事実ではない事をいろいろな人に広めている人がいます。それを、私の耳に入れてきた近所の友達。それ以来、私の中で何かが変わり始めました。圧の強い人で、以前からキツイ事も度々言われていましたが我慢しておりました。嫌な人から憎い人になっていた矢先に、彼女の旦那さんが亡くなりました。心のどこかに、ざまあみろと言う黒い感情が湧き上がり自分でも驚きながら清々とした気持ちもあります。
これから、こんな気持ちのまま以前の様な付き合い方は出来ないと思います。以前なら、彼女に気を使い、真っ先にお悔みのLINEを送っていたと思いますがこの度はその様な気持ちにもなれない自分に驚いています。
憎くて仕方なかった人ですが、この度の事でどうでも良い人になった様に感じます。これは、彼女との間に境界線が引けたと言う事ですか?
近所の友人に、あることないことを耳に入れられ、
相手に対して憎しみを抱いていたんですね。
「憎い人」という表現は、ものすごく強い感情です。
まず、他人に対して「憎しみ」 ...
怒りの裏にある“期待”とどう向き合うか──人間関係が整う丁寧なコミュニケーションの始め方

今回は、「怒りとの向き合い方」についてお話ししたいと思います。
怒りの奥にある「期待」とどう向き合うか怒りの感情の背景には、実は“期待”が隠れていることがよくあります。
私たちは無意識に、「相手にはこうしてほしい」「こうあるべきだ」と期待しています。
そして、その期待が裏切られると、失望や悲しみを感じ、それが怒りへと変わるのです。
では、「期待しなければ怒らずに済むのでは?」と思うかもしれません。
確かに、期待を手放せれば、他人の言動に過剰に反応せずにいられる場面は増えるでしょう。
ですが、私たちは人間。
親、パートナー、上司、友人に対して「こうであってほしい」と願うのは自然なこと。
期待そのものが悪いわけではありません。
大切なのは、「どんな期待をしているのか」を自覚すること。
そして、その期待を自分の内側に押し込めるのではなく、
「丁寧なコミュニケーション」によって、相手に伝えていくことが大事なのです。
相手に思いを伝えるには、 ...
「満たされている?」― イライラ解消の魔法の質問

「なんだか今日もずっとイライラしていた」――そんな日、ありませんか?
実はイライラは悪いことではなく、体と心からの大切なサインです。
トイレを我慢している時や、お腹が空いているとき。
そういうちょっとした不快感が重なると、人は自然とイライラします。
これが一瞬なら自然なこと。
でもそれが何時間も、何日も続いてしまうと、人生そのものが「イライラを我慢すること」で埋まってしまうのです。
そんな状態を放っておくと、無意識のうちに疲れがたまり、余裕がなくなって、心までカサカサに。
まずは「今、自分は満たされているかな?」と問いかけてみることから始めてみましょう。
イライラを手放す第一歩は、自分に問いかけることです。
その質問は、とてもシンプル。
「今、自分は満たされてる?」
この問いを自分に向けてみると、驚くほど本当のニーズに気づけます。
たとえば、実は喉が乾いていた、お腹が空いていた、眠れていなかった―― ...
「あなたには言われたくない!」の気持ちの裏にある3種類の正体とは?

家族に対して、友人に対して、心の中で、
「あなたには言われたくない!」という思い。
今回はこの気持ちの正体について取り上げます。
まず、この思いに至ったきっかけは何でしょう
「わがまますぎる!」と言われた?
「ゲームばっかりしすぎ!」と言われた?
「デザート食べ過ぎ!」と言われた?
「何を言っているかわからない!」と言われた?
まず、この「何」を明確にしましょう。
そうしないと、
「あなたには言われたくない!」
の思いだけが心の中で独り歩きしてしまうからです。
きっかけは相手から言われた些細な一言でも、
自分の感情に変換してからは、自分のものになってしまいます。
苦い感情や苦しい感情を増幅させないようにするために、
相手の発した言葉は「何」か、ここにまずはしっかり境界線を持ちましょう。
そもそも、ことの発端は何だっけ?を明確にするということです。
【他人との境界線問題】他人の感情処理をしているとはどういう状 ...
人から悪口を言われた!!3種類の反応の仕方

今回は、悪口の対応について取り上げます。
こころの栄養のブログを除いてくださっている方は、
人から言われる悪口なんてほとんどなくて、
あるとしたら、ほぼ「自分が自分に言っている悪口」かなと思います。
それはさておき、まず悪口というのは、
1:1のコミュニケーションではない
ということです。
というのも、そもそも悪口なんて「聞きたくない」「求めてもない」んですね。
なので、悪口は
「鵜呑み」にはしない
ということはすごく大切です。
完全無視はできなくても、鵜吞みにはしないこと。
間違っても、悪口を真に受けて、
「私は全く能力がないのか…」
「私は何もうまくできないのか…」
と真面目に考えないことです。
【地獄の言葉】他人から暴言を吐かれたら?我慢しているあなたへ!
悪口を言われた時の3種類の反応悪口を言われた時、一番ベストなのは無視です。
スルーできるとすごくいいです。
ただ、そう ...
【夫婦問題】「離婚したい!」の決意を保留した方がよい3つの状態

