考えすぎて苦しいあなたへ ― 「考える」と「悩む」の違いを知るとラクになる
「考えすぎてしまって、いつも頭が疲れる」
「悩み始めると、ずっと同じことをぐるぐる考えてしまう」
そんなふうに感じることはありませんか?
今回は、「考える」と「悩む」の違い、
そして思考のループから抜け出すためのヒントについて書いていきます。
目次
「考える」は未来を動かし、「悩む」は今を止める
まず、「考える」と「悩む」は似ているようで、全く違うもの。
「考える」は、目的に向かって現実的な行動を導き出すプロセス。
一方で「悩む」は、同じ思考を何度も繰り返して、結論が出ない状態です。
たとえば、「転職した方がいいかな?」という問いを持ったとき、
・必要なスキルを調べる
・求人を見てみる
・話を聞きに行ってみる
などの行動につながるのは“考える”。
一方で、
「失敗したらどうしよう」
「でも今のままも嫌だ」と
頭の中で何度も同じ言葉を繰り返して動けなくなっているのは“悩む”。
“考える”が現実を動かすのに対して、
“悩む”は現実を止めてしまうんですね。
もちろん、考えるが「いい」悩むが「悪い」とか、
そういう話では全くありません。
悩むプロセスを経て、考えられるし、
考えるから、逆に悩むし・・・
「悩む」も「考える」もただの種類の違いです。
悩むとき、人は「感情」に引っ張られている
けれど、厄介なのが、「悩み過ぎ」「考え過ぎ」
なんですね。
これがはじまっちゃうと、心も不安定につながってしまうからです。
悩みのループに入っているとき、
人は実は「考えている」のではなく「感じている」状態。
「怖い」「不安」「責められたくない」「失敗したくない」
といった感情が思考を引っ張っているんですね。
だから、頭でいくら整理しようとしても、
感情が整理されない限り、同じ思考に戻ってしまいます。
そんなときは、まず「私は今、何を感じているんだろう?」と問いかけてみてください。
感情に気づくことで、ようやく“考える”スイッチに戻すことができます。
「考える」に戻る3つのステップ
ここで、具体的な3つのステップを紹介します。
① 感情を書き出す
「不安」「焦り」「罪悪感」など、頭に浮かぶ感情をすべて書き出してみましょう。
感情を見える形にすると、頭の中のモヤモヤが整理され始めます。
② 目的をはっきりさせる
「何を決めたいのか」「どうなりたいのか」を一文で書いてみる。
目的が明確になると、思考が方向性を取り戻します。
③ 小さく動いてみる
完璧に決めてから動くのではなく、「ちょっとやってみる」。
行動してみると、現実が少しずつ変わっていきます。
悩みのループから抜け出す一歩は、
「私は今、考えているのか、悩んでいるのか?」と気づくこと。
その問いかけが、自分の中のスイッチを切り替えてくれますよ。
◎質問
最近、頭の中でぐるぐる考えていることはありますか?
そのテーマについて、あなたは「考えて」いますか?
それとも「悩んで」いますか?








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