自責の念を解放する方法
自分を責めてばかりいると、毎日が苦しくなってきます。しかも、ひとたび自責の念を抱き始めると、本当は自分と全然関係ないことにも関らず、「自分のせいなんだ!」とどんどん責め続け、自責の念が増幅してしまう可能性があります。今回は、そんな自責の念を解放する考え方について書いていきます。
目次
1、毎日が本番ではなくて、リハーサルと考える
完璧主義だったり、理想へのこだわりが強かったり、自分の失敗が許せなかったりすると、自責の念に陥りやすくなります。
現実が、自分が「良し」としている状態に進まないと、仮にその理由は全く他のところにあったとしても、自分でわざわざ問題を集めて、抱え込んでしまうのです。
逆に言うと、自責の念が強い場合、理想や完璧へのこだわりが強いのです。それは、毎日が、まるで何かの「本番」であり、間違えてはいけない、ミスをしてはいけないという強い強迫観念に駆られている証拠です。
うまくいかなかったり、成功できないと、さらに、こんな自分ではダメだと自己啓発をしたり、自分に益々厳しい課題を当てたりもします。そうやって、知らず知らずのうちに自分に難題を与えて、結局それもうまくいかず、更に大きな自責の念に陥ってしまうのです。
自責の念が強い状態の時は、気づかないうちに、現実に対して、すごく真剣になっています。まずは、そんな自分を緩めてあげることがスタートです。
失敗してもいい、間違ってもいい、立ち止まってもいい・・・毎日を今日この1日だけ元気に明るく過ごすことにフォーカスします。先のことを考えると、まるで自分がしてしまった失敗や過ちが、永遠に続くかのような錯覚をしてしまいます。でもそれは錯覚にすぎず、真実ではないのです。
日々は目まぐるしく変化しています。やり直しの機会はいつでも溢れています。自責の念に陥っている間は、せっかくの改善の機会も活かすことができません。
毎日は、本番じゃなくてリハーサルです。毎日が練習であり、成長の機会なんです。そうして、少しずつ、張り詰めていた緊張を緩めて、「これでいいんだ」「少しずつ進もう」と等身大の自分を受け入れる時、自責の念で時間を費やしていたのがバカバカしく思えてきます。
2、頑張っている自分を大切にしてあげる
自責の念が強い人は、実はかなり一生懸命頑張っています。本当はものすごく頑張っているのに、目の前のうまくいっていないこと、うまくいかなかったことにフォーカスして、「自分はダメなんだ」とムチを打ち続けているのです。
そうやって自分を痛め続けても、「不安」や「恐れ」が大きくなってくるだけです。「不安」や「恐れ」と対抗するものが、「愛」や「優しさ」です。
ダメだと思っている自分に必要なのは、自分を愛することであり、自分に優しくしてあげることであり、自分を好きになってあげることです。
これらは、「不安」や「恐れ」と共存することができません。自分をひどく責めながら、自分を愛することはできないのです。
既に十分頑張っていて、そうやって頑張っている中で、ベストだと思う選択をして、時に空回りをしたり、自分は間違えてしまったりしたけれど、それでもその時は一生懸命だった・・・そんな自分を許し、受け入れ、いたわってあげます。
そうやって、自分が失敗しても、それを受け入れ、愛することを選択できれば、恐れは消えてなくなるのです。
3、他の人の間違いに寛容になる
自分を責めている人は、知らず知らずのうちに他の人を責めています。実際に口に出して、行動に表して責めていなくても、心の中では他人を裁いていることがあるのです。
逆に言えば、人を責めることをしているから、自分にも厳しくなり、自責の念を招いてしまいます。
失敗を受け入れたり、自責の念を解放させるのが、なかなか難しい時は、まずは他の人に寛大になることから始めてみます。
他の人を責めないなら、自分も責めません。他の人が間違いをしても、「そのような間違いは、私もしてしまう、次いつ私がしてしまうか分からない・・・」と捉え、他の人の間違いに対して、指摘したり、文句を言ったりすることをやめてみます。
リラックスして、間違いに寛大になり、「そういうこともあるよね。」と受け入れてあげて、他の人に対して、今よりもっともっと優しくなる時、間違いをしてしまう自分に対しても段々と寛容になっていくことができるようになるのです。
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