今回は夫婦問題について、
離婚の決意を一旦保留にした方がよいサイン
を取り上げます。
まず一つ目は、歯を食いしばっている状態の時です。
歯を食いしばっているというのは、「無理やり」感がある時です。
離婚に限らず、結婚であろうが、転職であろうが、
「無理やり」感がある時
は一旦保留にすることをおすすめします。
歯を食いしばっている時は、
とにかくこの現実を変えたいと全てを投げ出したくなるような気持ちで、
多くの場合、冷静さを失ってしまっています。
こういう時は混乱状態です。
感情が大きく揺さぶられているんですね。
現実を、今すぐにでも変えたいと非現実的なことや、衝動的なことも平気で考えます。
こういう状態の時に、大きな決断をして行動をしてしまうと、
混乱が更に混乱を生みかねません。
人生の中でかなり上位を占める非常に大きな決断は、
落ち着いた冷静な状況でした方が賢明です。
【境界線?依存?】ギャンブル依存症の夫に対して、私はどうしたいんだろう?

初めまして、こころんです。
昨日このサイトを発見して、拾い読みをしています。
きっかけは、夫がギャンブル依存症ならば、私はどうしたら気持ちが楽になるか 夫はFXを辞められるのか を調べていて。
FXを続けているのは夫の問題、離婚するかしないか、相手に腹が立つかどうかは自分の問題、
今離婚を選択しないのは、できないと自分が思ってしていないだけなら、今が心地よくなるように過ごそう、と思っていたのにモヤモヤが止まらず、夫に嫌味を言ってしまい、これは一緒に過ごさない方が心にはいいのか??とモヤモヤしていました(います)
産後、夫から「お小遣いの範囲でFXをしてもいいかな?」と聞かれ、
FXとは何かよく知らないまま「お小遣いの範囲でならいいんじゃない?」と答えました。
すぐには変化はなかったのですが、段々と一緒にいても携帯画面を見る時間が長くなり
仕事から帰宅後夜もずっと起きているようになり、土日に頭痛だと起きれず、寝たきり。
乳児を抱えた私とたびたび衝突するようになりました。
(夫曰く、ストレスのせいだと。彼 ...
【スルー力を高める】他人が自分の境界線へ侵入してきた時の対策法

今回は、他人が自分の境界線へ侵入してきた時の対策法について、取り上げます。
まずその前に、境界線の基本は、次の2つです。
1)他人の領域に入らないこと
2)自分の領域に他人を入れさせないこと
です。
1)は、他人の境界線、他人の選択、他人の行動、他人の人格に入り込まない・・・つまり人を変えようとしないことで、2)は自分の選択、自分の行動、自分の人格に対して、人を受け入れない・・・つまり人に流されないことです。
人間関係の問題のほとんどは、
1)他人の領域に入り込みすぎ、つまり変えられないものを変えようとしているか、
2)自分の領域に他人を入れ込みすぎ、つまり自分を他人に明け渡してしまっているか、
で生じます。
だから、境界線は、とても大切なんです。
今回は、2)について見ていきたいと思います。
自分の境界線に他人を入れさせない方法は、
スルー力
を高めることです。
でも、これはすごく誤解されがちで、 ...
【怒りとの向き合い方】溜め込んで怒りを爆発してしまうタイプなんです

今回は、想いの箱から回答します。
自分は溜め込んでしまうタイプです。そして、家族にも職場にも怒りをものすごく爆発させてしまいます。どうしたらいいでしょうか。
メッセージありがとうございます。
溜め込んでしまう・・・とは自分が思っていること、感じていることを心の中に溜め込んでしまうのですね。
溜め込んでしまった思いは、もう溜め込めきれなくなると、コップの水が溢れ出すかのように、溜め込んだ感情が「怒り」となって爆発してしまうんですね。
溜め込んだのだから、その思いを今度は外に出す・・・現象としてはとても自然なことが起きていると思います。この場合、表現の仕方が「怒り」であるようです。
どうすればいいのか?と言うのは、もしかしたら、
「怒らないようにするには、どうすればいいのか?」
という意味の質問だったかもしれません。
しかし、溜め込んだから、「怒る」んですね。
だから、「怒らないようにするには・・・」ではなくて、溜め込まないことを考えられた方がいいと思います。
怒らない!?怒ることは悪ではない~感情的にならずに、冷静に怒る

私は、物事をポジティブに考えようとする傾向があります。これは、決していい意味ではないです。物事をポジティブに考えようとするというのは、そう考えられない時は、ネガティブになるという意味です。
つまり、すごく極端なわけです。ポジティブ思考というのは、私にとっては、全然いい意味ではないんですね。ポジティブ思考というのは、デフォルトがネガティブ思考になっているので、わざわざ気分を上げるような「ポジティブ思考」が必要になるわけです。
心が落ち着いていると、瞬発的に気分を上げようとする、ポジティブ思考に頼らなくても、自然と、物事を冷静に、見ることができます。でも、心が落ち着いていないと、常にふわふわと宙に浮いているような感じで、安定感がなく、感情の波も激しくなります。
物事は、ポジティブもネガティブも、両面があって、そして同時に、ポジティブでもネガティブでもない、様々な見方もあるんです。自分が考えていることなど、無数の選択肢の中の一つに過ぎないんですね。
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今回は、「怒る」という感情について、取り上げます。「怒る」というのは、 ...