【夫婦関係が改善しない!】夫(妻)を所有物化していませんか?境界線を持った関係性を始める
夫婦間における適切な距離感は、とても重要です。今回は、夫婦関係の境界線について取り上げます。
目次
夫(妻)を所有物化しているとは、どういうことか?
夫婦関係において、境界線が機能していない関係性は、どこか、相手を、所有物化している部分があるんですね。「自分のもの」みたいに扱ってしまっているんです。でも、実際は「自分」ではないから、「自分」のもののようにすると、当然、問題が起きてきます。
所有物化しているか、していないかの判断は以下のようなサインがあるかどうかです。
✔︎夫・妻のやることなすこと、気になってしまう、
✔︎夫・妻にこうなってほしいという願望を強く持ってしまう、
✔︎夫・妻にこうするべきだとつい命令してしまう、
✔︎赤の他人だったら、ありえないことをしてしまう(勝手に携帯を覗く、勝手に財布を触るなど)
心当たりあるものはありますでしょうか?
適切な距離を持って、問題を切り離す
夫婦は他人です。夫婦は男と女の一個人です。感情的にも身体的にも、全部独立しています。なので、シンプルに独立させることを意識すると、うまくいきます。
ただ、共に生活する、共に人生を歩むっていう点において、協働しているのであって、各々の行動、感情は、各々所有している本人のものであると切り離して、尊重するんですね。
共有することも勿論、たくさんありますが、共有させることがゴールではないし、何でもかんでも共有しようと躍起になる必要はなることをやめていくんです。
所有物化している時の反応の仕方
夫が悩んでいることを悩む妻がいます。その理由が、「だって一緒に人生歩むのに、夫に〇〇という問題があったら困る!」と言うんですね。
でも同時に、これは夫に対して、「結婚生活に〇〇という問題を持ち込んできたら、私も迷惑です!」と言っているようなものですね。
そして更に、その裏には、「結婚している以上、〇〇は私の問題でもあるんだから!」となってしまっているんですね。これこそが、相手の問題を所有物化しているってことです。
所有物化してしまっている人は、感情的にも所有しようとします。つまり、相手の感情を引き受けようとするんですね。夫が落ち込んだり、夫が不幸になると、妻も同じように、もしくはそれ以上に落ち込んだり、不幸になったりします。
夫が所有している〇〇は、夫のものなんですね。妻は、勿論〇〇という問題を知った上で、励ます、力づけるなど、出来ることは沢山あると思います。
でも、ベクトルがそんな方向には行かないで、苦言、怒り、憎しみ、恨み等々になってしまうのは、「そもそも、何で〇〇持ち込んできたんだよ!!!」と、〇〇を自分のもの(所有物)の中に、入れられたと思っているからです。だから、捨てたくて仕方ないんですね。
でも、夫は、夫の人生の中で、〇〇という壁、〇〇という障害に出会ってしまったんですね。妻も、人生で、△△という壁、♢♢という障害に出会います。でも、夫から、もしくは人から、「あなたは何で、△△、♢♢という問題を持ち込んできたんだよ!!!」ってめちゃくちゃ怒られたら、凹みますよね。
だって、一番辛いのは乗り越えないといけない本人なんだから。その課題や問題を所有しているのは、あくまで本人なんです。
所有していない問題に、首を突っ込むのをやめていく
相手の問題のことを悩んだり、相手が変わらないことにイライラしてきて、矛先を向けても、あまり効果がないんです。そもそも、夫の〇〇所有物化していないのに、していると勘違いしているから。
だから、持っていないのに、まるで持っているようにして行動しても、空気を相手に動いているようなもので、全然効き目がないんです。
その結果、「頑張っても頑張っても(悩んでも悩んでも)、相手は変わらない!」とか言って、嘆く羽目になります。その結果、ますます関係が悪化したりします。そして、更なる束縛、拘束も入っていきたりして、所有物化が加速してしまうこともあるんです。
悪のスパイラルですよね。夫婦関係の境界線を持つには、まずは、自分は相手のことを所有物化してきた部分がないかなと向き合って、認めることがスタートです。
夫の悩みを悩んでいる時点で、大抵の場合、所有物化がありますから。
追記:精神的な距離を持つことを始めてみるー「さん」付けもあり!
そして、夫と、精神的な距離を持ってみてください。精神的な距離というのは、物理的な距離ではないです。それは、他人に対して持つような距離感です。職場の人に対して持つような距離感です。
そのために、まずは心の中で、夫のことを、「さん」付けしてみるのもいいかもしれません。
他人に対しては、ほぼ100%していることだと思います。
夫に対しても、意図的に〜さんで考えてみるのも、少し距離を持つのを助けてくれます。所有物化が長かった人ほど、最初はかなり違和感があると思いますが、ぜひやってみてください。
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