怒らないメリットがすごい!

2019/07/19気持ちとの向き合い方

今年になって、1回でも怒りましたか?怒ると言うと、金切り声をあげたり、大声で怒鳴ったり・・・とイメージしてしまいますが、ここで言う怒るは、「心の怒り」のこと。声に出さなくても、表面的には何事もないようにしていても、心の中でイライラしていたり、不満に思っていたり、嫌味な事を考えていることも含めて下さい。

そう考えると、1日1日本当に「怒らないようにする」ことは随分とハードルが上がります。それでもこの「怒らない」メリットは絶大なものがあるのです。今回は、怒らないメリットについて3ステップで書いていきます。

【ステップ1】外見の魅力は豊かな表情から

怒らないことをし続けると、外見がどんどん豊かになっていきます。人は笑いながら、もしくは、微笑みながら怒ることはできません。口角が上がっている段階で、身体は既に怒る時の表情と真逆の動きをしているのです。たとえ表情が満面の笑顔でなくても、感じの良い優しい表情で怒ることもかなり難しいです。

いい表情をしている時は、大抵の場合、心で嫌なことを考えることすら難しくなります。いい表情を続けていると、次第に考えることも前向きになったり、落ち着いて冷静になったり、感謝できるようになります。

たとえ口に出して怒っていなくても、ブツブツと文句を言い続けたり、特に言わなくてもいいような嫌味なことをわざわざ言ったり、心の中で姑息なことを考えている時の人の表情は決して魅力的ではありません。どこか冷たく、口角は下がっていて、目は怖く、睨んでいるようにも見え、眉間にシワが寄って険しくなっています。

アドラー心理学の全体論で、人の心と身体は一つであるということについて書きましたが、まさにこれで、顔の表情は、心で思っていることを反映するのです。

逆に、心ではどんなに憎たらしいことを考えていながらも、顔だけは笑顔にしているのなら、次第に、身体と心は一致しますから、心も幸せを感じられるようになったり、もしくは心(実際に思っていること)に合わせて顔がだんだんと不満顔になっていったりします。

豊かな表情の人は、その人がどんな人であれ、とても魅力的です。笑顔で感じの良い人を見るだけで、気持ちよくなります。豊かな表情を持っていれば、女性ならますます美しく、男性ならますますクールに見えるのです。

外見の魅力がアップしていくための一つの手段として、まるでファッションを選ぶかのように、「怒らない決断」実践すると、自分の魅力を引き上げていくことができます。

【ステップ2】豊かな表情が良い人間関係を作る

人は、豊かな表情の人に魅力を感じます。そして、魅力的な人に人は集まっていきます。穏やかな表情をしている人は、怖い表情をしている人よりも何倍も話しやすいです。豊かな表情をいつも持っていることは、より良い人間関係を持つことに繋がるのです。

誰かに話しかけようとした時に、人は話しかける相手を、無意識に顔の表情を見て選んでいます。忙しそうにしていたり、険しそうな表情をしていたり、厳しそうな顔をしていたり、今にも怒り出しそうな人に、人は近づきたくありません。

豊かな表情で人間関係を持つことは、会話をしやすくし、相手も気持ちの良い状態で接することができる可能性をぐんと上げるので、人間関係な無意味な衝突やトラブルを避けることができるようになるのです。

最初はたとえ意図的であっても、人と関わるときは、常に豊かな表情をしていることを心に留めておくと、人間関係がどんどん良くなってきます。

【ステップ3】良い人間関係でほとんどの悩みはなくなる

そして最後に、豊かな表情を持って、良い人間関係を築くことができれば、人間関係の問題はほとんどが解消します。アドラー心理学では、「すべての悩みは対人関係にある」と言いました。

人間関係を豊かなものにしたら、悩みのほとんどは消えてなくなってしまいます。そして、それだけ幸せに毎日を送れるのです。

怒らない決断は、決してその場限りの心の平安とか安定といったものに留まるものではありません。怒らない決断をし続けることで、1、外見がよくなり、2、人間関係がよくなり、3、悩みがなくなっていくことに繋がるのです。

理屈として、「怒らない方がいいから怒らない」と頭で考えているだけではなく、この絶大なメリットを理解して、そして小さなステップから、少しずつ実践して、実感してみてください。