【母親の兄弟関係】母親が傷つけられていることに対して、怒りがわいてくる
今回は、想いの箱から頂いたメッセージに回答します。
母親の兄弟関係でのやり取りでのことなのですが
、先日私からしたら祖母にあたる方が病院に入院していることを母 親が姉(叔母)から知り、見舞いには2,3日来ないでと言っておき ながら、次の日妹(叔母)から母親に行こうと思うと連絡があり、母親 が姉(叔母)に電話したところ、待ち合わせをして病院に向かってい ると返事が返ってきたようで、電話を切った後の母親の様子が見てい られないほどに悲しそうな様子で、私からしたらなんで邪険にするの かムカついて、いい年して人の気持ちにも寄り添えないのか、と怒りが ふつふつと湧いてしょうがありません。 普段から母親は祖母や他兄
弟からも邪険にされている感じが私からも感じる部分があり、今は亡 き祖父がよく母親を気にしていたことが関係しているのか、母親が祖 父に似ているところがあるのか私にははっきりとわかりませんが、こ のような親戚に正直一泡吹かせてやりたいと心の中で思ってしまう ほどです。 しかし母親にとっては兄弟であり、母(祖母)である事実
に変わりはないのですが、母親が傷つけられていることは私としても 見るに堪えないんです。
メッセージを書いていただいてありがとうございます。
(回答の中で、お母様のことについては、文中の言葉にある「母親」という表記で統一させていただきます。)
娘さんのとっても優しい、温かい、母親想いのメッセージであるなと、まず感じました。
今回は、
自分の母親の悲しそうな様子を見て、怒りがわいてきた。
傷ついている母親は見るに堪えない。
という思いですね。
娘の視点から、母親についての想いでありますが、
親子関係においては、母親の視点から娘・息子に対して、抱く感情にも似たようなものがあります。
例えば、自分の子供が学校の同級生から軽く扱われた。
怒りがわいてきて、相手の子供にガツンと言ってやりたい!など。
似たような状況です。
さて、まずは、当事者は誰でしょうか?
今回の場合は、母親とその兄弟たちですね。
そして、娘さんは、あくまで第3者です。
当然、身近な存在ですから、近くで母親の様子が見えるわけです。
文章の中で、「電話を切った後の母親の様子が見てい
それに対して、「怒りが
ここには、母親は本来、悲しむ状況に陥るべきではない。
兄弟にこのように扱われるべきではない。
という考えが、起きている現実に対して、
受け入れられない、あってはならないことだ
となり、その結果、母親の兄弟に対する、
怒りの感情
と向かってしまっていることが見えます。
さて、当事者である母親はどうでしょうか?
文章の中からですと、母親は、
「悲しい」
という感情が出てきているんですね。
悲しいというのは、どういう感情でしょうか?
もちろん、これも場面場面によって様々ですが、
一つに母親は現実を受け止めているということがわかります。
兄弟から、病院に来ないでと言われたけれど、
実は兄弟は病院に向かっていた・・・という事実。
これに対して、邪険に扱われたような、軽視されたような。
そんな気持ちを・・・娘さん同様、感じられたと思います。
人間誰でもそうですが、自分がここに存在しているのに、
その存在をしっかりと受け入れられていない。
軽く扱われる、嘘をつかれる、ごまかされる、スルーされる。
このようなことは決して、心が痛まないものではありません。
母親は、電話で状況を把握し、自分が兄弟関係の中において、
起きた現実を受け止め、それを「悲しい」という感情で表現された・・・
とても自然な感情の選択だと思います。
勿論、人によっては、すぐさま怒りで返したりとか、
納得のなさから、攻撃的な気持ちがわいてくる人もいます。
けれど、「悲しい」という気持ちは、怒りを超えて、
むしろ現実を受け入れ、起きていることを起きていることとする勇気がある選択の一つである感情でもあります。
まずは、娘さんには、母親の現実に対する受け止め方に対して、
母親の位置に立ってみる選択もできます。
それが、母親の感情に対してのリスペクト、
つまり敬意を示すということにも繋がるんですね。
母親には悲しいと感じる自由があるんです。
代わりに私が怒ってやろう。
私がガツンと言ってやろう。
とする前に、あくまで当事者は、今回は、母親と兄弟の関係性である。
自分は外にいる。一歩下がるという選択もできます。
そして、勿論、怒りを感じていいんです。
母親が邪険に扱われて、パッっと反応的に怒りを感じた。
これもとても自然な感情です。
同時に、自分の母親は、電話で状況を聞いて、現実を受け入れる強い女性である。
勇気がある、このことには、敬意をもつ・・・これは、人に寄り添うということに繋がると思います。
悲しい気持ちの母親の様子を見て、怒りがわいてくるほどまでに、母親想いの娘であること。
その自分はとっても思いやりがあり、素晴らしいということはお忘れなく。
その上で、抱えている想いを、母親の兄弟を相手に対して、どうこうしようとするのではなく、
母親に対して、自分の思いを、気持ちを伝えてみるんです。
それはどういうことかというと、たとえ身近な兄弟が、親戚が、
敵のように見えたり、邪険に扱ってこようが、
「私は、いつでもお母さんの味方でいるよ。」
という思いを、態度を、示してあげるということですね。
それは、母親を励まし、母親の悲しみが癒えるのに、きっと役立てると思います。
素晴らしい、お母さん想いの、優しい心をお持ちですから、
どうぞその想いを大切になさってくださいね。
また、何かありましたら、いつでもメッセージを想いの箱から送って下さい。
応援しています。
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