もっと心穏やかに生きたいのに・・・イライラや焦りが続くときに見直したいこと

心軽く生きるヒント

心の平安を取り戻すために ― 自分をジャッジせずに「観察する」ことから始めよう

今回は、「もっと日常の中に平安を取り戻したい」
「心の落ち着きを取り戻したい」「もっと穏やかでいたい」
そんな気持ちを持っている人に向けて書いていきます。

こうした穏やかさや落ち着きを望んでいるということは、
今の現実に少し焦りがあったり、イライラしやすかったり、
待つことが難しかったり、ちょっとしたことで反応してしまったり。
という現状があるかもしれません。

まず大切なのは、
自分がどんなことを考え、何に反応し、
どんな出来事が自分を感情的・衝動的にさせているのかを把握すること。

つまり、「今の自分はどういう人間になっているのか?」を、
ジャッジせずにちゃんと見ることです。

ここでのポイントは「ジャッジしない」ということ。

自分を観察しようとすると、つい、
「だから自分はダメなんだ」「こういう過去があるから仕方ない」と、
自分を責めたり、正当化したりしてしまいがち。

けれどもそれでは、「自分を観察する」という本来の目的から外れてしまいます。

自分をジャッジすることは、苦しいもの。

苦しいと当然、「自分を知る」「自分の状態を把握する」という、
プロセス自体を避けたくなります。
結果として“今の自分が何を望んでいるのか”が見えなくなってしまうのです。

だからこそ、自分を知るプロセスでは、
「ジャッジしないで観察する」ことがすごく大切です。

平安を妨げる「古いパターン」

「心穏やかに生きたい」「平安でありたい」「心安らかに過ごしたい」
という願いを妨げている“古いパターン”に気づくことも大切です。

古いパターン一つが、
「受け入れられたい」「承認されたい」「求められたい」
という他者からの評価への過度な意識です。

これらを強く持っていると、
どうしても「他人の目」が人生の中心になってしまい、
自分が本当に望むことや、自分自身の感覚からどんどん離れていってしまいます。

心の平安とは、
「今の自分の状態を、自分が“これでよし”と思えていること」

つまり、主語が常に“自分”で完結している状態です。

比較・競争・人の目・・・。
そうした“自分以外”にフォーカスするほど、平安からは遠ざかっていきます。
この原則を、まずしっかり頭に入れておきましょう。

「自分を受け入れる力」を取り戻す

もちろん、「受け入れられたい」「承認されたい」「求められたい」という欲求自体は、
人間なら誰にでもある自然なもの。それ自体が悪いわけではありません。
問題は、その比重があまりにも大きくなりすぎていないか、という点です。

本当に必要なのは、
他人に評価されることではなく、
自分自身が自分を肯定し、すでに価値ある存在であると知ること。

社会は、「比較」をベースに動くことが多いです。
ニュースやSNS、あらゆる情報が、
「誰がすごい」「誰が劣っている」と、
私たちを他人とのコントラストに晒してきます。

だからこそ、意識的に自分軸に戻る努力が欠かせません。

「自分がちゃんと自分を受け入れているか」
「自分がちゃんと自分を大切にできているか」
この小さな確認を、日々繰り返すことで心の平安が少しずつ積みあがっていきます。

他人の軸ではなく、自分の軸に戻る。
これが、穏やかさと平安を取り戻す最初の一歩です。

このブログでは「境界線」と「自己認識」をテーマに、
さまざまな角度から発信していますが、
特にこの“自己認識”の部分で、何よりも伝えたいこと。

それは、あなたは、すでに尊い存在であるということ。
あなたは、唯一無二で、とても価値のある存在であるということ。

私自身、かつては強い劣等感を抱え、
人の目を気にし、自分の価値を他人の基準で測って生きてきました。
でも、「他人にとって価値のある存在でいなければ」と思っている限り、
心の安定も安心も得られなかったのです。

本当の平安は、
「自分が自分の価値を知ること」
「自分を自分の手で受け入れること」
このプロセスの中にあります。

今、「焦り」「イライラ」「落ち着かない気持ち」を感じている人は、
ぜひ一度、「自分が自分をどう見ているか」を、
ジャッジせずに丁寧に見ていくことから始めていきましょう。

◎対話室からの問い
いまのあなたは、自分にどんな「これでよし」を言ってあげたいですか?

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想いの箱