離婚の決意を保留した方が良い3つのサイン
夫婦関係が非常にうまくいかない時にチラつく考えが離婚。今回は、離婚前提ではなく、離婚したい、離婚しようと思った時、その決意を推し進める前に、一旦保留にした方がよいサインについて書いていきます。
目次
1、歯を食いしばっている状態
離婚をしようと思った直後、最悪な気持ちの渦中にいる状態の時です。「もう、この夫は無理」「もうこの妻とはやっていけない」と思って、心の中で憎しみがじわじわと湧き上がってくる状態の時です。
きっかけとなった特定の出来事が脳裏をチラつかせ、「お前の夫(もしくは妻)はこんなことをした奴だぞ!」ということを絶えず思い出してしまいます。
目の前の憎しみ、苦しみ、怒り、悲しみからとにかく逃げたい、とにかくこの現実を変えたいと全てを投げ出したくなるような気持ちで、歯を食いしばって必死に堪えているような状況の時は、多くの場合、冷静さを失ってしまっています。
まさに、ちょっとしたきっかけがあれば、モノを破壊したり、相手に暴言を吐きそうな勢いのある時です。こういう時は混乱状態です。絶望感によって、感情が大きく揺さぶられ、どうしようもならない現実を、今すぐにでも変えようと非現実的なことや、衝動的なことを平気で考えます。こういう状態の時に、大きな決断をして行動をしてしまうと、混乱が更に混乱を生みかねません。
「熱が冷めたら、離婚しなくなってしまうかもしれない」という考えは捨てた方が賢明です。この時は、離婚が目的になってしまっているので、何事も「離婚するためにどうすればいいのか」という視点でしか、物事を考えられなくなっています。あたかも「今、これをいい機会として離婚するのが賢明」であるように見えますが、そこには片面しか見ていない落とし穴が潜んでいるのです。
人は冷静になって、物事を多方向から考えて、初めて納得した結論を出すことができます。感情的に高まっている時に、勢いでつい決断してしまいたくなるかもしれません。でも、たとえ同じ結論であっても、冷静に、気持ちが落ち着かせて考えることで、心にわだかまりを残さず、前に進むことができます。
2、相手が離婚に驚いていたり、納得していない時
結婚とは2人の関係です。自分が相手に離婚を切り出した時に、もし相手がびっくりした様子になったり、断固として納得していない時には、離婚を推し進めるのを一旦保留した方が賢明です。
2人で結婚したものは、2人で離婚するものです。相手が驚いたり、納得していない様子を示した場合は、その離婚が、「あなた自身の考え」であり、双方で合意ができていない証拠です。
もし、相手に落ち度があり、相手自身も離婚に値するような罪深いことだと認識していれば、驚いたりはしないでしょう。相手が、全く離婚する意思がない状態で、離婚を推し進めることは、非常にストレスが多く、そのタイミングでは、まだ自分自身が幸せになるためにも避けたほうが良い時期です。
そもそも、相手が驚いていたり、納得していないということは、離婚そのものが、相手へのリベンジであったり、仕返しになっている要因が高いです。「離婚」という切り札をチラつかせることで、相手に「自分はここまで苦しんでいる。」「自分はここまで追い詰められている。」ということを相手に示すことができます。
復讐心や、相手への抵抗のために、離婚を選んでいては幸せになれません。そういった思いは、憎しみが憎しみを招きます。離婚することによって更に不幸にならないためにも、一度落ち着いて、相手と話をする機会を優先して作ることが大切です。
3、先々のプランが明確ではない時
離婚しようと思っても、先々のプランが明確でない時は、どれだけ気持ちだけは腸が煮えくり返っていても、一旦は保留にした方がよいです。
気持ちでどう感じるかと現実は違います。思ったことを現実にしていくには、常に時間感覚のズレがあります。思いの中では、「離婚→離れられる→もう苦しまなくて済む」と自分の理想形に一気に結びついているように見えますが、現実は、この「→」の間を様々なプロセスを得て、実践していかなくてはいけません。
先々のプランは、数ヶ月~1年先とまでは言わなくても、少なくとも直近1カ月のプランは明確なものがある方が理想です。
経済的なこと、どこに住むのか、仕事はどうするのか、友人や家族関係はどうするのか、その他、これまで住んでいたことで出来上がったコミュニティや人間関係のことはどうするのか・・・。一つ一つの問題を整理して、準備してから、次の段階に進まなければ、新しい土地に移っても、頭の片隅にいつも悩みを抱えながら日々を過ごすことになってしまいます。幸せになるために離婚をするのなら、少なくとも1ヶ月先は明確なプランを作ってから、離婚を決断した方が賢明です。
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以上、離婚を保留した方が良い3つのタイミングについて紹介しました。今ものすごく、辛い状況にある時、今すぐにでも離婚したい気持ちが抑えきれない時、もしくは身の安全が危ぶまれる時は、ひとまずは「別居」です。大きな決断をしようとせず、まずは距離を保ち、怒りを冷まし、冷静になってから、次の段階へ行く準備を始めます。
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