【答え探しを今すぐやめる】どうして家族がアルコール依存症になったのかを考えているあなたへ
アルコール依存症は病気です。お酒を飲むことが、コントロールが効かなくなってしまうところまでいき、日常にかなりの弊害をもたらしていても、コントロールができず、本人の力ではどうすることもできなくなります。
依存症の彼らにとって、依存していないといけない理由があります。依存してないと、苦しくて生きていけない理由があります。依存なしで現実を直視するのは苦しすぎる理由があります。
その理由は、家庭環境だったり、職場環境だったり、虐待や、いじめ、暴力や孤独、ストレス・・・などと言った複雑な理由というよりかは、むしろ「寝れないから」とか「忘れられないから」とか目の前の苦痛に対する一時的な対処法です。
もちろん、依存症になってしまうほどに至る本人の性格的なものや、考え方には、育ち方とか過去のトラウマとか、そういう複雑な要素が絡まっていますが、目の前の水を飲むか、飲まないかを考えた時に、単純にのどが渇いたからであって、アルコール依存症者が、依存症になったあとに、お酒を飲むか飲まないかの理由は、もっとシンプルに、飲まないとやっていけない何かがあるからです。
周りの家族は、複雑に考えがちですが、理由は至ってシンプルな場合が多いです。家族が、依存症になった家族の過去を考え、妄想し、考えたところでどうにもなりません。
理由は様々であり、本人すら分からない理由も沢山あります。どうしようもないことを、考えているのはこころがずっしり重くなります。
どうして依存症になったのか。飲み続けた結果、依存症になるわけですが、なぜ、飲み続けることになったのか、なぜお酒に答えを求めたのか、これには、明確な答えはありません。
ただ一つ言えるのは、お酒は手っ取り早いんです。手っ取り早く現実(本当の自分)から逃げる方法がお酒だったということです。逃げないとやっていられないほどの現実だったということです。
手っ取り早く現実から逃げる方法が仕事の人は、ワーカホリックになります。
手っ取り早く現実から逃げる方法がギャンブルの人は、ギャンブル依存症になります。
手っ取り早く現実から逃げる方法が、ゲームの人は、ゲーム依存症になります。
手っ取り早く現実から逃げる方法が、人へのコントロールの人は、共依存になります。
どうしてそうなったのか、答えは現実逃避です。そして、どうして現実逃避しないとやってられないほどの現実にいるのか、その答えは、ありません。
あえて、一つ言うなら恐れです。また、あえてもう一つ言うなら、シンプルに、現実が面白くないからです。でも、それを知ったからと言って、周りの人がどうこうできることではないし、考えること自体、無意味なことです。
依存症は病気です。なぜなら、本人ではもうコントロールができない状態になっているからです。脳の病気であり、神経の病気です。病院にかかれば、ちゃんと精神科と、内科の専門治療があり、投薬もあります。病気は病気です。もしあなたが依存症の家族なら、あなたのせいではありません。
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