「調子が良くない日」への向き合い方 ―深刻にならず“波”として受け止める
日常の中で、
「あれ、なんか今日調子よくないな」
「家族の誰かがイライラしているな」
「職場の人の雰囲気がいつもと違うな」
そんな場面に遭遇することは、誰にでもあります。
自分のことでも、他人のことでも、
「調子がいい日ばかりじゃない」のは自然なことです。
人間は感情的な生き物なので、良い時もあれば悪い時もある。
向上心がある人ほど、「毎日ちゃんと頑張りたい」という気持ちが強いので、
調子が落ちると余計に気になります。
でも、まず一番に思い出してほしいことがあります。
調子が悪い日は“波”であって、ずっと続くものではない。
だから大げさに反応しなくて大丈夫。
調子が悪いときに深刻にならないほうが回復が早い
調子が良くない時、感情的に不安定な時、
こんな風に考えてしまっていませんか?
なんでこんなにイライラしてるんだろう?
どうしてやる気が出ないんだろう?
いつまで続くの?
でも、こうやって深刻に考えすぎるほど
“回復するスパンが長くなる”んです。
本当は、放っておけば自然と戻るものも、
「この状態はよくない」と自分を押し込めてしまうことで、
余計に重くなるんですね。
私自身、以前は、「調子が悪い自分」にとても厳しかったんです。
あ、今日なんか体調が乗らないな、疲れているなと感じても、
あれもやらなきゃいけないのに
これも進めないといけないのに
と、頭の中だけ焦っていました。
例えるなら、
水を飲みに止まりたい馬に「進め!」と言い続けるようなもの。
休めばすぐ回復できるのに、無理に走らせようとしていたんですよね。
これが本当に非効率でした。
人には“波”がある。
疲れたときは休んだほうが、結果的に回復が早い。
そう理解してからは、
「今は休むタイミング」とすっと受け入れはじめました。
休む自分を責めずに認めること。
これができると、自然と調子が戻るんです。
実際、私はこのスタンスに変えてから、
“絶不調 → 普通 → 快調” に戻るスピードがびっくりするくらい早くなりました。
休むことって、自分への信頼なんです。
「どうせ私、ちゃんと戻ってくるから」
とわかっているからこそ、手放せる。
これは自分にとっても優しい行為です。
大切なのは「今はこの時期なんだ」と受け止めること
調子が悪いときは、まずこう言ってあげてください。
今はちょっと気持ちが乗らない時期にいるだけ。
どうせ戻ってくるから大丈夫。
イライラしたり、やる気がなかったり、
ただソファに寝転んで何もしたくなかったり。
そんな時、「今この波の中にいるだけ」と自分でわかっていれば、
ちゃんと戻ってこれます。
人によってスパンは違っても、戻る力は必ず持っています。
大事なのは、自分が自分で戻る邪魔をしないこと。
深刻に捉えすぎず、重たく抱えすぎず、
「どうせ戻るから」とどっしり構えること。
それだけで、回復は驚くほど早くなっていきますよ。
◎対話室からの問い
今のあなたにとって、本当に必要なのは「もっと頑張ること」?
それとも、「いったん立ち止まっていい」と自分に許可を出すこと?








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