質問をスルーされた、仲間はずれ…そんなとき、自分をどう守る?

人間関係と境界線

想いの箱に頂いたメッセージを紹介します。

こんにちは。
私は、ある教室に通っている(1クラス7人程度)のですが、単刀直入に私だけ、講師に除け者にされています。指されませんし、質問はスルーです。道は妨害されます。

初めの頃はそんなことはなかったのですが、段々とそのような傾向が見えてきました。
先日、思いきって、この講師に質問をしました。「私を避けてらっしゃいますか?」と。
そうすると、「いいえ、そんなことありませんよ」と返されました
一瞬、自分が被害妄想かと疑いもしたのですが、明らかすぎて・・

判断材料は少ないですが、このケース、背景にどんなことが隠されていて、また、どんな解決策があるのかその辺りご指導頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
ちなみに、今の段階だと私は教室を辞めようと思っています。

こんにちは。

再度ご連絡くださり、ありがとうございます。

「私だけ講師に除け者にされている」
「指されない」「質問がスルーされる」
「道が妨害されている」
とのこと、たいへんつらい状況が伝わってきます。

ただ、残念ながらこのようなときに、
「私を避けていますか?」と率直に聞いたとしても、
相手が「はい、避けています」と認めることはまずありません。


たとえ相手が無意識に距離を取っていたとしても、
多くの場合、面と向かって問われれば「そんなつもりはない」とつい否定したくなる・・・。これは人間の自然な心理です。

ですので、質問の仕方を工夫することは大切です。


たとえば「避けていますか?」と感情をストレートにぶつけるのではなく、
「私の質問にお返事がない状態が続いていますが、何か理由がありますか?」
といったように、事実ベースで冷静に伝えると、建設的なやりとりにつながります。

また、「道が妨害されている」との表現についても、
何がどう妨害されていると感じているのか、
具体的に言葉にしてみることをおすすめします。


私たちは、状況の判断を、自分に対して厳しくし過ぎてしまうことがあります。
「妨害されている」と感じた背景には、どんな出来事や思いがあったのか。
“道”とは、自分にとってどんな意味を持っているのか。
そうしたことを丁寧に見つめ直すことが、自分を守る助けになります。

さて、講師が除け者扱いをしていると感じる背景には、講師自身が無意識に、
あるいは意図的に質問に答えたくない理由を抱えている可能性もあります。
ですが、それを想像し続けても、つらさが増すだけです。

では、どうすればよいのでしょうか。

まずは、「自分はどうしていきたいのか?」を明確にすることをおすすめします。

「講師の態度が気に入らないからやめる」と感情的に判断するのではなく、
自分の気持ちを整理し、冷静にコミュニケーションを取ったうえで判断することが、
後悔の少ない選択につながります。

もちろん、
「もうこの講師とは関わりたくない」
「この人から学ぶことに価値を感じられない」
という思いがはっきりしているのであれば、無理に対話の場を持つ必要はありません。
それも立派な選択です。

逆に、
「やっぱり話してみたい」
「伝えることで整理したい」という気持ちがあるなら、

冷静で丁寧な言葉を意識して、対話の場を持ってみてください。

そして、そうした誠実なやりとりを試みたにもかかわらず、
講師が明らかに無視を続けたり、質問に答えなかったりするのであれば、
そのときは「この場ではもう学べない」と判断して、
コースをやめるという選択も十分にありだと思います。

それは講師の課題であり、あなたの責任ではありません。
ここはびしっと境界線を引いていいところです。

学びの場は、世の中にたくさんあります。
講師も無数にいます。
あなたが安心して学べる場所、
自分らしくいられる環境を選んでいくことを、ぜひ大切にしてくださいね。

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