人間関係でモヤモヤしたときに大切な「境界線」とタイミング
人間関係でモヤモヤしたとき。
親子関係のモヤモヤ、上司との関係のモヤモヤ、友人関係のモヤモヤ。
いろんな場面があると思います。
そんなとき、
「ちゃんと伝えたほうがいいのでは?」
「自分の気持ちは言わないといけないのでは?」と思うこともあります。
これはとても大切なことです。
ただ実は、「伝えること」だけでなく、「いつ伝えるか」というタイミングにも境界線があるんです。
今回はこのテーマについて取り上げます。
目次
自分の意思を伝えることは「境界線」
まず最初に伝えたいこと。
あなたがどういう意思を持っていて、どういう思いがあって、どういう希望があるのか。それを丁寧に相手に伝えること。
これは境界線を明確にすることであり、とても大切なことです。
「言わなくても気づいてほしい」という考え方は、通用しないものだと割り切ったほうが、整理しやすくなります。
⇒【人間関係の悩み】「言わなくても分かって」と思う時は、境界線が必要なサイン
人は自分と同じではありません。
自分が考えているように、相手も考えているはずだ。
これは、ほとんど思い込みに近いものです。
自分と他人は違う。この前提に立つことは、とても自然なことです。
だからこそ、自分の思い、希望、要求があるのであれば、それはちゃんとコミュニケーションとして伝えていく。これはとても大切なことです。
「言うタイミング」にも境界線を
そしてもう一つ大切なのが、「いつ言うのか」というタイミング。
多くの場合、モヤモヤしたり、ソワソワしたり、相手に「ちょっとこのことを確認したい」「聞きたい」「掘り下げたい」と思うとき、自分の中の感情は落ち着いていないんですよね。少しイライラしていたりもするもの。
だからこそ、早くこの感情を取り除きたいという気持ちが強くなります。
でも状況によっては、人間関係で困っていたり迷惑を感じていたりするのは自分側だけ。相手は特に何も気づいていない、あるいは問題だと思っていないこともあります。
それにもかかわらず、「話し合いが必要だ」「ちゃんと伝えるべきだ」と思うとき。一見すると正論のように見えるのですが、実は心の奥にあるのは、
ただ自分が安心したいだけ。早くこの問題から解放されたいだけ。
ということも、意外と多いんです。
これは、自分の感情を処理するために、相手を利用してしまうことにもつながりかねません。
たとえば、あるパーティーが開催される予定がある。そこで主催者に、どうしても聞きたいことがあるとします。でもパーティーは、まだ1か月も先。
なんとなくソワソワして、早く確認したい気がする。でも主催者側にとっては、それは特に今話す必要のあることでも、課題でもないかもしれない。
本来ならパーティーのときに会って話せばいい内容でも、わざわざ早めに相手に連絡を取りたくなる衝動が出てくることがあります。
これは、「早く安心したい」という気持ちが強く出ている可能性があります。
「自分の感情」に境界線を持つ
だから、ここは自分の気持ちを認識するタイミングです。
今、自分は何を感じているんだろう。
焦っているのかな。不安を感じているのかな。
この焦りや不安を解消するために、他人を利用しようとしていないかな。
それはちょっと違うよな。
これは自分の問題として受け止めるべきだよな。
などなど。
焦りや不安は、他人の気持ちではなく自分の気持ち。
だからここは、境界線を持って、「自分の感情」として所有する。
そうやって自分に戻っていくと、自分の認識が整って、少し冷静になってきます。
そして「この場合はパーティーのときまで待とう」というもっと腰を据えた判断もできるようになるんです。
そうすると自分の焦りや不安から、わざわざ相手の時間を余計に取ったり、状況を複雑にしたり、混乱させたりすることも避けられ、物事はスムーズに進みます。
最初のテーマに戻ると――
自分の言いたいことがある。希望がある。
それをちゃんと相手に伝える。コミュニケーションを取る。
この姿勢自体は、本当に大切なことです。
ただし、そのタイミング。
それは、自分の不安や焦りから出てきているものなのか。それとも、自分の感情を自分のものとして受け止める境界線を持ったうえでのものなのか。そこを観察していく。
そうやって自分の感情を自分のものとして受け止めていくと、
「今言う必要があるのか、それとも少し待つのか」そういう判断も、少しずつ落ち着いてできるようになってきます。
そして、頭の中で何度も何度も反芻してしまうようなエネルギーの消耗も、減っていくんです。
人間関係は、「伝えること」だけで整うわけではありません。
自分の感情に境界線を持つこと。これも、とても大切な要素です。
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