心軽く生きるヒント

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交流分析は、対人関係にトラブルを抱える人のパーソナリティ(個性、心理状態、考え方など)に着目し、他者とどのように関わっているのかを分析しながら、
個人の成長や変化を促すことを目的とした心理学です。

今回は、交流分析を構成する要素の一つ「ストローク」について紹介したいと思います。

【心理学】交流分析ー人生態度「私もあなたもOK」自己肯定・他者肯定

ストロークとは何?

ストロークとは、他人の存在を認め、そのことを言動で表すことを指します。

例えば、目の前に店員さんがいます。
この定員さんの対応に満足して、思わず笑顔になって「ありがとう」と伝えたとします。
この時、ストロークが発生しているんですね。
目の前にいる「店員さん」という存在を認め、その認識が行動として表れているからです。

逆に、今度はこの店員さんに対してクレームをつけ、怒鳴ったとします。
この時も、店員さんの存在があってこそ、怒鳴っているわけで、
何も壁に対して怒っているわけではありません。
この場合も、同じくス ...

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今回は、「謙遜」と「謙虚」の違いについて取り上げたいと思います。

謙遜についてはともかく、謙虚という言葉は、
人を表現するときに言うことが多いものです。

例えば「あの人は本当に謙虚な人だね…」といった感じで言われます。
自分自身の謙遜や謙虚さについては、普段あまり意識することはないかもしれません。

だからこそ、今回はあえて、この二つの違いを整理してみたいと思います。

謙遜と謙虚の違い

今回お伝えしたい「謙遜」と「謙虚」の違いを、
できるだけシンプルに表すと、こうなります。

謙遜:跳ね返すこと
謙虚:そのまま受け取ること

キャッチボールを想像してみてください。
自分に向かってボールが投げられ、それを胸で受け止めたかと思った瞬間、
すぐに投げ返す。
それが、謙遜のイメージです。

もはや、受け取ったのかどうかも分からないほどの速さで、反射的に跳ね返す。
そんな感じです。

一方、謙虚は、ボールをしっかり受け止めて、
胸に抱え、自分の ...

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境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。

人間関係の衝突のひとつに、「相手への過干渉」があります。
妻が夫に、親が子どもに、姑が嫁に…関係はさまざまです。

例えば、すでに独立した子世帯の生活に口を出す。
相手の服装にいちいちケチをつける。
自分が経験してきた価値観や基準をそのまま相手に押しつけ、行動を見張る。

これらはすべて干渉です。

そして怖いのは、こうした “あれこれ言う” 行動に慣れてしまい、
違和感すらなくなること。

干渉が「普通」になってしまうと、そこに信頼関係は育ちません。
干渉する側・される側、どちらも疲弊していきます。

今回は、そんな過干渉について取り上げたいと思います。

「あ、自分は干渉してるかも」と気づいたら考えたいこと

相手を干渉していることに気づいた瞬間に立ち止まって、
自分に問いかけたい言葉があります。それは、「私は何様?」

干渉とは、相手のやり方にケチをつけること。 ...

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境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。

今回は、年末年始に、
「家族に会いに行く」「実家に帰る」ことが、
なんとなくしんどい……と感じている人に向けて書いていきます。

一年に一回、あるいは二回。
節目ごとに家族と会う予定がある方は多いと思います。

でも、もしあなたが少しでも気乗りしない感覚を抱いているなら、
その気持ちを無視しないであげて、ぜひ一度立ち止まってみて下さい。

「なんで私は、この予定に気が重くなってるんだろう?」
と自分に問いかけてあげる時間をとることは、
自分に対してとても優しい姿勢なんです。

「重たさ」を感じる自分の感情を素直に認める

私たちは、文化や習慣、家族の“いつもの流れ”に合わせて、
心が追いついていないのに「まぁ、そういうものだし」と、
自分を説得して動いてしまうことがよくあります。

特に大人になると、それが ...

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境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。

日常生活では、誰しも「嫌なこと」に直面する瞬間があります。
思い通りに物事が進まなかったり、
自分はしっかりやったのに、他の人のミスで被害を受けたりすることも。

たとえば、
– 依頼した相手が誠実に対応してくれなかった
– 物が壊れたり、足りないものがあった
– 自分や他人のミスで不便や損害が生じた
– 人から理不尽な指摘を受けたり、嫌なことを言われた

などなど。

こうした嫌なことは大小さまざまですが、
起きた瞬間にどう対応するかで、心の負担って大きく変わるんですね。

ということで、今回は、嫌なことが起きたときの対応策について取り上げたいと思います。

今、できることがあるかを確認する

まず重要なのは「この瞬間、何かできることがあるか」を冷静に確認すること。

たとえば、カスタマーサービスに依頼した書類が間違って届い ...

