人間関係の境界線とは？

2025/05/07

一言で言うと、「自分は自分。他人は他人」。

お互いの間に、はっきりとした線を引くことです。

「境界線」と聞いて、何を思い浮かべますか？

柵？線？壁？バリア？

ちょっと冷たく、ネガティブなイメージを持つかもしれません。

「人間関係に境界線を持ちましょう」と言われたら、

人を遠ざけるように感じたり、シャットダウンする印象を持つ方もいるでしょう。

でも、こう言い換えたらどうでしょうか？

「自分と相手の居場所をはっきりさせましょう」

少し、印象が変わりませんか？

こころの栄養で取り上げる境界線とは、冷たい壁ではなく、思いやりのある線引き。

「ここまでは私」「ここからはあなた」

そうやって、自分と他人をきちんと区別することです。

「私たちは違う存在。だから、違うことをちゃんと“違う”と認める。」

それだけのこと。違いを大切にすることは、お互いを大切にすることです。

だから、境界線は決して冷たいものではなく、
「あなたはあなたでいい。私はそれをちゃんと受け入れているよ」
という、器の広さの表れでもあるのです。

・自分の領域と相手の領域を明確にし、お互いを尊重できるようになります。
・無理をせず、「ノー」と言うことも、自分を守る大切な一歩になります。
・相手の責任と、自分の責任を分けて考えることで、心の混乱が減ります。

私たちが「悩み」と感じていることの多くは、

実は「境界線のあいまいさ」から来ていることがあります。

例えば：

・他人の問題に必要以上に巻き込まれて疲れてしまう
・理不尽な扱いを受けても「我慢」してしまう
・自分の気持ちを押し殺して、後で爆発してしまう

こういった背景には、「どこまでが自分？どこからが相手？」という線引きの欠如がほとんど。

逆に、明確な境界線を持てるようになると、自分の責任範囲がはっきりし、人間関係の衝突や誤解も少なくなっていきます。

・「これは私の課題」「これは相手の問題」と見極められるようになります。
・他人をコントロールしようとせず、自分に集中できます。
・自分の本音や望みが見えてきて、「やりたいこと」が明確になっていきます。

そうして自分を大切にできるようになると、毎日が少しずつ、でも確実に豊かになっていくのです。

境界線をうまく持てるようになると、日々の中で「楽しい」「幸せ」な気持ちが圧倒的に強くなりますよ。

当ブログでは「境界線」について頻繁に取り上げています。
「そもそも境界線って何？」と思った方は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。