【夫婦問題】「離婚したい!」の決意を保留した方がよい3つの状態

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夫婦関係が非常にうまくいかない時に、チラつく考えの一つに離婚があります。

今回は、離婚前提ではなく、離婚したい、離婚しようと(感情的に)思っている人に対してです。
離婚の決意を推し進める前に、一旦保留にした方がよいサインについて書いていきます。

1、歯を食いしばっている状態

まず一つ目は、歯を食いしばっている状態の時です。
歯を食いしばっているというのは、比喩で、つまり「無理やり」感がある時です。

この状況は、離婚をしようと考えていることで、最悪な気持ちの渦中にいる状態の時です。

「もう、この夫は無理」
「もう、この妻とはやっていけない」

と思って、心の中で怒りや憎しみや葛藤など、負の感情がじわじわと湧き上がっている状態の時です。

火山で言うなら、マグマがどろどろ流れている状態です。

きっかけとなった特定の出来事が脳裏をチラつかせ、
「夫(もしくは妻)はこんなことを私にした人だぞ!」
と絶えず、攻撃を受けている状態です。

離婚というのは、進学、結婚、出産、死別など、人生のライフステージの中で、
非常に大きなインパクトがあるものです。

なので、80年、90年、長い人では100年くらいの人生の中で、かなり上位を占める重大なイベントの一つです。

目の前の憎しみ、苦しみ、怒り、悲しみからとにかく逃げたい、
とにかくこの現実を変えたいと全てを投げ出したくなるような気持ちで、
歯を食いしばって必死に堪えているような状況の時は、多くの場合、冷静さを失ってしまっています。

ちょっとしたきっかけがあれば、モノを破壊したり、相手に暴言を吐きそうな勢いのある時です。

こういう時は混乱状態です。

絶望感によって、感情が大きく揺さぶられています。
現実を、今すぐにでも変えたいと非現実的なことや、衝動的なことを平気で考えます。

こういう状態の時に、大きな決断をして行動をしてしまうと、混乱が更に混乱を生みかねません。

人生の中でかなり上位を占める非常に大きな決断は、落ち着いた冷静な状況でした方が賢明です。

「熱が冷めたら、離婚しなくなってしまうかもしれない」という考えは捨ててください。そんな心配はしなくて大丈夫です。

混乱状況の中にいる時というのは、離婚が目的になってしまっている可能性があります。何事も「離婚するためにどうすればいいのか」という視点でしか、物事を考えられなくなっているんですね。

あたかも「今、これをいい機会として離婚するのが賢明」であるように見えますが、そこには片面しか見ていない落とし穴が潜んでいるのです。

人は冷静になって、物事を多方向から考えて、初めて納得した結論を出すことができます。

感情的に高まっている時に、勢いでつい決断してしまいたくなるかもしれません。

でも、たとえ同じ結論であっても、冷静に、気持ちが落ち着かせて考えることで、
心にわだかまりを残さず、前に進むことができます。

歯を食いしばっているような切羽詰まっている状態の時に、大きな決断はやめましょう。

身の危険がある場合は、離婚云々など、書類手続きや煩雑なことがある離婚はなおさら考えず、すぐにまずは、身の安全を確保してください。

2、相手があなたの離婚したい気持ちに驚いていたり、全く納得していない状態

二つ目は、相手の状態も確認してほしいということです。

私はこのブログで、何度も境界線について話をしているので、「相手にも合わせて」などという意味は微塵もありません。

ここでの意味は、あくまで相手が「驚く」「納得していない」そのような状況の時です。

結婚とは2人の関係です。

自分が相手に離婚を切り出した時に、もし相手がびっくりした様子になったり断固として納得していない時には、離婚を推し進めるのを一旦保留した方が賢明です。

2人で結婚したものは、2人で離婚するものです。

相手が驚いたり、納得していない様子を示した場合は、離婚が、「あなた自身の考え」であり、双方で合意ができていない証拠です。

そもそも、相手に明らかな落ち度がある場合、驚いたりはしないでしょう。そして、全く納得しないということもないはずです。

離婚したいと相手から言われて、怒り出したり、自己防衛や自己正当化に走ったり、もしくは謝罪や後悔、引き留めるなどの対応は自然です。でも、驚くという反応は、少し不自然です。

もしかしたら、誤解や認識の相違がある可能性があります。

相手が、全く離婚する意思がない状態で、離婚を推し進めることは、非常にストレスが多いことです。自分自身が幸せになるためにも、一旦保留にした方が良い時期です。同じことを進めるにしても、タイミングが違うだけで、スムーズに進まないことがあります。

また相手が驚いていたり、納得していないということは、
離婚そのものが、相手へのリベンジであったり、仕返しになっているという可能性もあります。

「離婚」という切り札をチラつかせることで、

「自分はここまで苦しんでいる。」
「自分はここまで追い詰められている。」

ということを相手に示すことができます。

復讐心や、相手への抵抗のために、離婚を考えても幸せになれません。

そういった思いは、憎しみが憎しみを招きます。

離婚することによって更に不幸にならないためにも、
一度落ち着いて、相手と話をする機会を優先して作ることは大切です。

3、先々のプランが明確ではない状態

最後は、無計画の場合です。

離婚しようと思っても、先々のプランが明確でない時は、
どれだけ気持ちだけは腸が煮えくり返っていても、一旦は保留にした方がよい時です。

気持ちでどう感じるかと現実は違います。

思ったことを現実にしていくには、常に時間感覚のズレがあります。

思いの中では、「離婚→離れられる→もう苦しまなくて済む」と自分の理想形に一気に結びつくように見えるかもしれません。でも、現実は、この「→」の間を様々なプロセスを得て、実践していかなくてはいけません。

先々のプランは、1年先とまでは言わなくても、
少なくとも直近1カ月から半年のプランは明確なものがある方が理想です。

経済的なこと、どこに住むのか、仕事、友人や家族関係など・・・。一つ一つの問題を整理して、準備してから、次の段階に進むのが賢明です。

計画なしで行動すれば、離婚して、新しい土地に移っても、落ち着けません。

幸せになるために離婚をするのですから、少なくとも先々のプランを持ってから、離婚を決断した方が賢明です。

以上、離婚を保留した方が良い3つのタイミングについて紹介しました。

今ものすごく、辛い状況にある時、今すぐにでも離婚したい気持ちが抑えきれない時、もしくは身の安全が危ぶまれる時は、ひとまず「別居」です。

別居自体もかなり大きな決断ですので、自分の離婚!の本気度を確かめることができるでしょう。

別居の決断ができないような時は、尚更離婚はまだタイミングでないかもしれません。

いきなり大きな決断をしようとせず、まずは距離を保ち、怒りを冷ましましょう。そして、冷静になってから、次の段階へ行く準備を始めましょう。

大丈夫です。怒り続けることができる人はいません。高ぶった感情は必ず、下がってきます。

落ち着いた時が、改めて冷静に考える時です。

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