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境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。

家族との関係がいいとストレスをあまり感じない、
悪いとストレスいっぱいになる……という表現を聞きます。

たしかに家族との関係は、日常の安心にもストレスにも直結します。
けれど、“家族の機嫌が自分の体調や心の安定を左右している”としたら、
それは少ししんどい状態です。

なぜなら、心の状態が「他の誰か」によって決まってしまっているから。
今回は、家族に振り回されてしまう心について、取り上げたいと思います。

家族の機嫌に左右される状態がなぜ苦しくなるのか

家族との関係はもちろん大切。
でも、「家族がどう感じているか」があなたのストレス量を決めてしまう構造になると、

常に相手の表情を読む
ちょっとした一言に強く反応する
自分が悪くなくても“悪い気がしてくる”
気を張り続けてしまう

こういった負荷が積み重なり、心が休まりません。

同じ家族でも、

相手の機嫌に大きく影響 ...

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境界線と自己認識のテーマを中心に、
内面の整理をサポートしているNaoです。

人の目が気になりすぎて、心がそわそわする。
そんな時に、ぜひ思い出してほしい視点があります。

それは、
「その“人の目”って、そもそも誰の目のこと?」
という、とてもシンプルだけど本質的な問いです。

今回は、このことについて、取り上げたいと思います。

「人の目」って、具体的には誰?

人の目を気にしすぎてしまう時、
私たちは無意識に「みんな」「誰か」「周りの人」と、
ぼんやりした存在を頭に浮かべてしまいがちです。

でも本当は、その「人」はもっと限定されているんです。

・自分の人生に大きな影響を与える人なのか
・自分にとってとても大切な人なのか
・理解してほしいと願っている人なのか

あるいは、

・たまたま近くにいるだけの人なのか
・通りすがりの人なのか
・たまに会うだけの浅い関係の人なのか

この“どちら側の人なのか”を明確に ...

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今回は、「人に合わせる」というテーマについて、
取り上げたいなと思います。

人に合わせるのは、決して悪いことではありません。
でも、「合わせることが当たり前」になってくると、
いつの間にか心が疲れてしまう・・・そんなことがありませんか?

私自身、自分の人生を振り返ってみて、
「これ言ったら微妙かな?」
「引かれるかな?」
「たぶん相手の価値観には合わないだろうな…」
そう思って、言いたいことを心の中にそっとしまったことがたくさんあるんです。

そのときは場が丸く収まるし、争いも起きない。
でもあとで、自分の中にだけモヤモヤが残るんですよね。

実はこれ“やさしさの使いすぎ”で心が摩耗している状態に近いんです。

なぜ人は「合わせすぎて」しまうのか

合わせることは、元々あなたが持っている優しさや思いやりの表れそのもの。
ただ、度を超えてしまうと、自分の感情や意見を見失い、疲れやすくなります。

よくある背景には、次のような心理があるんです。 ...

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今回は、ちょっと刺激があるテーマを取り上げます。
「完璧主義って、実は“なまけもの”の種類があるんです」という話です。

完璧主義という言葉は、真面目で努力家で、ストイックな姿勢にも聞こえますよね。
けれど、実はその裏側で“心に嘘をついている”ことがよくあります。

完璧主義の人がハマりやすい思考パターン

例えば、上司が帰り際にさらっと、
「今月の売上目標、達成に向けて頑張りましょう」と言ったとします。

完璧主義で真面目な人は、ここから頭の中でこうなりがちです。

「え、どうやって?どこから?」
「何から始めればいい?」
「自分に言った?私のこと?」
「できなかったらどうしよう…」

色々な???がどんどん湧いてきて、
気づけばひとりで過剰にプレッシャーを背負ってしまう。

そして、考えすぎて疲れてしまったり、動けなくなったりするんです。

実は「なまけもの」的構造になっている理由

ここが今回のテーマです。

完璧主義の人で、実は、
今やれ ...

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日常の中で、
「あれ、なんか今日調子よくないな」
「家族の誰かがイライラしているな」
「職場の人の雰囲気がいつもと違うな」

そんな場面に遭遇することは、誰にでもあります。
自分のことでも、他人のことでも、
「調子がいい日ばかりじゃない」のは自然なことです。

人間は感情的な生き物なので、良い時もあれば悪い時もある。
向上心がある人ほど、「毎日ちゃんと頑張りたい」という気持ちが強いので、
調子が落ちると余計に気になります。

でも、まず一番に思い出してほしいことがあります。

調子が悪い日は“波”であって、ずっと続くものではない。
だから大げさに反応しなくて大丈夫。

調子が悪いときに深刻にならないほうが回復が早い

調子が良くない時、感情的に不安定な時、
こんな風に考えてしまっていませんか?

なんでこんなにイライラしてるんだろう?
どうしてやる気が出ないんだろう?
いつまで続くの?

でも、こうやって深刻に考えすぎるほど ...